【現代思想とジャーナリスト精神】

価値判断の基軸は自らが判断し思考し実践することの主体であるか否かであると考えております。

官邸周辺から流れる9月27日解散説への対抗戦略

2015-08-13 15:52:54 | 転載と私見
  官邸周辺から流れる9月27日解散説への対抗戦略
                     櫻井 智志

 以下に掲げる「日刊ゲンダイ」の記事は、重要である。それを読み、以下の構想をまとめた。さらに資料として、「日刊ゲンダイ」の当該記事を掲載するので、ご覧いただきたい。



 安倍独走政権に対して、国政選挙対策は二つある。

 ひとつは、野党が共闘をいままでの戦術と変えることだ。政党の組み合わせでなく、市民団体、市民運動を共通項の地盤として、「反自公」で戦える選挙共闘をつくることだ。共産、社民、生活の党、民主護憲派までは反原連やさまざまな反戦争法案団体のもとに共闘しえるのではないか。

 二つ目は、国政選挙なら政権構想に基づく政策協定を締結しなければ、共闘しないといっている日本共産党の趣旨と「「反安保法制政策」は国政の根本的な争点であるから、この争点で共闘を組める政党共闘を締結し、「オール沖縄」のように良心的保守派までを対象とすることだ。

 似たようなそのどちらかならば、自公や反動政党(次世代の党など)以外の共闘組織が成立しうる。政党の組み合わせでなく、シールズの青年たちのように18才からの青年層も結集する個人・団体・政党の統一戦線である。
 各地の知事選などで日本共産党が躍進して得票率が高い。森・神奈川・群馬・埼玉など。しかし、投票率はどこも低い。投票率そのものをあげなれば、国民全体の世論の高まりにはつながらない。個人・団体・政党の結集する統一戦線ならば、国民の意識を大きく変革することに連なる。







=================日刊ゲンダイ転載==================
「安保法案」争点に総選挙…官邸周辺から流れる9月27日解散説



 安保法案を成立させるために、国会の会期を95日も延長した安倍首相。しかし、野党も、国民も、学者も、安保法案には強く反対している。野党は徹底抗戦の構えだ。噴出する批判に対し、とうとう官邸周辺からは「解散・総選挙説」が流れはじめている。安倍首相は本当に解散するのか。

 国会の会期延長が決まった途端「9月解散説」が飛び出している。安倍首相は9月27日の会期末までに「安保法案」の賛否を問うために解散に踏み切るというものだ。

「民主党が『安倍内閣を解散に追い込む』と挑発したことが引き金なのかどうか分かりませんが、9月解散もあり得るのではないか、という話が広がっています。たしかに、戦後の日本を百八十度変えるのだから、国民の審判を受けるのがスジでしょう。昨年末、解散した時、安倍首相は『解散に大義がない』と野党から批判されたが、安保法案への賛否なら、これほどの大義はありませんからね」(政界関係者)

 しかし、安倍首相は本当に解散するつもりがあるのか。昨年末の解散から1年も経っていない。怪しいのは、官邸周辺から「解散説」が流れていることだ。どうやら「解散情報」には、首相周辺の狡猾な計算があるらしい。

「安倍官邸にとって解散説には、3つの効果があります。1つは、野党に対する脅しです。野党は“解散に追い込む”などと強気なことを口にしていますが、いま解散されたら惨敗するのは確実なだけに、本心では解散して欲しくない。とくに、大打撃を受ける維新の党は、解散説が強まるほど、安倍政権にすり寄っていくでしょう。2つ目は、公明党対策です。公明党は強行採決に反対するなど内心、安保法案に乗り気ではない。その公明党は、選挙がつづき“選挙疲れ”している。解散を避けるためなら、安倍首相に全面協力するでしょう。3つ目は、自民党内の引き締めです。国会が95日も延長されたことで自民党はすっかり空気が緩んでいる。解散説を流して、引き締めたのではないかとみられています」(国会関係者)

 実際、解散説が流れた途端、野党はビビっている。解散を避けるために、土壇場で対決姿勢を弱めかねない状況だ。しかし、それでは安倍官邸の思うツボだ。野党は安保法案を全力で廃案にすると同時に、いつ解散されてもいいように、大急ぎで選挙態勢を整えるべきだ。

=================転載終了==================================

9月総裁選 安倍首相「無風再選」と書きたてるメディアの腐敗【日刊ゲンダイ】転載

2015-08-13 13:09:47 | 転載と私見
9月総裁選 安倍首相「無風再選」と書きたてるメディアの腐敗【日刊ゲンダイ】転載

2015年8月13日

 9月に予定されている自民党総裁選で、安倍首相の無風再選のムードが高まっていると大新聞が書いている。先月30日、額賀派の額賀福志郎会長が「党が安定した形で安保法制に全力を尽くすべきだ」と言って、安倍首相支持を示唆したのに続き、二階派(34人)が今月9日、全会一致で安倍首相支持を確認、翌10日、河村建夫会長代行が安倍首相に推薦状を手渡したからだ。

 こうした動きを受けて、大マスコミは「無風総裁選」「関心は改造後の人事」とか書きまくっているのだが、このタイミングで、こういう動きが出てきて、大マスコミがそれを垂れ流し、「無風」を強調すること自体が意図的だ。

「二階派は一部が、総裁選出馬を期待されている野田聖子前総務会長の支持に回るのではないか、という見方があった。二階さん自身が出ることへの期待もあった。それなのに、いち早く派閥全体で安倍首相支持を打ち出した。二階さんは安倍首相からお礼の電話がかかってきたことを紹介し、『一番乗りに意味があるんだ』などと得意げでした。野田出馬の動きを封じ、安倍首相の覚えをめでたくして、幹事長などの重要ポストを狙っているのはミエミエですよ」(自民党事情通)

 内閣支持率が下がり始め、党内がざわついている今こそ、「恩の売り時」と判断したのだ。まったくセコいの一語だが、裏を返せば、それだけ党内には動揺が走っていて、官邸も焦りまくっている証左である。

 二階派が茶坊主に徹したところで、本当に「無風再選」になるのか。まだまだ予断を許さないとみるべきだ。

「このタイミングで総裁選立候補を表明したら、安倍官邸に潰されてしまう。みんな今は安倍支持、無風再選容認のふりをするのが当たり前です。でも、水面下ではさまざまな動きがある。鍵を握るのは総裁任期が3年もあるということです。本当にあと3年も安倍首相にやらせるのか。いくらなんでも……と思っている自民党議員は大勢いますよ」(自民党関係者)

 額賀派は53人、二階派は34人。安倍首相の出身派閥の細田派は95人、麻生派は37人。数の上では圧倒するが、岸田派の45人、石原派の14人の動向は未定だし、額賀派は誰かが出れば割れる。

「何よりも、こういう情勢で誰も声を上げなかったという歴史的事実が残っていいのか、という問いが、自民党には突き付けられているわけです。候補者が出なければ、自民党員の安倍批判票の受け皿すらないわけですからね。安倍首相は先月1日、『ゆう活』をアピールするため、上野の美術館に行った帰りに信号を全部青にした。こんな首相でいいのか。自民党議員の中からは『安保法制を花道に退陣すべきだ』という声も聞かれます。少なくとも長期政権のシナリオは完全に崩れた。無風再選になったら、自民党はオシマイです」(政治ジャーナリスト・角谷浩一氏)

 安倍首相の体調悪化も大きな話題で、先月30日、総理執務室で嘔吐したという情報が駆け巡って、週刊ポストが書いた。その際、官邸に詰めている医務官らが緊迫した場面もあったようだ。広島の平和記念式典に行った飛行機内でも体調が悪化し、ホテルに着くと、そのまま休んでしまったという情報が流れている。

「信号全部青事件」にしても、「いよいよ難病再発による下痢じゃないか」と囁かれている。

 こんな首相を無風再選させたら、自民党は理性を疑われることになる。

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私見
 自民党自体になんの期待もない。野田聖子氏、石破茂氏の名前があがっている。誰も出なければ、自民党は強大なまま一気に瓦解することもありうる。安倍の専制独裁主義によって、自民党はナチス化し、それは日本政治崩壊の道をたどる。