世界一周タビスト、かじえいせいの『旅が人生の大切なことを教えてくれた』 

世界一周、2度の離婚、事業の失敗、大地震を乗り越え、コロナ禍でもしぶとく生き抜く『老春時代』の処世術

カトマンズへ

2017年09月20日 | 100の力

      ネパールのイミグレ(入国管理)


      国境?

ビザ代金$25と顔写真を書類に貼って出せば、

あっけないくらいすんなりとネパールに入れる。

(3度目のネパールは、心なしか懐かしい))


さて、

彼らから出された提案とは、

「カトマンズまでタクシーで行かなか?」というもの。


いやいや、バスで行くから大丈夫、と歯牙にもかけず答えた。


「道が悪いから12時間以上かかるぞ。

タクシン―なら7時間で行く」

その言葉で店を出かかったボクの足は止まった。

確かに道の悪さ、過酷さの情報は得て知っている。

雨が降れば通行止めになる。


How much?

「2万ルピー(3万5千円くらい)だ」

冗談じゃない!

「OK,いくらなら出せる?」


来なすった。

いつもの手口だ。

だいたい言い値の半分が妥当だと考える。

ここは思い切って

「日本円で1万!」

大幅に値切ってみた。

先方は計算機で換算する。

「それは無理だ」

「OK, No thank you」

「プラス3000ルピー出してくれ。

ネパールルピーでだ」

ということは、4000円くらい追加ということか。


バスだとたぶん2~3000円くらいで行くかもしれないが、

悪路を半日以上かかってこれから行けば、

日をまたぐことになる。

夜中に着くのはもうごめんだ。

出来れば明るいうちに着きたい。


「OK. 条件がある」

ボクは交渉に転じた。

「宿をまだ決めてない、一泊$20くらいのホテルを紹介してくれ。

wifi, シャワー、窓付きの部屋だ」

「No problem

あんたの車だ、好きなように使ってくれ。

宿が気に入らなかったら、最後まで探すから」

これで交渉成立。


「じゃあ、支払いを」

「冗談じゃない、着いてからだ」

「一部でいい」

「ならまあいいだろう、領収を切ってくれよ」

ここは抜かりなくやらないと騙される可能性もある。

「みんなgood personだ、信用しろ」

「みんなそう言うよ」

彼らは笑った。

名前も聞いた、写真も撮った。

まあ、とりあえずここは信用してもいいだろう。


時計は既に午前10時半を指していた。



イミグレを抜けるとがらりとのどかな山の風景が広がった。

インドからネパールへ入ると、

誰しもホッとする。
(前回もそうだったが)

ちょうど、ベトナムのハノイからラオスに入った時も同じ感覚だった。


人が少ない、静だ。

心なし人の顔も温厚に見える。

目つきが違う。


     川のも澄んで流れも違う(急)


ランチに立ち寄った店で、

早速ビールにありつけるのが嬉しい。


     ビールはデンマーク製のツボルグ(TUGORG)が主流だ。




320キロの道は、仰せのとおり、

砂漠のないパリダカコースだった。

埃とがけ崩れがあちことにみられる。

まるで、熊本地震の爪痕を思い出させる。




つい10日ほど前まで雨季だった。

そして、バスが転落して流されたニュースが日本にも伝わっていた。


この日事故も数か所で目撃した。


      バイク事故




これは聞きしに勝る世界有数の悪路に違いない。


    ここで1時間足止め

少し高くついたが、タクシーにして正解だった。


それでも結局ホテルにチェックインしたのは

午後7時半を回っていた。
(9時間を要した)

(条件を満たして、一泊$15)


バスだと、夜中の2時、3時になったかもしれない。

これでは体が持たない。


少しここで疲れ切った心身を休めよう。

気候もヒンヤリして過ごしやすい。




陸路で国境越え

2017年09月20日 | 100の力
早朝(午前6時)ホテルをチェックアウトし、

ボーダー(国境)行きのバスに乗り込む。




キップを売るおじさん(180ルピー、300円くらい)

すぐ(30~40分)で着くかと思いきや

なんと延々3時間。



途中お茶休憩も含む。


やっと着いたかと思うと、

リキシャのオジサンが乗り込んできていきなりボクのリュックを担ぎだす。


待て待て、といっても

No problemを連発。


そっちがなくてもこっちはあるんだよ!

というが、

そのまま何の変哲もない普通のオフィスへ抱えて行って、

ここだ!と指をさす。




最初はそこが何かは分からないかったが、

インド側のイミグレだった。



ここで出国のスタンプをもらう。



一様これでインドを出たことにはなる。


そして両替所へ案内された。

インドルピーからネパールルピーへ。

微妙に違う換算レート。

頭の切り替えが必要だが、

朦朧として、ぐちゃぐちゃになっている。


そこには強面のオジサンたちが。



そこで、彼らから意外な提案が。


to be continued