【現代思想とジャーナリスト精神】

価値判断の基軸は自らが判断し思考し実践することの主体であるか否かであると考えております。

山形市長選2015の国政選挙なみの意義

2015-09-05 10:22:22 | 言論と政治


              櫻井 智志

*9月13日の間違いをお詫び申しあげます。


 9月6日に投票を迎える山形市長選は、自公与党VS民主・共産・社民それぞれの支援する候補の全面的対決となった。

 とくに岩手県知事選挙に特に国会議員経験者を候補に立てながら、世論調査での惨敗確実という調査をもとに、不戦敗という選択を選んだ自公両党にとっては、この山形市長選での敗北は、直接安倍政権の政権維持に関わる影響が必至なので、2ちゃんねるなどのネット右翼などまでも駆り立てて、絶対に勝利するという自公両党の必死な形相が伝わってくる。

 私はこの選挙で検索してみたが、しんぶん赤旗、東京新聞は珍しくこの選挙にヒットしなかった。そんななかで毎日新聞の選挙毎日が客観的で過不足なく選挙情勢を伝えていて大変助かった。

 選挙は明日。もう1日しかない。
「選挙毎日」を転載させていただく。

=====転載開始=====

選挙:山形市長選 吉村知事、梅津氏支援を明言 決起集会で /山形
毎日新聞 2015年07月31日 地方版

 9月13日投開票の山形市長選で、民主・共産・社民の各党から推薦を受けて立候補を表明している元防衛省職員、梅津庸成氏(48)の決起集会が30日、同市内で開かれた。出席した吉村美栄子知事は「古里のために働きたいという梅津氏を応援し、当選させてほしい。私も全力で応援する」と述べ、梅津氏支援を明言した。吉村知事が同市長選で支援を表明したのは初めて。

 集会にはこの他、近藤洋介・民主県連会長や各党系の県議、山形市議、支援者ら約2000人が参加した。鈴木隆一・選対本部長は「必死に戦い、最後に勝利を勝ち取ろう」とあいさつ。梅津氏は「山形を信じ、新しい山形をつくるためにみなさんと力を合わせたい。山形から国さえ変える力をおこしていきたい」と訴えた。

 同市長選には、自民・公明両党が推す元経済産業省職員、佐藤孝弘氏(39)と、飲食店経営の五十嵐右二氏(64)も立候補を表明している。【光田宗義】

====転載終了=======


 この選挙は地方選挙であり市長選である。争点は山形市の市政である。
けれども、自公安倍政権には、最近では直近の選挙であり、その結果は、自民党総裁選を控えて、自民党内で大政翼賛状況で誰も安倍ノーと言えないなかで、唯一 野田聖子氏が立候補の願望を意思表明している。しかし野田聖子さんを推薦する20人の支持も獲得できずに、総裁選は安倍独走となろうとしとしている。次の総理大臣を実質上決めている自民党総裁選は、今は「日本国総理決定」選挙なのである。形式的には異なるが、実際の状況が、である。
 山形市長選で安倍直系の自公候補が敗れると、自民党内で強権に押さえられている自民党内の安倍批判議員に影響は必至となる。結果的に安倍退陣の引き金となりかねない。
 そのために、自民・公明両党が推す元経済産業省職員、佐藤孝弘氏を選挙で勝たせるために、そうとうのてこ入れと策略が弄されていると予測できる。 
 山形県民、東北各県、さらに全国のこえが山形市に及ぶことは、かなり高度の市民運動、政治運動の意義をもつ。万一選挙に敗北しても得票率で接戦の選挙ならば、安保法制法案採決を強硬的に進めている安倍政権には、ボディブローとして政権運営の致命的な打撃となる。

山形から戦争法制法案廃案と安倍政権退陣へ。