【現代思想とジャーナリスト精神】

価値判断の基軸は自らが判断し思考し実践することの主体であるか否かであると考えております。

岩手県知事選、自民闘争前に逃走

2015-08-07 18:56:18 | 言論と政治
岩手県知事選、自民闘争前に逃走
             櫻井 智志


 東京新聞がこう報じた。

岩手知事選、平野氏が立候補断念 「安保争点は本意でない」
2015年8月7日 18時28分
 任期満了に伴う岩手県知事選(20日告示、9月6日投開票)に無所属での出馬を表明していた元復興相の平野達男参院議員(61)は7日、岩手県庁で記者会見し、立候補を断念すると明らかにした。
 平野氏は「県政ではなく国の安全保障法制の在り方が争点になり、政党間の争いになった。私の本意と大きくかけ離れた状況だ」と述べ、参院で審議中の安全保障関連法案をめぐる与野党対立の影響を示唆した。
 進退については「議員辞職はしない。任期を全うする」と強調。出馬により平野氏が失職すれば10月に想定された参院岩手選挙区補選は実施されず、知事選も無投票となる可能性が出てきた。
(共同)
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 これはどういうことになるだろう。対立候補がいなければ、現知事の無投票当選だろうが、対立候補は出ないのか。自民党は敗北が目に見えてきたので候補を出さないのか、現職に相乗りする作戦へと向かっていくのか。
 いずれにしても岩手知事選挙は結果的に自民党の敗北である。今後自民党はどうするか、見守りたい。

創価学会・公明党のようすをどう見るか

2015-08-07 18:52:03 | 転載と私見
【孫崎享のつぶやき】
世論に抗し集団的自衛権を進める公明党。基盤の創価学会会員内に反対の動き
2015-08-06 07:235



公明党の基盤である創価学会は平和色の強い機関である。本来は集団的自衛権のような動きには反対のはずである。

しかし、公明党は自民党との連立で、自民党の政策容認になってしまっている。

国民の反対の強まる中、創価学会の中で反対の空気が広がっている。

A:事実関係

1:週刊朝日記事

創価学会員の乱「連立の離脱も選択肢の一つ」 婦人部ソッポで集票組織が崩壊〈週刊朝日〉. 8月5日(水)

「平和の党」でありながら、安倍自民党の安保法制を認めた公明党。その姿勢に学会員が怒りを露に。

 学会員の怒りが特に激しいとされるのが、かつて池田名誉会長が選挙運動の先頭に立ち「常勝関西」と言われた関西地方。関西の創価学会関係者が語る。

「『平和の党』の最後の砦であるはずの安保法制に簡単に賛成され、会員の怒りが一気に高まった。集会で『もうやってられない』と声を荒らげて公然と批判する会員もいたし、安保法制反対のデモにも、それなりの人数が自然発生的に駆けつけて声を上げている。地域をたばねる幹部が見つけて後日連絡すると、『平和を呼びかけて何が悪いのか』と言い返され、反論できなかったそうです」

関西の会員が動揺している背景には、5月の大阪都構想の住民投票をめぐるゴタゴタもある。

公明党が与党になって以来、弱い人同士が助け合っていくという学会の教えから、学歴のある強い者、上から目線の組織に変わりつつある。末端メンバーや地域の幹部の声は、なかなか上には届かなくなっている」

このジレンマから抜け出すため、学会員らが口にするのは、自民党との「連立解消」という選択肢だ。愛知県武豊町議の本村強氏(62)はこう語る。

「連立を離脱して自分たちの思いを貫くことも一つの選択肢です。『離脱せよ』との会員からの声も私のところにたくさん届いています。今の公明党は与党として自民党のブレーキ役を果たすと言っていますが、実態はアクセル役になってしまっている」

公称827万世帯の会員を抱え、圧倒的な集票力を誇る創価学会が離反するようなことがあれば、自民党の天下が揺らぐ一大事だ。果たしてそんな事態が訪れるのか。東洋大学の薬師寺克行教授(現代政治論)は「公明党が連立を離脱する選択肢はあり得ない」と言い、こう語る。

「日々の人々の生活を豊かにする『現世利益』的な目標を掲げて出発した公明党にとって、福祉や子育てなどの『小さな政策』を与党として実現するほうが、安保法制などの国家的な政策より優先される傾向がある。また仮に連立を離脱したら公明党は小選挙区での当選は難しくなり、実質、比例代表のみの政党となり勢力も小さくなってしまいます」

実際、公明党の一部が離脱し、新進党に合流していた96年の衆院選で非自民に投票した公明党支持層の多くが、99年の自自公連立後、2000年の衆院選では自民党候補者に投票した。与党という立場へのこだわりから、過去にも「変節」を許容してきた経緯がある。

ただ、このまま学会員の不満が高まっていくと、予期せぬ波乱が起きる可能性がある。壮年部に所属する西日本在住の学会幹部がこう語る。

「来夏の参院選には、私も、婦人部にいる母も協力しないつもりです。このまま公明党が自民党と一緒に安保法制に賛成をするなら、もう頑張る必要がない」

「関東地方在住で婦人部に所属する学会員の女性も、このように語った。

「私たちは池田先生が作った政党だから間違いないと思って、電話掛けも、厚かましいお願いもしてきた。池田先生の教えに刃向かう自民党や今の公明党の議員を応援するために協力してきたわけではない。婦人部ではこのまま参院の公明党が採決で賛成するようなら、選挙の手伝いを考えようと話しています」

(本誌・小泉耕平、牧野めぐみ/今西憲之)

※週刊朝日 2015年8月14日号より抜粋

2:。「公明党井上参院政審会長は礒崎首相補佐官の”法的安定性は関係ない”発言に、礒崎氏に3日参院特別委員会陳謝し、撤回を求めた。進退に関しては”発言をしっかりと見極めたい”。

ただし結局容認、

3:7月29日日刊ゲンダイ「公明党支持層の94%が安保法案に”説明が不十分”。28日日比谷野外音楽堂集会に労組のノボリに交じり、創価学会の”三色旗”。手にした男性学会員。”安保法案に不安。池田名誉会長も武力による『抑止力』に否定的」

4:9条の会に創価学会婦人部の人が参加するケース。

B評価

・多数の国民が集団的自衛権に反対する中、支持する公明党の基盤に次第に動揺が出ている。

・共産党の伸びに対し、公明党の低迷が世論調査で浮き彫りになってきた。

・公明党が深刻に動揺すれば、集団的自衛権関連法案へも影響が出る

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私見
 私はこのような創価学会・公明党のイメージアップの記事を全く信用していない。
かつての竹入義勝委員長や矢野旬也委員長にどのような攻撃が同じ創価学会・公明党のメンバーによって為されたか。公明党は維新の党よりも恐ろしいと感じている。自民党幹部と合意していざという時は法案賛成を繰り返す。大阪維新の会の橋下代表と裏取引をする。あまり公明党・創価学会を美化しないほうがよい。

積極的平和主義の嘘。今やジョージ・オーエル『1984』の「戦争は平和」の世界だ

2015-08-07 13:55:40 | 転載
【孫崎享のつぶやき】
積極的平和主義の嘘。今やジョージ・オーエル『1984』の「戦争は平和」の世界だ
2015-08-07 07:232

ジョージ・オーエルの『1984』は全体主義国家によって分割統治された近未来世界の恐怖を描いている。政治小説の最高傑作だ。以下ウィキペヂアで簡単に紹介する。

オセアニア (Oceania) は、物語の舞台になる第三次世界大戦後の超大国。イデオロギーは「イングソック」。旧アメリカ合衆国をもとに、南北アメリカおよび旧イギリス、アフリカ南部、オーストラリア南部(かつての英語圏を中心とする地域)を領有する。

残る超大国は、旧ソ連をもとに欧州大陸からロシア極東にかけて広がるユーラシア(Eurasia、イデオロギーは「ネオ=ボリシェビキズム」)、旧中国や旧日本を中心に東アジアを領有するイースタシア(Eastasia、イデオロギーは「死の崇拝」あるいは「個の滅却」)。どの国も一党独裁体制であり、イデオロギーにもそれほど違いは無い。

これら3大国は絶えず同盟を結んだり敵対しながら戦争を続けている。表向きは、各国とも世界支配のため他の大国を滅ぼすべく戦っているが、実態は世界を分割する3大国が結託し、労働力や資源を戦争で浪費することにより、富の増加による階級社会の不安定化や崩壊を防ぎ、支配階層が権力を半永久的に維持できるようにするために行っている永久戦争である。

党のイデオロギーはイングソック(IngSoc、Inglish Socialism, つまりイングランド社会主義の略)と呼ばれる一種の社会主義。

党の3つのスローガンが、至る所に表示されている

戦争は平和である (WAR IS PEACE)

自由は屈従である (FREEDOM IS SLAVERY)

無知は力である (IGNORANCE IS STRENGTH)

これを、背景に安倍首相の掲げる、「積極的平和主義」を見てみよう。

まさに、ジョージ・オーエルの言う「戦争は平和である」そのものだ。

「平和」を作るという名目に、「戦争」という手段を使う政策に入ることを意味する。

集団的自衛権は日本を守るものではない。繰り返すが、中国の軍事力が尖閣諸島などを攻めてきた場合にどう対処するかは日米安保条約の問題だ。

集団的自衛権は、米軍戦略のために、自衛隊を使うシステムだ。

それは「平和を作る」という目的のために武力行使を行う戦略だ。

ジョージ・オーエルは『1984』で、詭弁の世界を描いた。

安倍政権の「積極的平和主義」は、ジョージ・オーエルの「戦争は平和である」の世界だ。

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私見

>安倍政権の「積極的平和主義」は、ジョージ・オーエルの「戦争は平和である」の世界だ。

まさに。ナチス・ヒットラーに匹敵する日本会議アベラーなのだと最近つくづく感じている。