年に4回、父が作るぼた餅です。
今回は前日に餡子を作り、春分の日に完成させました。
小豆は北海道のものを使い、茹でて→潰して→濾して→加熱して→冷まします。
たいへんなのが濾すのと加熱でしょうか。
舌触りの良いように細かな網に押すようにしながら濾して、でも大豆の深みを出すために皮も少し残すのだとか。
その後で再び鍋に戻して加熱します。焦がしてはいけないので絶えず鍋をかき混ぜなくてはなりません。
熱で飛び跳ねて火傷しそうになるし、あまりにも跳ねると鍋に残る餡が少なくなってしまうので
気合いの必要な作業です。
あ、面倒だから私は手伝いません(笑)
父のテンションがMAXなので近寄れないというのもあります。
餅の部分は、うるち米ともち米をMIXしたものを炊き上げて、小さめに丸めておきます。
それを餡子で包んで完成です。
早朝から作って仏前に備えるのが習わしです。
餡子の作り方は、遠縁の和菓子屋さんで覚えたものに+家庭で作りやすいように父が勝手に改良した改良版です。
最近この餡子作りを誰かに継承したいらしいので、そろそろ私が覚えようかな。
今回は父が作ったぼた餅を食べる前に私がトッピングしてみました。
香ばしいきな粉を振り、東京のなかや寿司でヒントを得た『ユカリ』を少量乗せてみました。
ぼた餅の上にユカリ。。。なかなか良いアイデアだと思いませんか?
このユカリも父の手作りです。
毎年梅干しを漬けるのですが、その梅干しに使う赤紫蘇の葉も自家製です。
種を蒔いておけば勝手に育ってる状態なんだけど、TVでユカリの作り方を観たので作ってみたらしいのです。
梅は食べるけど紫蘇は残るので作ってみた~と言っておりました。
老いてなお果敢に挑戦しているスーパー老人ですわ。
ぼた餅のことを私の地方では『おはぎ』と言います。
もちろんぼた餅でも通じるけど・・・
おはぎと言うのはどの地域なんだろうと調べてみたら、地域ではなく季節なんだそうです。
ぼた餅は牡丹、おはぎは萩の花に由来しているということで、
春に作るのを『ぼた餅』、秋に作るのを『おはぎ』と言うのだそうです。
雨が上がって青空が広がります。春ですね。