【現代思想とジャーナリスト精神】

価値判断の基軸は自らが判断し思考し実践することの主体であるか否かであると考えております。

「反戦争・平和擁護政党連合」と国民的展望~委員会可決は敗北ではない

2015-09-17 17:20:31 | 言論と政治
                    櫻井 智志



①福山哲郎(民主党)・福島瑞穂(社民党)・井上哲士(日本共産党)・山本太郎(生活の党と山本太郎となかまたち)

これらの参院議員の鴻池委員長不信任決議のための演説は見事だった。

②鴻池委員長不信任決議の結果が終わると同時に、議長席に与野党議員が殺到して、議長のマイク音声が全く聞こえず、佐藤自民党理事が与党席に両腕をあげそれに呼応して起立と拍手。座席の自民党山本議員が紙に書いたものを立っている自民党など賛成議員の席から朗読するそぶり。
この間、なにがおこったか、言語の審議が不明。NHKテレビテロップで速報が流れ、「法案可決」の文が知らされる。
あきらかにこれは不当な強行採決だ。

③だが、①であげたメンバーの演説は見事で、4氏は歴史的な印象を残す演説。法案は可決されて、一見自公政権の勝利と思えるが、ちがう。国民の反対運動においつめられ焦った安倍政権の窮鼠猫をかむ、の一例。これから問責決議案や安倍首相内閣不信任案が続く。

④これだけの反対運動は、戦争法案が委員会を通っても、国民も「反戦争・平和政党連合」(櫻井のつけた独自名称)の政党は意気軒昂だ。これからの国会や国民運動、選挙闘争など次々にこなしていくだろう。若者からお年寄り、シールズから様々な団体まで怒りと自覚の平和憲法に立脚する運動は発展していく。そこに失望の余地はない。

とうとう一晩中抵抗して法案は今も成立していない

2015-09-17 06:11:48 | 転載と私見
                        櫻井 智志


NHKオンライン転載
安保法案 参院特別委 理事会は8時50分再開決定
9月17日 3時45分
安保法案 参院特別委 理事会は8時50分再開決定
安全保障関連法案を審議している参議院の特別委員会の理事会は、午前3時半ごろ再開し、鴻池委員長の職権で午前8時50分から理事会を開くことが決まりました。
安全保障関連法案を審議している参議院の特別委員会は、鴻池委員長が、安倍総理大臣も出席して締めくくりの総括質疑を行うことを職権で決めています。
しかし、委員会の理事会室の前に野党の議員が多数詰めかけるなど、委員会が開かれない状態が16日夕方から続きました。
こうした状態を受けて、17日午前2時ごろから、鴻池委員長と、野党側の筆頭理事を務める民主党の北澤元防衛大臣、理事を務める福山・幹事長代理が、理事会室から別室に移り、対応を協議しました。
そして、午前3時半ごろから再開された理事会で、鴻池委員長の職権で午前8時50分から理事会を開くことが決まりました。

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私見

 結局、反戦争・平和擁護政党連合の抵抗で参院特別委員会は開くことができなかった。国会での抵抗と国会外の広範な国民の支援とによって、安倍内閣は法案を強行可決できなかった。
 油断はできず、参院で強行採決できなかったら、衆院におくる60日ルールで強行採決という事も自公政権は考えている。
 国会の内外で頑張った皆さんに拍手を贈りたい。油断はできず、わずかな隙間をぬってなにをしでかすかわからないのが安倍政権。もはや安倍政権退陣自公政権を打倒するしかない。