オール沖縄に続く「みちのくシリーズ」、小沢氏の呼びかけで民主、維新、共産、社民、生活の5党首が盛岡市に結集
櫻井智志
安倍自公政権の破綻があちこちで収拾のつかない状態のなかを、野党の共闘にいままでと様相の異なる風景が見られる。日刊ゲンダイの報道は、いまの野党共闘が今までよりも前進している活気を伝えている。おそらく安倍政権の「ムチャぶり」に心底あきれ果てた国民の失望と絶望が根底にある。
「日刊ゲンダイ」のwebを転載する。
=============引用開始====
野党共闘で苦戦必至 安倍自民党「東北地方選で全敗」の悪夢
岩手県知事選が20日告示され、現職の達増拓也氏の3選が無投票で決まった。達増氏の“不戦勝”は、安倍自民党が担ぎ出した平野達男参院議員
(元復興相)がダブルスコアをつけられ、敵前逃亡したからだ。その平野氏が尻尾を巻いて逃げ出したのは、安保法案に対する国民の猛烈な反対に加え
、小沢一郎氏が旗を振った「野党共闘」が機動的に働いたからである。
しかも、この「野党共闘」はまだまだ続く。19日、小沢氏の呼びかけで民主、維新、共産、社民、生活の5党首が盛岡市に結集し共闘をアピール。今
後、次々に行われる東北の地方選を「みちのくシリーズ」と位置づけ、候補の一本化などの選挙協力を宣言した。
9月13日には遠藤利明・五輪担当相の地元・山形市で市長選があるが、維新を除く野党4党の統一候補と自公推薦の候補が激突する。10月25日には
宮城県議選、11月15日には福島県議選の投開票があり、ほかにも女川町長・町議選(宮城)、相馬市議選(福島)、釜石市長選(岩手)など、政権の
命運を左右しそうな重要選挙がいくつもある。
今月9日投開票の埼玉県知事選に続き、岩手県知事選で2連敗を喫した与党が、3タテ、4タテを食らう可能性は十分ありそうだ。
ジャーナリストの横田一氏が言う。
「今月9日に学生団体『SEALDs』の東北支部『シールズ東北』が発足したことも、与党にとって大きな逆風です、東北全体で安保法案反対の機運が高
まるのは時間の問題でしょう。与党に対する逆風はこれだけじゃない。今は中断している沖縄の辺野古移設工事を再開すれば、再び批判が噴出するでし
ょうし、被災3県の選挙では川内原発の再稼働がマイナスに働くはず。数の論理で安倍政権が強行してきた政策に対するシッペ返しがまさに今から始まるわ
けです。そこに野党共闘が加わる。与党の苦戦が予想されます」
野党共闘の「みちのくシリーズ」は、安倍政権メルトダウンの始まりである。
=============引用終了=======
岩手県知事選勝利を経て、盛岡市長選、山形市長選など東北の重要な県都をはじめ次々と続く。私は、このルーツに福島県知事選の熊坂義裕氏の健闘と森県知事選の大竹進氏の史上最大の得票率があったことを重視したい。群馬県知事選のはぎわら貞夫候補、埼玉県知事選の柴田やすひこ候補と日本共産党単独の推薦候補としてはかなり前進している。そこにもってきて、沖縄のオール沖縄の衝撃は強い。首都圏官邸前がいつも注目されているが、沖縄県民の闘争や森県民の闘争など全国を牽引しているのは、今までの左翼政党や左翼知識人のカテゴリーを大きく拡張したところまでたどり着いている。
ここまで日本の国民的規模の運動を盛り上げてきたのは、新たな段階に達した国民の運動である。学生団体『SEALDs』、福島原発以降反原発運動こをリードしてきた反原発国民連合、首都圏連合などあきらかに21世紀に入っての抵抗運動がいままでの政党を逆にリードしている。
櫻井智志
安倍自公政権の破綻があちこちで収拾のつかない状態のなかを、野党の共闘にいままでと様相の異なる風景が見られる。日刊ゲンダイの報道は、いまの野党共闘が今までよりも前進している活気を伝えている。おそらく安倍政権の「ムチャぶり」に心底あきれ果てた国民の失望と絶望が根底にある。
「日刊ゲンダイ」のwebを転載する。
=============引用開始====
野党共闘で苦戦必至 安倍自民党「東北地方選で全敗」の悪夢
岩手県知事選が20日告示され、現職の達増拓也氏の3選が無投票で決まった。達増氏の“不戦勝”は、安倍自民党が担ぎ出した平野達男参院議員
(元復興相)がダブルスコアをつけられ、敵前逃亡したからだ。その平野氏が尻尾を巻いて逃げ出したのは、安保法案に対する国民の猛烈な反対に加え
、小沢一郎氏が旗を振った「野党共闘」が機動的に働いたからである。
しかも、この「野党共闘」はまだまだ続く。19日、小沢氏の呼びかけで民主、維新、共産、社民、生活の5党首が盛岡市に結集し共闘をアピール。今
後、次々に行われる東北の地方選を「みちのくシリーズ」と位置づけ、候補の一本化などの選挙協力を宣言した。
9月13日には遠藤利明・五輪担当相の地元・山形市で市長選があるが、維新を除く野党4党の統一候補と自公推薦の候補が激突する。10月25日には
宮城県議選、11月15日には福島県議選の投開票があり、ほかにも女川町長・町議選(宮城)、相馬市議選(福島)、釜石市長選(岩手)など、政権の
命運を左右しそうな重要選挙がいくつもある。
今月9日投開票の埼玉県知事選に続き、岩手県知事選で2連敗を喫した与党が、3タテ、4タテを食らう可能性は十分ありそうだ。
ジャーナリストの横田一氏が言う。
「今月9日に学生団体『SEALDs』の東北支部『シールズ東北』が発足したことも、与党にとって大きな逆風です、東北全体で安保法案反対の機運が高
まるのは時間の問題でしょう。与党に対する逆風はこれだけじゃない。今は中断している沖縄の辺野古移設工事を再開すれば、再び批判が噴出するでし
ょうし、被災3県の選挙では川内原発の再稼働がマイナスに働くはず。数の論理で安倍政権が強行してきた政策に対するシッペ返しがまさに今から始まるわ
けです。そこに野党共闘が加わる。与党の苦戦が予想されます」
野党共闘の「みちのくシリーズ」は、安倍政権メルトダウンの始まりである。
=============引用終了=======
岩手県知事選勝利を経て、盛岡市長選、山形市長選など東北の重要な県都をはじめ次々と続く。私は、このルーツに福島県知事選の熊坂義裕氏の健闘と森県知事選の大竹進氏の史上最大の得票率があったことを重視したい。群馬県知事選のはぎわら貞夫候補、埼玉県知事選の柴田やすひこ候補と日本共産党単独の推薦候補としてはかなり前進している。そこにもってきて、沖縄のオール沖縄の衝撃は強い。首都圏官邸前がいつも注目されているが、沖縄県民の闘争や森県民の闘争など全国を牽引しているのは、今までの左翼政党や左翼知識人のカテゴリーを大きく拡張したところまでたどり着いている。
ここまで日本の国民的規模の運動を盛り上げてきたのは、新たな段階に達した国民の運動である。学生団体『SEALDs』、福島原発以降反原発運動こをリードしてきた反原発国民連合、首都圏連合などあきらかに21世紀に入っての抵抗運動がいままでの政党を逆にリードしている。