1/14(日) AFPBB News
【AFP=時事】フランスの乳製品大手ラクタリス(Lactalis)の粉ミルクがサルモネラ菌に汚染されていた問題で、影響が及んでいる国々は83か国に上っており、これらの国々ではこれまでに粉ミルク1200万箱が回収された。同社のエマニュエル・ベニエ(Emmanuel Besnier)最高経営責任者(CEO)が14日、フランスメディアとのインタビューで明かした。
ベニエ氏が公の場で発言するのは、ラクタリスの製品工場でサルモネラ菌が発生していたことを同社が隠蔽(いんぺい)していたとされる問題が明るみに出て以来初めて。
問題発覚後、ラクタリスに対しては、子どもが同社製の粉ミルクを飲みサルモネラ中毒を発症したとする家族らによって、多数の訴訟が起こされている。
仏当局は、これまでに国内で35人の乳児がラクタリスの粉ミルクからサルモネラ菌に感染したことが確認され、スペインで1件の事例が報告されている他、ギリシャでも調査中の事例が1件あると発表している。
被害者団体は当局が発表した数字は少なすぎると主張している。
ベニエ氏の祖父が1933年に創業したラクタリスは、年間売上約170億ユーロ(約2兆3000億円)の巨大企業となり、世界47か国に246の生産拠点がある。
子ども数十人が病気になったことを受けて、同社の「Milumel」「Picot」といったブランドの乳児用ミルクが昨年12月中旬、世界規模でのリコール対象となった。
この問題はフランスの週刊誌カナール・アンシェネ(Le Canard Enchaine)が、同国の検査官らが昨年9月上旬に北西部クラオン(Craon)にあるラクタリスの工場に問題なしとの証明書を与えていたと報じたことで、今月に入って深刻化した。
検査官らは、ラクタリスが昨年8月と11月に実施した独自の検査で見つけたサルモネラ菌を発見することができなかった。ラクタリスによる独自の検査の結果は当局には報告されていなかった。
ラクタリスは、サルモネラ汚染の報告は法律で義務付けられていないと主張している。【翻訳編集】 AFPBB News
感想;
微生物はロット内で均一に存在していないので、一カ所から試験をして適合と思っても、他の箇所は微生物に汚染されている場合がある。
微生物の保証は製造工程の造り方とその原料によって決まってしまいます。
詳細はわかりませんが、製造工程に何か問題があったのではないでしょうか?
あるいはサルモネラ汚染した原料が混入し、途中の殺菌やチェックが不備で漏れてしまったのでしょう。
もう一つの視点が、問題を発見してからのアクションになりますが、そこにも問題があったようです。
健康被害が起きるかどうかが重要な判断基準になります。
同じ苦情が2件報告された時点で、「あやしい!」と思う感覚が必要になります。
そして3件目が報告されたらアクションを起こすことでしょう。
【AFP=時事】フランスの乳製品大手ラクタリス(Lactalis)の粉ミルクがサルモネラ菌に汚染されていた問題で、影響が及んでいる国々は83か国に上っており、これらの国々ではこれまでに粉ミルク1200万箱が回収された。同社のエマニュエル・ベニエ(Emmanuel Besnier)最高経営責任者(CEO)が14日、フランスメディアとのインタビューで明かした。
ベニエ氏が公の場で発言するのは、ラクタリスの製品工場でサルモネラ菌が発生していたことを同社が隠蔽(いんぺい)していたとされる問題が明るみに出て以来初めて。
問題発覚後、ラクタリスに対しては、子どもが同社製の粉ミルクを飲みサルモネラ中毒を発症したとする家族らによって、多数の訴訟が起こされている。
仏当局は、これまでに国内で35人の乳児がラクタリスの粉ミルクからサルモネラ菌に感染したことが確認され、スペインで1件の事例が報告されている他、ギリシャでも調査中の事例が1件あると発表している。
被害者団体は当局が発表した数字は少なすぎると主張している。
ベニエ氏の祖父が1933年に創業したラクタリスは、年間売上約170億ユーロ(約2兆3000億円)の巨大企業となり、世界47か国に246の生産拠点がある。
子ども数十人が病気になったことを受けて、同社の「Milumel」「Picot」といったブランドの乳児用ミルクが昨年12月中旬、世界規模でのリコール対象となった。
この問題はフランスの週刊誌カナール・アンシェネ(Le Canard Enchaine)が、同国の検査官らが昨年9月上旬に北西部クラオン(Craon)にあるラクタリスの工場に問題なしとの証明書を与えていたと報じたことで、今月に入って深刻化した。
検査官らは、ラクタリスが昨年8月と11月に実施した独自の検査で見つけたサルモネラ菌を発見することができなかった。ラクタリスによる独自の検査の結果は当局には報告されていなかった。
ラクタリスは、サルモネラ汚染の報告は法律で義務付けられていないと主張している。【翻訳編集】 AFPBB News
感想;
微生物はロット内で均一に存在していないので、一カ所から試験をして適合と思っても、他の箇所は微生物に汚染されている場合がある。
微生物の保証は製造工程の造り方とその原料によって決まってしまいます。
詳細はわかりませんが、製造工程に何か問題があったのではないでしょうか?
あるいはサルモネラ汚染した原料が混入し、途中の殺菌やチェックが不備で漏れてしまったのでしょう。
もう一つの視点が、問題を発見してからのアクションになりますが、そこにも問題があったようです。
健康被害が起きるかどうかが重要な判断基準になります。
同じ苦情が2件報告された時点で、「あやしい!」と思う感覚が必要になります。
そして3件目が報告されたらアクションを起こすことでしょう。