大津市教育委員会が作った「手引き」。「主なPTA問題」として七つの項目を挙げている
https://www.asahi.com/articles/ASLC14QR0LC1UTFL00D.html
大津市教育委員会が作成した「PTA運営の手引き」(一部抜粋)
【強制加入の問題】
○レベル2:明確な意思表示
会長らが入会時(入学説明会など)に、各会員から入会届を取得する
○レベル1:消極的な意思表示
入学説明会などで、PTAの必要性と任意性について説明の上、「基本的にみなさんに加入していただきたい。加入できない場合は、いつでも脱会届などで手続きしてください」と説明する。
○レベル0:会員が意思表示する機会がない
加入の必要性と任意性について説明の上、「皆さん会員になっていただきます」と説明しただけでは、本人の同意を得たとは言えない。
○レベル▲:任意性の説明なし
加入の任意性を説明していない。
【役員の強制の問題】
○レベル2:本人の意思に基づく役員選考
立候補制度などを活用する。
○レベル1:選考方法、過程の見える化
事前に選考方法や過程を明らかにし、配慮が必要な会員に対しては個人情報の保護を徹底する。
○レベル0:押し付け合い
「あの人にさせたらいい」など、他の会員に押し付ける。
【未加入者の子どもへの教育的配慮】
PTAは学校などに通う全ての子どもたちのための活動で、会員の子どもたちのための活動ではない。PTA会費も「全ての子どもたち」のために使われるもので、会費を払っていない保護者の子どもであっても、PTAが贈呈するものを受け取れないということはない。
「レベル2」…理想的なレベル
「レベル1」…最低限守るべきレベル
「レベル0」…改善の必要なレベル
「レベル▲(マイナス)」…違法性を問われかねず、早急な対応が必要なレベル
https://news.goo.ne.jp/article/asahi/nation/ASLB04S3DLB0UTFL005.html 朝日新聞
各地のPTAで来年度の役員選びが始まっているようです。特に負担が重くなりがちな会長や副会長などの「本部役員」では、強引に決まったり、押し付け合いになったりする例もあります。仕事の中身と決め方、見直してみませんか。
「また来た……」。東京都中野区の女性は、10月中旬、子どもが小学校から持ち帰ったプリントを見て思った。来年度のPTA役員にふさわしいと思う人の名前を書く「推薦用紙」だ。名前を挙げられた人は、後日の「役員互選会」に出席が必要。用紙には「未提出は自身の立候補とみなし役員互選会に出席することとなります」とあった。
初めて見たとき目を疑った。「未提出が立候補?」。用紙には「記入者名を選考対象者に知らせることはありません」ともあり、「密告を強要されているよう」とも感じた。
他の保護者に「おかしいですよね」と水を向けたが、反応は「できなければ、担任に言えばいい」「いつも名簿の一番上の人の名前書いてる」など、あまり気にしていない様子。おかしいと思う保護者はわずかだった。女性は「PTAは任意のボランティア。誰かに役員を強制するものではないはず。なり手が足りないのなら業務を見直して役員数を減らすべきだ」と話す。
この小学校のPTA会長は取材に、選出方法について「多くの人を推薦して欲しいから」とする一方、「変えた方がいいと思っていた」とも語った。選考方法見直しや活動の効率性のチェックなどを検討中だといい、会員からの意見を募っている。「時間はかかると思うが、なるべく多くの人が負担なく参加できる方法を模索するきっかけにしたい」という。
PTAの本部役員は会議や学校との打ち合わせ、イベントの準備や役所が主催する研修会などへの出席、自治会との付き合いなどで、週末や夜も仕事が入ることがある。活動を見直そうとしても1、2年といった任期では決められた予定をこなすのが精いっぱいで、そのまま引き継がれることが多い。重い負担のため手が上がりにくく、押し付け合いやくじ引きで割り当てるケースもある。
都内の別の公立小に子どもが通う40代の女性は数年前、役員選考を機にPTAに退会届を出した。子どもが学校から持ち帰った推薦用紙には、「無責任な白票は自薦とみなす」。女性は「匿名で推薦する方が無責任では」と迷ったが、仕方なく名前を書いて出した。
だが、自分を推薦した人がおり、しばらくすると役員選出の担当委員から、申し訳なさそうに「副会長をやって欲しい」と電話があった。「仕事があるので無理」などと断ったが、相手も「土日だけでいいから」など押し問答が続いた。「やりたがらない人を無理やり勧誘するようなつらいことを、母親たちに強いるPTAってなんなんだ」と疑問を抱いた。
翌年からは、「自薦も他薦もしない」と書いて提出した。その後、役員が年度末まで決まらず、「くじ引きで決める」と保護者を学校に呼び出す手紙を読んで、「やっていられない」と退会届を提出した。女性は「役員になっても裁量は小さく、子どもに直接は無関係な学校の業務や『地域』、上部団体への奉仕の負担が大きい。やりたがる人がいないのは当然なのに、匿名の推薦を構成員に強制するような形で、『民主的に会員が決めた』という体裁を取るのには無理がある」と感じている。
感想;
今や女性の就職率も高くなっています。
https://business.nikkeibp.co.jp/atcl/report/16/021900010/091300076/
「総務省が(2018年)8月31日に発表した7月の労働力調査によると、15歳から64歳の女性の「就業率」が69.9%と前年同月比2.1ポイント上昇、過去最高となった。」
また、共稼ぎをしないと生活できない実態もあります。
シングルマザーの貧困率は大きな問題です。
そのような中、旧態依然としたPTA活動と役員決め、強制力はないはずです。
くじ引きで決めることを認めても、いざ自分が当たると断る人もいます。
出来る人が行う。
やるとメリットがあるようにする。
参加しない人には、デメリットがあるのは仕方がない。
ただ、子どもたちに関することはPTAに任せるのではなく教育の一環として学校で責任を持って行うことなのでしょう。
例えば卒業生が付ける花、かかった費用を実費で購入できるようにするとか。
人それぞれ生活感環境が違うのですから、何でも平等(くじ引きとか)は平等ではないのではないでしょうか?
https://www.asahi.com/articles/ASLC14QR0LC1UTFL00D.html
大津市教育委員会が作成した「PTA運営の手引き」(一部抜粋)
【強制加入の問題】
○レベル2:明確な意思表示
会長らが入会時(入学説明会など)に、各会員から入会届を取得する
○レベル1:消極的な意思表示
入学説明会などで、PTAの必要性と任意性について説明の上、「基本的にみなさんに加入していただきたい。加入できない場合は、いつでも脱会届などで手続きしてください」と説明する。
○レベル0:会員が意思表示する機会がない
加入の必要性と任意性について説明の上、「皆さん会員になっていただきます」と説明しただけでは、本人の同意を得たとは言えない。
○レベル▲:任意性の説明なし
加入の任意性を説明していない。
【役員の強制の問題】
○レベル2:本人の意思に基づく役員選考
立候補制度などを活用する。
○レベル1:選考方法、過程の見える化
事前に選考方法や過程を明らかにし、配慮が必要な会員に対しては個人情報の保護を徹底する。
○レベル0:押し付け合い
「あの人にさせたらいい」など、他の会員に押し付ける。
【未加入者の子どもへの教育的配慮】
PTAは学校などに通う全ての子どもたちのための活動で、会員の子どもたちのための活動ではない。PTA会費も「全ての子どもたち」のために使われるもので、会費を払っていない保護者の子どもであっても、PTAが贈呈するものを受け取れないということはない。
「レベル2」…理想的なレベル
「レベル1」…最低限守るべきレベル
「レベル0」…改善の必要なレベル
「レベル▲(マイナス)」…違法性を問われかねず、早急な対応が必要なレベル
https://news.goo.ne.jp/article/asahi/nation/ASLB04S3DLB0UTFL005.html 朝日新聞
各地のPTAで来年度の役員選びが始まっているようです。特に負担が重くなりがちな会長や副会長などの「本部役員」では、強引に決まったり、押し付け合いになったりする例もあります。仕事の中身と決め方、見直してみませんか。
「また来た……」。東京都中野区の女性は、10月中旬、子どもが小学校から持ち帰ったプリントを見て思った。来年度のPTA役員にふさわしいと思う人の名前を書く「推薦用紙」だ。名前を挙げられた人は、後日の「役員互選会」に出席が必要。用紙には「未提出は自身の立候補とみなし役員互選会に出席することとなります」とあった。
初めて見たとき目を疑った。「未提出が立候補?」。用紙には「記入者名を選考対象者に知らせることはありません」ともあり、「密告を強要されているよう」とも感じた。
他の保護者に「おかしいですよね」と水を向けたが、反応は「できなければ、担任に言えばいい」「いつも名簿の一番上の人の名前書いてる」など、あまり気にしていない様子。おかしいと思う保護者はわずかだった。女性は「PTAは任意のボランティア。誰かに役員を強制するものではないはず。なり手が足りないのなら業務を見直して役員数を減らすべきだ」と話す。
この小学校のPTA会長は取材に、選出方法について「多くの人を推薦して欲しいから」とする一方、「変えた方がいいと思っていた」とも語った。選考方法見直しや活動の効率性のチェックなどを検討中だといい、会員からの意見を募っている。「時間はかかると思うが、なるべく多くの人が負担なく参加できる方法を模索するきっかけにしたい」という。
PTAの本部役員は会議や学校との打ち合わせ、イベントの準備や役所が主催する研修会などへの出席、自治会との付き合いなどで、週末や夜も仕事が入ることがある。活動を見直そうとしても1、2年といった任期では決められた予定をこなすのが精いっぱいで、そのまま引き継がれることが多い。重い負担のため手が上がりにくく、押し付け合いやくじ引きで割り当てるケースもある。
都内の別の公立小に子どもが通う40代の女性は数年前、役員選考を機にPTAに退会届を出した。子どもが学校から持ち帰った推薦用紙には、「無責任な白票は自薦とみなす」。女性は「匿名で推薦する方が無責任では」と迷ったが、仕方なく名前を書いて出した。
だが、自分を推薦した人がおり、しばらくすると役員選出の担当委員から、申し訳なさそうに「副会長をやって欲しい」と電話があった。「仕事があるので無理」などと断ったが、相手も「土日だけでいいから」など押し問答が続いた。「やりたがらない人を無理やり勧誘するようなつらいことを、母親たちに強いるPTAってなんなんだ」と疑問を抱いた。
翌年からは、「自薦も他薦もしない」と書いて提出した。その後、役員が年度末まで決まらず、「くじ引きで決める」と保護者を学校に呼び出す手紙を読んで、「やっていられない」と退会届を提出した。女性は「役員になっても裁量は小さく、子どもに直接は無関係な学校の業務や『地域』、上部団体への奉仕の負担が大きい。やりたがる人がいないのは当然なのに、匿名の推薦を構成員に強制するような形で、『民主的に会員が決めた』という体裁を取るのには無理がある」と感じている。
感想;
今や女性の就職率も高くなっています。
https://business.nikkeibp.co.jp/atcl/report/16/021900010/091300076/
「総務省が(2018年)8月31日に発表した7月の労働力調査によると、15歳から64歳の女性の「就業率」が69.9%と前年同月比2.1ポイント上昇、過去最高となった。」
また、共稼ぎをしないと生活できない実態もあります。
シングルマザーの貧困率は大きな問題です。
そのような中、旧態依然としたPTA活動と役員決め、強制力はないはずです。
くじ引きで決めることを認めても、いざ自分が当たると断る人もいます。
出来る人が行う。
やるとメリットがあるようにする。
参加しない人には、デメリットがあるのは仕方がない。
ただ、子どもたちに関することはPTAに任せるのではなく教育の一環として学校で責任を持って行うことなのでしょう。
例えば卒業生が付ける花、かかった費用を実費で購入できるようにするとか。
人それぞれ生活感環境が違うのですから、何でも平等(くじ引きとか)は平等ではないのではないでしょうか?