■駅前魔女食堂■

料理を作っては写真を撮る毎日です。「美味しいは正義!」を合言葉に食べ歩きもしています。

鮨を食べにお江戸まで(1)

2018-03-19 | 食べ歩き(東京)




とびっきり美味しい握り5カンと巻きを1種類。私にとってそれが理想の量である@鮨カウンター

が、そうはいかない時もある。

その夜はそうはいかない日であった。

新幹線を降りてそのまま車で向かった飯田橋界隈。
昼間は人通りがあるはずなのに暗くなってからなのか人気のないところで車を降りた。

感じのよい麻暖簾をくぐると、すでにお客が入って活気のある暖かなな店内にほっとする。
さあ、念願の鮨ナイトの始まりです。

まずは辛口の冷たい清酒をと言うと、『麒麟山』を勧められた。
超辛口。口には抵抗なくすっと入るが喉越しは重さがあって美味しいと感じました。


鮨屋での最初の緊張は、一品目になにを食べるかということである。

まずは、桜模様の九谷焼に『三重県からの鰤』
いろんなことを考えて思わずニヤついてしまう。
特に、握りの前の一品料理も数々出るお店と聞いていたので、数をこなせない私としてはまず握りが出たのが嬉しくて、そしてすごく美味しくて更にニヤついてしまったは仕方がない。
どうか誰も見ていませんように祈るばかりだ。



お刺身は少しだけといって鯛を3切れほど。
まったりとした食感は2日ほど寝かせたものだと説明があった。
写真にはないが、白しょうゆに梅の風味を仕込んだものに付けて食べた。



シマアジは酢が効いたジュレ仕立て。
ゆかりトッピングが印象的でした。
このジュレは鯛に添えらた若芽と一緒に食べました。



クジラのユッケ風
濃厚な卵の黄身を絡めて食べます。
生卵をあまり食べることはないのですが、私の本能が「これは食べたほうが良いぞ」と囁くんです。
クジラだから肉というのはちょっと違うかもしれないけど、ユッケを狙ったものだからよいでしょう。
とろとろした黄身を肉の半分くらいに絡めて食べてみました。
う~~、口に広がる肉と卵と油(たぶんごま油)の香りがなんとも美味!



太刀魚
厚みがありほっこりとした白身にほっとします。
シンプルなものは王道です。最近このような美味しい太刀魚が少なくなったのでゆっくりと噛み締めて食べました。








85年続いている鮨屋の三代目若大将の真ん前の席で、仕事の手元が良く見えました。
鯨のユッケ風を作っているときは、なんだか茶色い塊が出てきたのでちょっと引き気味の私。
それを気遣って、食べるかどうか聞いてくれる同行者。
それでもきっぱりと「食べる!」とお返事しました。

ひとつには、店のカウンターなどを改装し以前とは違うネタケースにしたり、献立にも工夫をしてテイストにも新しい挑戦している三代目であること。
もうひとつは作り手を信じて、食べ手も新しい味に挑戦してみるべきだと思ったから。
ユッケ風と聞いた時点で胡麻油使ってるかもしれないとか、生卵の(特に黄身は)信頼のできるものしか食べたくないとか・・・頭のなかを過りましたが、この日のためにしっかり体調管理をしてきたので大丈夫。
少量の胡麻や海老など今の私には怖くない!!


写真は一枚だけでいいやと思っていたけど、たくさん撮ってもよいですよという三代目の優しい言葉に遠慮なくたくさん撮らせていただきました。
握り鮨の写真は次回に続きます♪









なかや寿司 三代目 →→→★★★

住所:東京都千代田区飯田橋3-7-6

営業時間:ランチ月~金曜日 11:30~13:30  
     ディナー月~金曜日17:00~23:00 
           土曜日17:00~22:00

定休日:日曜日





【サンドウィッチ】コールドチキンと茹で卵

2018-03-14 | サンドウィッチ




8枚切りの食パンを買った。久しぶりにサンドウィッチ気分である。

人参を刻み、卵を茹で、市販のサラダチキン(ハーブ味)をスライスする。

人参はレモン塩を混ぜて全体をしんなりさせ、水気を切ってからオリーブオイルと塩・胡椒で和えます。
世間ではこれをキャロットラぺと呼びます。

庭からサニーレタスを採ってよく洗います。

食パンにバターと練り芥子を薄く塗り、具をたっぷり山盛り乗せます。

もう一枚の食パンで挟んでラップで全体をきっちり覆います。

包丁で真ん中からすっぱり切って完成です。

切り終わるまで気を抜けません。

今回はランチボックス仕立てなので、容器に入れ隙間にポテトサラダとハムを。
それでも隙間が気になったのでミントで飾りました。

あぁ、お昼が待ち遠しい。
自分で作って中身を知っているのにお昼が待ち遠しいんです(笑)








前日にポテトサラダを作っていて、茹であがったポテトを少しと焼きタラコを混ぜて簡単なおやつサンドを作りました。

パンに塗ったバターがよい仕事をしています♪







前日に具材をどうするか考えていて、普通のサンドウィッチなら食パン4枚必要かなと悩みました。
最近菓子パンをたくさん食べていて、糖質を摂り過ぎているのではと心配になっていました。
あまりパンを多く食べたくないのです。

それならパン2枚で具を多くすればいいんじゃないの、しかもそれは私の得意をするところ。
そう思うと作るのも楽しくなります。

ちょうど美味しい人参を頂いたところですし、スーパーでサラダチキンという味の付いたコールドチキンも買いました。
作りたいと思う時に作るのが成功のコツですね。




牡蠣とあおさ海苔のスパゲッティ

2018-03-14 | 食べ歩き(和歌山)




かなりしっかりと降っている雨の中、きっとこんな日は席が空いているに違ない。

そうほくそ笑みながら駐車場から1分歩いてお店のドアを開けた。

なんと!満席の店内にタイミングよくカウンター席が空いたところでした。

シェフがさっとお皿を下げてカウンターを綺麗にし、どうぞ言ってくれた席が厨房に一番近い端っこです。

ふふ、ここはパスタを茹でるシェフの後ろ姿が見えるのでベストポジションなんですよ(笑)


さらにタイミングの良いことに、朝獲れの紀北町の牡蠣が入荷しているということで、
メニューに『牡蠣とあおさのスパゲッティ』が載っていました。

紀北町というのは三重県紀北町のことで、そこで獲れる私の掌よりも大きな種類の牡蠣です。
渡利牡蠣という種類だと思います。

牡蠣を滅多に食べない私ですが、この牡蠣は食べまする。

迷わず注文して、忙しい店内の音を聴きながらオヒトリサマの時間を過ごします。

シェフが「あおさ海苔も新物ですから美味しいですよ」と囁いてくれたのでお腹がグ~っと鳴りました。


その日の前菜はグリーンサラダ。
力強い味の2種類の水菜、サニーレタス、ボストンレタス(たぶん)、そしてハーブ少々。
オリーブオイルと塩・胡椒のシンプルなとレッシングです。





次にいよいよスパゲッティ(写真最上部↑)が登場しました。

一口含むと加熱した牡蠣の芳香が口いっぱいに広がります。
それを後押しするようにあおさ海苔の海の香りが追い付いて、パスタを噛み締めた時には思わず頷いてしまうほどです。

なんだか孤高のグルメを一人で演じているようです(笑)

大きな声では言えませんが、ツイてるときにはどこまでもツイてます。
オーダーの狭間というのか、ちょっと手の空いた時に私のオーダーが通ったのでパスタを茹でるのも私の分だけシェフがつきっきりで、ソースの仕上げも私の分だけに集中しているようでした。

スパゲッティの茹で具合いは完璧なアルデンテ。

熱々のうちに食べてしまいたいのでイッキに完食です。

温かいフランスパンを千切って牡蠣のソースをつけて全部いただきました。

最後にストレートの紅茶でほっと一息ついて、幸せな気分で帰りました。




はやたま食堂 ポルト→→→★★★

住所:和歌山県新宮市上本町2-1-2

営業時間:ランチ 11:30~14:00  ディナー 18:00~22:00

定休日:月・火曜日







わらび餅

2018-03-08 | お出かけ日記




ランチを終え、多くの人で賑わう花見小路を脱出して鴨川の向こう側に行くことに。

歩いて消化を促してから第二ミッションに取り掛かります。

ところが、ところがです、車が通らないので先斗町をそぞろ歩き、木屋町を通り抜けて市役所の前に出ました。

なのにお腹が空いてこない(汗)

適当に歩いてお腹に隙間ができるのを待ちました。

途中、懐かしさのあまり先斗町駿河屋さんに入ってしまったのは許されるでしょうか。

この時期の『草餅』と『わらび餅』をしっかりチェック。


お土産用には迷いに迷って、やっぱり栗のお菓子を選んでしまいました。
小粒の栗1個を包み、甘さ凝縮の小さな和菓子です。
和風マロングラッセというところでしょうか。


この『焼き栗』は自宅でほうじ茶と共にいただきました






先斗町駿河屋 →→→★★★

住所:京都府京都市中京区先斗町三条下ル

営業時間:10:00~18:00

定休日:火曜日













そして今回の第2の目的、美味しい『わらび餅』を食べるために和久傳@堺町店の暖簾をくぐりました。
1階はお持ち帰りのコーナー、2階が茶菓席(喫茶室)になっています。

わらび餅
香ばしいきな粉がたっぷりと掛かっています。黒みつ添え



出来たてわらび餅
丹波大納言の粒餡に、作りたての温かいわらび餅を乗せています。


どちらも抹茶付きを注文しました。
黒蜜が嬉しくて全部使いましたが、かなり甘いので全部は多かったと反省しました(笑)
普通のわらび餅のほうは食べたかった理想的なものでした。
出来たてわらび餅は温かさと弾力のある食感と粒餡の絶妙さを楽しみました。





和久傳 堺町店 →→→★★★

住所:京都市中京区堺町通御池下ル東側

営業時間:月~金曜日 10:00~17:30  土・日・祝日 10:00~18:30

定休日:無休 (元旦を省く)











休日の京都をさらに四条までふらふら歩いて電車に乗りました。

京都駅に到着してから珈琲タイムです。
久しぶりの珈琲の香りを楽しみながら疲れた足を休ませて解散となりました。








イル チプレッソ

2018-03-05 | 食べ歩き(京都)




「そうだ京都へ行こう!」とお声がかかったのがお正月を少し過ぎた頃でした。

気になるお店リストのなかに『イル チプレッソ』とあったので二つ返事で挙手いたしました。

そういうチャンスは逃さない私でございます(笑)

2か月かけてようやく実現した日はすごくよいお天気で、桜はまだですが鴨川では多くの人が河原に座っているほどの陽気です。


前回は夏のメニューでした。今回冬のメニューの一皿目、通常のアミューズは『ズワイ蟹のフラン』だったそうです。

私用には河豚の煮こごりでした 蟹を食べることができなくてラッキー♪
最上部↑の写真です。スイスチャードの葉先トッピング。添えられた緑のソースはバジルソース。



前菜
パルマ産プロシュットと吉田牧場のモッツアレラチーズ、さつま芋とサワークリームの上には胡椒と珈琲豆のクラッシュが少量ふりかかっていました。
この胡椒と珈琲がなんともいえず絶妙なアクセントでした。



リッポリータ
トスカーナ風の黒キャベツ、パン、白いんげん豆のスープ
リッポリータで思い出すのは渋谷の小さなトスカーナレストラン。ちゃんと覚えていたのは自分でびっくりです。
スープやシチュウにバゲットを混ぜてしまう庶民の一皿と聞いていますが、
ここイルチプレッソのこれはとっても洗練された一皿になっていました。



スパゲッティ
釜揚げシラス 九条ネギ サルデッラ風味
サルデッラというのは稚魚の唐辛子漬けですが、日本でいうならしょっつるやアジアの調味料ナンプラーに近いものがあるのではないかと思います。



ラザーニャ アル フォルノ
ボローニャ風 ラザーニアのオーブン焼き
しっかりと濃い味のラグーソースと薄いラザニアパスタのミルフィーユで、小さなサイズに見えたのにお腹にずっしりときました。



お口直し
大根のピクルス 赤紫蘇の若葉添え
何故パスタ物が2皿続くのだと心のなかでブツブツ言っている私に、「お肉料理の前のお口直しにどうぞ」とにこやかに運んでくださった小さな大根。
京都の大根なのでしょう。かためのゴリゴリした歯ごたえに赤紫蘇の風味がまとわりついて、よい口直しになりました。
でも・・・お腹いっぱいなんですけど・・・



奈良吉野よりプレノワールのロートロ ホースラディッシュのソース
フランスではなく奈良県で飼育しているプレノワール(黒鶏)を巻いて調理したものという説明でした。
ロートロというのは巻き物という意味だそうです。
付け合わせはキャベツとたぶんジャガイモ。
柔らかいけど弾力がある肉を口に含むとハーブの香りが広がります。写真でみると針のような緑のものです。
鮭料理などに使うディルというハーブですがこれが素晴らしい仕事をしています。
ホースラディッシュのソースだからそう感じたのか、キャベツがどうもザワークラフト(酢漬け)になっているような感想です。



パンナコッタ 自家製あまおう苺ソース
たっぷりとトッピングされた苺をニヤニヤしながら完食しました。



プチフール
真っ白なギモーヴ、ほうじ茶の香りのする黒糖、きな粉とお茶の香りのクッキー







ラザーニヤの途中ですでにお腹いっぱいと言いながら、メインの鶏をイッキ食い。
デザートも同じように呟きながらニヤついて完食。
そして食べないことも多いプチフールも全部いただきました。
特にしっかり甘い黒糖が美味しかった。

そして頼んだ紅茶はやや濃い目に出ており、色も香りも味も濁りがなくすっきりとしておりました。
そっと添えられたミルクは温かくて泡立っています。
いつもはストレートで飲む紅茶ですが、半分はミルクを入れてみました。
それがまた美味しくて...帰りたくない!!! そんな気になったひと時でした。



前回、夏の献立はこちらです→→→★★★








il cipresso (イル チプレッソ) →→→★★★

住所:京都市東山区祇園町南側566番地

営業時間:ランチ 11:30~14:00   ディナー 18:00~21:30

定休日:水曜日






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