【現代思想とジャーナリスト精神】

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弱者に寄り添い平和に徹した後藤さんを見殺しにするのか、「積極的平和主義者」アベシンゾー様

2015-01-26 16:36:19 | 転載と私見
常に弱者に寄り添う 人質事件・後藤さん、著書で訴え
2015年1月26日 13時58分
シリア北部アレッポで取材活動中の後藤健二さん(左)=インデペンデント・プレス提供
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 イスラム教スンニ派の過激派組織「イスラム国」とみられるグループに拘束されたフリージャーナリスト後藤健二さん(47)は紛争や貧困に苦しむ子どもたちを取材するため世界各地を飛び回ってきた。その成果の一端を、これまで著したノンフィクションで知ることができる。作品に共通するのは、困難な状況にある人たちに寄り添うという信念だ。 (栗原淳、福田真悟)
 後藤さんは児童書を出版する汐文(ちょうぶん)社(東京都千代田区)から四冊を出している。いずれも、世界で起きている深刻な社会問題を、子どもたちにも分かりやすいよう平易な文章で報告している。
 「ルワンダの祈り」(二〇〇八年)はアフリカ中部ルワンダで一九九四年に起きた内戦の生存者に取材している。百日間で百万人が虐殺されたとされる悲劇に迫り、家族の絆の大切さを訴えた。
 また、旧ソ連のエストニアで、住民の九割がエイズ(後天性免疫不全症候群)に感染しているという村に入り、生後二カ月の娘への母子感染におびえながら生活する十六歳の少女の苦悩を伝えるのが「エイズの村に生まれて」(〇七年)。後藤さんは、エイズまん延の背景に、貧困や差別があるとして、エイズの親から生まれたり、エイズで親を失った子どもたちに希望を与えてあげられますか、と問い掛けている。
 「ダイヤモンドより平和がほしい」(〇五年)は世界で最も貧しい国の一つ、西アフリカのシエラレオネで起きたダイヤモンドをめぐる政府と反政府軍の戦争がテーマ。子ども兵士だった少年が多くの人命を奪った過去に苦しみながらも更生を目指す姿を描き、産経児童出版文化賞に輝いた。
 作品には、子どもや市民ら弱者を思いやる後藤さんの視点がにじみ出る。両親を殺害され、残虐な行為に加担せざるを得なかった少年に「もっと寄り添いたいと思っていました」と心情を吐露していた。
 「もしも学校に行けたら」(〇九年)でも、タリバン政権下でかなわなかった学校教育を受ける夢を抱き続けたアフガニスタンの少女を取り上げている。
 汐文社は「著作を読めば紛争などで苦しむ子どもたちの姿を伝えたいという後藤さんの思いが分かるはずだ」としている。
(東京新聞)
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私見
 このように平和を世界に実現するために尽力しているおかたこそ、言葉の真実で言う【積極的平和主義者】と呼ぶべきであろう。
「積極的・平和破壊主義者」の安倍総理には、後藤母子さんのように高潔な人格を理解できないのだろう。後藤・湯川両氏が捕虜にされていることを知りつつ、すぐ近辺の中東で「イスラム国」を刺激する思慮のない暴言をえらそうに演説した安倍晋三。その失策はあまりにも大きい。安倍晋三は忘れるが後藤健二さんは積極的人道主義者たちの間で忘れられることはない。