【現代思想とジャーナリスト精神】

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元毎日新聞記者の西山太吉さん死去 91歳 沖縄返還密約追及 社会 速報 訃報

2023-02-25 22:28:33 | 転載と私見
元毎日新聞記者の西山太吉さん死去 91歳 沖縄返還密約追及
社会

毎日新聞 2023/2/25 20:16(最終更新 2/25 20:17) 690文字

西山太吉さん=東京・霞が関で2010年4月9日、尾籠章裕撮影


 沖縄返還交渉に伴う密約文書を入手、報道し国家公務員法違反に問われながらも、情報公開請求訴訟などを通じて密約問題の追及を続けた元毎日新聞政治部記者、西山太吉(にしやま・たきち)さんが24日、心不全のため死去した。91歳。葬儀は近親者のみで営む。喪主は長男正人(まさと)さん。



 山口県下関市出身。慶応大大学院修了後の1956年、毎日新聞社に入社。外務省を担当していた71年、沖縄返還に伴い米国が支払うべき軍用地原状回復補償費400万ドルを、日本が肩代わりする密約を記した電信文を同省の女性事務官から入手、報道した。更に横路孝弘・社会党衆院議員(故人)に懇願され、電信文を提供。横路氏が衆院予算委員会で電信文を暴露したことから72年4月、事務官と共に国家公務員法違反で逮捕、起訴された。

 74年の1審・東京地裁判決は無罪(事務官は懲役6月、執行猶予1年の判決を受け、控訴せず確定)だったが、76年の2審・東京高裁判決は懲役4月、執行猶予1年の逆転有罪となり、78年に最高裁で確定した。1審判決後に毎日新聞社を退社し、北九州市で実家の青果会社に勤務した。

 2000年前後から密約を裏付ける米公文書の公開が相次いだのを機に09年、密約文書の開示を国に求めて提訴。1審・東京地裁判決は訴えを全面的に認めたが、2審・東京高裁判決は「文書は不存在」との国側の主張を追認し、請求を棄却した。14年7月の最高裁の上告棄却で不開示が確定したが、密約の存在自体は1、2審とも認定した。

 晩年は裁判とともに情報公開制度の確立を求める執筆、講演活動に励んだ。著書に「沖縄密約」「西山太吉 最後の告白」など。

「ウクライナの悲劇報道」 「中東やアフガン、ミャンマーの現実は?」

2023-02-25 00:26:41 | 政治・文化・社会評論
「ウクライナの悲劇報道」 「中東やアフガン、ミャンマーの現実は?」






「ウクライナの悲劇報道」
 ロシアの侵略によって開始されたウクライナとの戦争は1年も経過した。だがゼレンスキー大統領の芝居がかった演説の、上から見下ろす視線と欧米の軍事支援はしだ中東いにエスカレートする。戦車どころかジエット戦闘機までゼレンスキー大統領は要請している。欧州全域が戦争の直接的影響を受けざるを得ない。

 「中東やアフガン、ミャンマーの現実は?」
イスラエルによるパレスチナ侵略は、戦後直後からずっと続いている。フォーク「フランシーヌの場合は」の歌手新谷のり子さんはもうだいぶ前になるが、現地に入り子どもたちの飢餓と手や足を失った重傷の子どもたちの様子をスライドで歌と共に伝えた。
 平和的改革を行ったアウンサンスーチー女史は軍部クーデターで逮捕され収監が今も続く。反軍部には徹底的な虐殺や収監が今も続く。毎日延々と流されるロシア・ウクライナの戦争被害に比べ、ほとんど無視に近い。それでも良心的ジャーナリストが戦場から伝えている。

 ロシア侵攻が始まるや、テレビの報道番組は、防衛省の軍事研究家をゲストに招くが、なぜ外務省ではないのか。外交交渉が軍事力を高めそれを基盤に外交を、という。首相は欧米超大国には同調し、勇ましい演説や渡来するが、世界各地の悲惨な状態ににはほぼ無視。しかもウクライナ・ロシア戦争を契機に、日本国内の軍拡と原発新設をうちだした岸田政権。そんな戦争態勢を好む日本は、経済も海外からの信頼も崩壊している。マスコミはそれらの問題には一切報道皆無に近い。