幸せに生きる(笑顔のレシピ) & ロゴセラピー 

幸せに生きるには幸せな考え方をすること 笑顔のレシピは自分が創ることだと思います。笑顔が周りを幸せにし自分も幸せに!

ライフリンク 清水康之氏のお話 若者の自殺

2014-01-15 00:38:47 | ブログ

ライフリンク 清水康之氏の講演を聞く機会がありました。

 2012年度の自殺者が15年目でようやく3万人を下回り、27,766人になった。2013年度もさらに減っている。3万人は東京マラソンの参加者数。一か所でビデオを撮影したが、3万人が走り去るには20分かかった。自殺で亡くなった人にそれぞれのかけがいのない人生があった。家族があり、友人があり、故郷があった。

 1998年の自殺者を100とすると落ちているのは中高年、増えたり減ったりが10代、少し上がっているのは30代。一番増えているのは20代。20代前半の死亡原因は自殺が48%、20代後半の死亡原因は自殺が46%。諸外国と比較してもこの若者の自殺は異常な状態である。

 就活失敗で150人が自殺している。何故就活失敗で自殺するのかわからなかったので、ライフリンクに来ていた若者に尋ねた。4人とも理解できると。「」が若者の意見です。

「周りの目に怯えながら生きて来た。周りに認められるようにしてきた。学校の先生の目もある。意欲があるのを演じてでもやってきた。先生の評価にも怯えて来た。学校の評価、親の評価に怯えながら生きて来た。やっと大学に入りほっとした。しかし、直ぐに就活が始まる。就活の面接で、あなたの夢は、あなたが将来やりたいことは?と、初めて“あなた”と問われた。それまでは周りにいかに受け入れて貰えるかを考えて生きて行きた。

 夢なんかよりも今までそう生きて来た。面接で何を答えれば採用側は評価してくれるだろうかを考えている」。

 若者の労働者の1/3は不正規採用である。就活で100社回るのは普通。100社からあなたは要らないと。これまで周りの目を気にして生きて来たのに、就活する時にあなたは要らないと初めて経験する。

 自殺する若者は、死にたくて死んでいるのではない。人生がこんな社会ならバカらしくて生きて行こうと思わない。昨日より明日、明日より明後日よくなるとの気持ちでなく、今日よりも明日悪くなる、未来が持てないように感じる。生きて行く気力がわかない。またひどい仕打ちが待つだけ。死にたいよりも消えたい、消して欲しいとの思いがある。

 就活自殺の背景に迫るつもりで、就活調査のアンケートの名目で行った。 学生より3月より、6月の方が深刻になる。実際の就活試験は4月から。3月は横一戦。6月は内定貰える人と貰えない人での格差が生じるので、7月にアンケートを行った。

 アンケート調査結果

 希死念慮 本気で死にたい、消えたいと就活を始めてから考えたことがあるか?   ある(21%;25人)   ない(79%) 

お祈りメールやサイレントなどの企業の不誠実な対応がある。 

お祈りメールは不採用メール;今後の就職活動をお祈りしております。今後のご活躍をお祈り申し上げます。なお選考結果に関するお問い合わせには一切答えできません。選考結果は一切受けられません。

サイレントメールは不採用の結果も届かない。期限を切って10日以内に次に進む場合はメールが。期限も切らない場合も。企業の言い分は、少しだけでも繋げておきたいとの理由もある。学生側はまだ企業の就活のレールに乗っているのかがわからない。

就活中は面接を受けた会社からいつ連絡があるかわからないので、急行に乗らずに各駅に乗る。お風呂に入る時にジップマックに携帯電話を入れている学生もいる。

学歴フィルターがまだある。大学によって選考プロセスが異なる。企業のイメージが悪くなるので学歴不問としているが。

高校時代の友人と二人が一緒に喫茶店でPCから同じ会社の採用に申し込もうとしたら、有名な国立の友達は申し込めた。もう一人はもう一杯で申し込めなかった。

万能策はないが、上手く行かない時にどうするかのライフスキルを身に付けさせることが重要である。援助の求め方を、学校にいる時に学ぶ機会を設ける必要がある。生活が苦しく借金、死にたい気持ちがなくならない、そんな時にどうしたらよいかを伝えていない。

弁護士、精神科医にこういう支援があると説明して貰う。その時に聞いてもなかなか残らないかもしれない。しかし、いざと言う時に助けを求めればよいのだというイメージが残ればよい。

困っても何か道がある。誰かに助けを求めることは恥ずかしくない。そう思うことができるように教育で伝えて行かなければならない。

それと若者の責任にするのではなく、社会が若者を支える仕組みを作っていくことである。 支え合っている団体が繋がりを持って対応していくこともさらに求められる。

先ずは、現実を知ることから始まるように思います。知ると何かの機会に何か協力することもできます。若者を支えるNPOのホームページなども見ることも支援するきっかけになって行くかもしれません。