■駅前魔女食堂■

料理を作っては写真を撮る毎日です。「美味しいは正義!」を合言葉に食べ歩きもしています。

ピエール・ガニェールの熱い夜

2007-08-30 | 食べ歩き(東京)
ランチが人気のピエール・ガニェール。
人気といっても私のお友達の間だけかもしれないけど・・・
ディナーはどんなものかと行ってみることになった。
まったく・・・こういう呼びかけには即反応する私です。

ここの特徴はなんといってもアミューズとデザートの皿数の多さ。

ジャガイモのコロッケやセロリのフェナンシェなど5皿のアミューズ!
この写真は3皿です。

(写真左上、クリーム色の球形はバター。写真右端の四角い茶色のものがライ麦のパンです。この二つはアミューズじゃないんです)
私のお気に入りはセロリのフェナンシェと写真にはないけどピスタッチオ入りの小さなパイのようなもの。



食事はこのあと、グリーンピースのアイスとポタージュからはじまりました。
簡単にメニューを書くと
■グリーンピースのアイスとそのポタージュ
■小鳩のエギュイエット
■鱸の皮付きポアレ
■ブイヨン「ヴェニス」とフォアグラ
そしてメインは
■「オマール・ブルー」のフリカッセ
オマールの食べられない私には
■常陸牛フィレのグリエ

どれもシャレていて嬉しいお皿だったのですが、特に感動したのが最初の一皿。
■ミントの香りが爽やかなグリーンピースのアイスクリームとそのポタージュ
  イベリコハムと数種の貝を添えて

色鮮やか、高さのある盛り付け。独創性があってちょっと感動。
添え物だという貝が、あぁ、これはお料理なんだと思わせてくれました。
見た目はそのくらいデザートっぽいんです。

小鳩も美味しかったし、スープに浮いたフォアグラも美味しかった。
味の記憶で一番印象深いのは、常陸牛のグリエ。
軟らかいフィレを軟らかく食べられて幸せな気分の上にさらに濃いソース。
説明は難しいけれど、舌や歯にも絡まるような肉料理に求める強さのあるソースでした。

最近の私にはめづらしく、いくつかのお皿はパンでソースをぬぐって楽しみました。


メインのあとは
■フロマージュ
ですが、このお店はチーズワゴンではありません。

真ん中に美味しいジュレとお皿の端にクラッカーと蕪のスライスにのっかったトロリとしたチーズ。
よくわからんが美味しかったので一気に食べちゃった!という一品でした(笑)
かなりワインをセーブしていたけど美味しい赤ワインをお代わりした時だったので
もうかなり酔っていたのでしょうか・・・

それから
■グランデセール  7品からなるひらめきのデザート

もちろんこの写真は一部です。
私が好きだったのは3皿。
デザートについては後日、スイーツだけ特集するのでそのときに書きましょう。



ピエール・ガニェール・ア・東京
http://www.pierre-gagnaire.jp/
住所:東京都港区南青山5-3-2 南青山スクウェア
定休日:日曜 祝祭日



グルメ気取りであれこれ考えながら食べたりもするけれど
ほんとうに素敵な食事というのは会話にあります。
この夜はちょっとオシャレのできるお店で気分よく会話がはずんだひと時でした。
食べながら食べ物の会話をするって時として抵抗があるのですが、
この日のメンツはみなさん食に関係のある方ばかり。
食べ物の話題になってしまうのは自然なことです。
気兼ねなしに話すことができてよかったなと思います。

それから、ピエール・ガニェールさんって、最初はパリじゃない田舎で一度成功してたのだけど、それを閉店してパリでのレストラン経営に挑戦した人だったのではなかろうか。
その間に事業失敗もしたシェフではなかったろうか。
そういうドキュメンタリーをかなり前だけどTVで観たような気がする。

最後に・・・こんな真夏にトップクラスの料理を求めた私をお許しください。
わかってますって、時期が良くないということは。
素材の美味しい季節に再訪したいものですね。

次はジビエだっ!濃い赤ワインだっ!
そのために頑張るぞっ!!

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