【現代思想とジャーナリスト精神】

価値判断の基軸は自らが判断し思考し実践することの主体であるか否かであると考えております。

ほんとうにそうなのか

2015-08-05 20:41:44 | 言論と政治
ほんとうにそうなのか
              櫻井智志

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7月22日(水曜日)の一打
「安全保障関連法案によせて」~上田知事のブログ転載~

 7月16日(木曜日)に衆議院本会議において安倍政権の重要政策の一つである安全保障関連法案が、5野党が退席して採決に応じない中で可決されました。国民の理解が十分進んだと言えない中で採決されてしまったことは、残念な結果だなと思っています。
 ただ、我が国の安全保障問題の本質は、憲法第9条との整合性だけではなく、昨今の東アジア情勢の中で日本の安全をどう守るのかという切実な問題であると多くの国民の皆さんも感じておられると思います。

 「権利はあるが行使せず」という立場を貫いてきた集団的自衛権の問題も、自衛隊の活動範囲が拡大することで、戦争に加担したり、巻き込まれてしまう可能性が高まるのではないかという危惧を持つ方も少なくありません。
 国会の議論は全くかみ合っていませんが、それぞれの考え方の接点が全くないかというと、私は接点を見つけることは可能だと考えています。
 少なくとも、北朝鮮の核開発と独裁的な国家運営、中国の軍事的な拡大と周辺諸国との続発するトラブル、そしてプーチン政権になって以来のロシアも領土的野心を隠そうとしていません。また、アメリカが果たしてきた世界のバランサーとしての機能が弱ってきました。アメリカ一国で世界秩序を維持するのが難しい時代に世界は突入しています。こうした認識は共通していると思います。
 そういう中で、日本の独立と国民の生命財産をしっかり守るにはどのような在り方が良いのかについて、与野党間でしっかりとした議論がなされ、国民が納得できる方向に収れんさせるべきだと思います。

 日本を取り巻く国際情勢の認識について、与野党間で決定的に大きな差があるわけではないと私は思っています。認識に差がないのであれば、たとえ方法論が異なっていたとしても、真摯に議論を尽くすことにより、とるべき方向性は徐々に収れんされるはずです。それが正に議論であり政治の役目であると思っています。

 論語に「異端を攻むるはこれ害のみ」という言葉があります。特定の主義主張に凝り固まってしまうことを戒め、なおかつ自分と反対の意見を持つ人たちを排除することを戒めています。そういう意味で、今一度徹底して議論することで、全部は無理としても意見が一致するところはいくつもあるはずです。異なる意見を政治の力で収れんさせることこそ政治家の務めであり、政治の目的ではないかと私は思います。正に「良識の府」としての参議院において、国民が納得できる方向で安全保障関連法案の議論が収れんしていくことを期待します。

 なお、明日から埼玉県知事選の選挙期間に入りますので、しばらくこのブログはお休みをさせていただきます。
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 国民が納得できるように安保法案の議論が収斂していくことを期待する、。
なにかを言っているようで何も言っていない。
朝日では埼玉県知事の予想として上田有利、とぶちあげているが、このような詭弁の政治家にまかせて埼玉はよくなるのか。
 自ら任期の公約をやぶるような上田知事再現。それでも柴田候補がどれだけ得票を集めるかで、埼玉県の政治風土に大きな影響を及ぼす。

安倍首相「無投票再選」崩れる…野田、石破2氏が総裁選準備

2015-08-05 00:19:57 | 転載と私見
安倍首相「無投票再選」崩れる…野田、石破2氏が総裁選準備

2015年7月29日  【日刊ゲンダイ】転載


 とうとう安倍首相応援団である御用メディアの世論調査まで、内閣支持率と不支持率が逆転。9月の自民党総裁選で、安倍が描く「無投票再選」シナリオが完全に狂ってきた。ガタついてきた自民党内では、世論の動向を見ながら水面下の蠢きが始まっている。

「ポスト安倍」に名乗りを上げる“下準備”を始めているのは、野田聖子前総務会長と石破茂地方創生相の2人だ。本人たちだけでなく、側近や周辺が総裁選出馬に向け、密かに脇を固めつつある。

 まずは野田聖子氏。かねて「初の女性宰相」に意欲満々だ。安倍内閣が高い支持率を維持していたため、これまではおとなしくしていたが、ここへ来て、安倍首相や執行部に批判の矛先を向けている。NHK番組で「支持率を下げても安保法制は必要」と妄言を吐いた高村正彦副総裁に対し、19日、公式ブログで〈先輩議員が支持率はどうでもいい的発言。違和感〉と書いた。26日には講演で、「これからのリーダーは、自分が嫌だと思っている人たちをも受容する力が必要だ」と、明らかに安倍首相を否定したのである。

「野田さんのバックにはOBの古賀誠さんがいて、推薦人の20人はすぐに集まる。というのも、リベラル系の勉強会『分厚い保守政治を目指す若手議員の会』の主要メンバーは古賀さんベッタリの『古賀別動隊』。つまり、いざとなれば勉強会メンバー中心に20人くらいがまとまって動ける態勢だということです」(自民党中堅議員)

 一方の石破茂氏。昨年、閣僚ポストを受け入れ、安倍首相の軍門に下ったとみられていたが、「改造でどうせ交代」と、最近は吹っ切れたようす。「自民党ってなんか感じ悪いよね」と、安保法案の衆院での強行採決直前の「国民の理解が進んだと言い切る自信はない」の2連発は確信犯だというのがもっぱらだ。

「側近の鴨下一郎(元環境相)、山本有二(元金融相)、梶山弘志の3氏が週1回ペースで集まって、石破さんの総裁選擁立について策を練っている。石破氏周辺の1人は『安倍政権は持ってあと1年。たとえ今回勝てなくても、次は石破という強い印象を残せる』と話しています」(ベテラン記者)

 ここまで支持率が急降下すれば、“安倍降ろし”の自民党内政局が勃発しなきゃおかしい。無風とみられた総裁選は、風雲急を告げてきた。

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私見
 もしかしたら、自公政権そのものが崩壊する危うい瀬戸際と考える。強力な支配層だが、安倍総理の後ろ盾のアメリカ軍産複合体も、国内でゴタゴタしていて政局が収拾がつかないなら、安倍の首をすげかえて、国民を静める、という見方も出てくるだろう。