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乾燥 BCG ワクチン(経皮用・1人用)の取扱いについて(留意事項)"当たり前の判断が何故すぐにできなかったのか?”

2018-11-15 17:40:08 | 社会
事 務 連 絡 平成 30 年 11 月 14 日
都 道 府 県 各 保健所設置市 衛生主管部(局) 御中 特別区
厚生労働省医薬・生活衛生局医薬安全対策課 厚生労働省医薬・生活衛生局監視指導・麻薬対策課 厚生労働省健康局健康課

乾燥 BCG ワクチン(経皮用・1人用)の取扱いについて(留意事項)

日本ビーシージー製造株式会社(以下「BCG 社」という。)が製造販売する乾燥BCGワクチン(経皮用・1人用)の使用時にワクチンを溶解するための添付溶 剤にヒ素が含まれていたことについては、平成 30 年度第9回薬事・食品衛生審 議会薬事分科会医薬品等安全対策部会安全対策調査会のとりまとめを踏まえて、別添のとおり、安全性に問題ないレベルと評価されたことをお知らせいたしました。 本製品の取扱いについて、下記のとおり留意事項をまとめましたので、貴管内 関係団体関係医療機関等へ周知いただきますようお願いします。



1.新たなアンプルを用いた製品の供給時期について BCG 社において、新たなアンプルを用いて日本薬局方に適合する生理食塩液を添付溶剤とする製品を供給する準備が進められており、11 月 16 日以降、BCG 社から卸売販売業者へ出荷が開始される予定であること。

2.新たな製品が供給されるまでの対応について仮に、ヒ素の規格値を超える添付溶剤を用いてワクチン接種を行っても安全上差し支えないものであるが、規格値を超えていることから新たな製品に交換 した後にワクチンを接種いただく対応も考えられること。その他、新しい製品が供給されるまでの間、添付の生理食塩液以外の日本薬局方生理食塩液を正確に 0.15mL 量り取り、規定の手順で BCG ワクチンを懸濁し、管針を用いて経皮接種をする対応も考えられ、この方法による接種であっても、予防接種法(昭和 23 年法律第 68 号)に基づく定期の予防接種(以下「定期接 種」という。)として取り扱って差し支えないこと。 また、この方法で接種したことをもって、予防接種健康被害救済制度の適用外にはならないこと。

3.定期接種の接種時期について 結核の定期接種の対象者については、1歳に至るまでの間にある者と予防接 種法施行令(昭和 23 年政令第 197 号)第1条の3に規定されているが、本件に伴い、2に記載した方法を検討してもなお、やむを得ず1歳を超えて接種を行った者に対して定期接種の対象外となるなどの不利益が生じないよう調整を行っており、別途通知する予定であること

https://blog.goo.ne.jp/egaonoresipi/e/c81ff7d1e59ddf75e0224c3daa2f1d1f
BCGワクチン問題、情報公表の遅れで国に抗議へ―日医「由々しき事態」  ”なぜ他社の生理食塩水を使わないのか?”2019/11/09


https://blog.goo.ne.jp/egaonoresipi/e/fe42724934fabd1109739110906b4877
乾燥 BCG ワクチン(経皮用・1人用)の添付溶剤(生理食塩液)の品質問題に関する議論のとりまとめ "規格に適合しないのは不良医薬品?” 2019/11/08


感想
何故、他の生理食塩水を使って懸濁させないのだろうと思っていましたが、ようやくそれで行ってよいと通達しています。
問題を発見した時、先ず考えるのは、患者様の健康です。
安全課は”問題ない”とコメントしているが、”規格に適合しないものは不良医薬品である”ので、それを使うことよりも、健康に問題ない生理食塩水を使うことを推奨することではないだろうか?

誰でも思う疑問をようやく出されています。
11月16日以降、問題のない製品が出荷されるというのに。

それも朝日新聞が取り上げたので厚労省からレターが出されたが、取り上げなかったら黙っているつもりだったのでしょうか?
厚労省は誰のために存在しているか。
それは国民のためであるとこと、それは薬機法にも謳われており、そのことを今一度考え、今回の当局の対応が妥当だったか、今後に生かしていくことがあると思われるので、それをしっかり実践されることだと思います。




「リストカットとオーバードーズ生への処方箋を考える “消えたい”症候群」山本紀子著 ”人を助ける薬が人を苦しめている!”

2018-11-15 08:28:48 | 本の紹介
・「何も考えたくなかった。錯乱してきて、とりあえず腕切っちゃおうと思った。友達に電話したのは、気づいてほしかったからだと思う」

・「人生に意味なんてない。他人は『いつかいいことあるよ』と言うけれど、いつかあるかもしれない『いいこと』のために辛い思いをして我慢しつづけることなんてない。辛いことは忘れられない。いいことは記憶に残りにくい。そこまでして、どうして生きなくてはいけないんだろう」

・「だれでもいいから構ってほしい、そんな感情もあったと思う」

・(母が)「子どもなんて産まなければよかった」。そうこぼすこともあった。じゃあ産むなよ。理子はそう思った。でも言えなかった。

・「切ることによって自分に酔っているようなところがあった。今でもパニックになると衝動が出ることがあるけど、あとで冷静に考えるとアホじゃん、と思って」

・葵はなぜ、傷を治すために病院に行くのだろう。葵に尋ねると「ホスピタリティー(やさしくされること)を求めていたのかも。病人になれるかな、と思って」と答えた。他人に頼りたい感情があることを、彼女は素直に認めた。

・「君みたいな人は手に負えない、難しいこと考えずに、普通に生きていけばいいだよ」。主治医に言われた。それができないから困っている。「面倒みきれない」とまで言われ、葵は傷ついた。

・「もうODはしないつもり。ゴン(自殺したおしゃべり相手)のためにも母のためにも、死なない方がいいのがわかった」

・「切っちゃいけないと思うとよけい切りたくなる。楽になるから」

・(たくさんの薬を集めるのに)「欲しい薬をもらうのは簡単。お医者さんにお願いすればいいんです。うつむいたまま『死にたいんです-。うつがひごくて』とかつぶやけば、どんなクスリでももらえちゃう。お医者ってほーんとにバカ」

・ごく簡単に手に入れることができた。「昔飲んでて、効いたのでリタリン(多くの処方薬依存者があこがれる抗うつ)ください」

・ドラッグパーティ(薬を持ち寄り薬を交換する)は数回でやめてしまった。でも薬はやめられない。

・「わたしたちの名言集Best100」。いつもカバンに入れている。
 ・「焦らないで 君は君のまま」
 ・「ムダじゃないと思えばすべてムダじゃなくなる」

・「ほんとうは薬を飲まなくてもいい日が来るのを待っている。なんか、やりたいことが見つかればね」

・「薬を何度も大量服用して自殺未遂をはかった人に、死にたいと思っている人に、たくさん飲めば命を失うような睡眠薬をなぜ処方したのでしょう。薬の選択、投薬の量は適切だったのでしょうか」
しばらの沈黙の後、医師はさきほどと同じような平坦な口調で答えた。
「死なれてしまった以上は不適切だった。結果から判断すれば、もうちょっと注意すべきだった」少し小さな声だった。

・「17歳のときに生きること、死ぬことを真剣に考え始めた」

・処方薬によるオーバードーズの致死率は、決して高くない。「死ぬ方法は薬以外にもたくさんある。薬は成功率が低くて後遺症が残りやすい。飛び降りとかクビをつられるほうが危ない」と主治医は漏らした。そのうえで「彼女の不安定な精神症状が薬でコントロールできるのであれば、そちらを選ばざるをえないと思っていたとも話した。

・「結局あたしは他人が怖いのだ。他人に反撃されるのが怖いのだ。だから自分に向かうのだ」

・「どうも他人とかかわることから逃げている。他人とかかわると些細な意見の違いが出てくる。そうするとあたしは『争う』ことをせずに自分の意見を曲げたり自分を責めて自傷行為に走ったりする。そういうのがすごくいやなのだ」。夏子は主治医にいつも「人間関係がわずらわしい」とこぼしていた。

・人から嫌われることを恐れていた夏子は、最愛の人である母にさじを投げられることをもっとも恐れていたのだと思う。

・人生を終わりたい、眠るように消えたい、という願望をいまでも真由は持っている。「普段はバランスをとって生活しているけれど、ふとした瞬間に『消えたい』のほうが勝ってしまう」と真由は言う。病気を抱えているわけではない。家庭環境が悪いわけでもない。若くて、未来がある。なにに生への渇望はなく、死にひきつけられる。それ、母の期待が重いからだ。それは真由が、親の期待に背いてはならないと考えるいい子だからだ。「がんばっても自己実現できないかもしれない。母をがっかりさせたくない」

・薬物による自殺は1989年に28人だったのに2000年には160人と5.7倍にも達し、累計で645人になった。

・どんな薬をつかっているか判明した375人のうち、だんとつに多かったのは医師が処方する処方薬で68.3%だった。患者を治すはずの医師が出した薬で、皮肉にも患者たちが自殺を図っていることになる。

・「彼らの多くは、処方された薬を飲まずにとっておいている。また一カ所の病院だけでなく、複数の病院に通ってたくさんの処方薬をもらったら、クリニックやインターネットで知り合った友だちと薬を分け合うなどして、大量にため込む手法がよくみられる」

・亡くなった人たちに共通点があることにある日、気づいた。彼らには、向精神薬「リタリン」を常用、もしくは乱用していた経験があった。リタリンを飲むとすぐに元気が出る効果があるが、薬が切れると深く落ち込んでしまう。やる気を出すためにまた飲み、やがてはリタリンなしではいられなくなる。強い依存に陥る危険と自殺願望を強める副作用も指摘され、製薬会社も慎重投与をうたっている。

・精神障害の通院医療費を免除する「精神保健及び精神障害福祉に関する法律」の32条が、それだ。医療費の95%を、国と自治体が公費で負担すると定めている。32条の見直しを含む「障害者自立支援法」は2005年10月に可決・成立、2006年春から施行されることになった。

・日本アノレキシア(拒食症)・ブリミア(過食症)協会代表の鶴田桃江さんも、拒食と過食を繰り返しつつ、一時はリストカットもした。摂食障害は10代後半から始まり、30代前半まで、10数年続いた。「拒食や過食によってようやく生き延びていた」という。

・「傷のなめあいでいいんです。それまでまったく、なめてもらった覚えがないあkら。痛みを感じないように感覚を鈍くして生き延びてきた人たちが、ほっとして、自分を取り戻せる場所なのかもしれない」

・依存に陥る子どもの親には、一定の傾向がみてとれるという。「子どもの訴えは『見ない』『聞かない』『信じない』」。

・自傷をひきおこす原因を6つに分類した(「夜回り先生」で知られる元高校教師、水谷修さん)
1)家庭における虐待
2)学校におけるいじめ
3)過去における性的な被害
4)親の過度な期待への適応疲れ
5)失恋
6)友人関係

・「血を見るとだれでもドキドキする。切ることによって、自分は自分の生死を握っている、自分は自分の体を支配している、と確かめることができる。リストカットする子は、さまざまな制約でがんじがらめに支配されていて、思う通りの人生が送れない。だから自分の体を傷つけて、私も自分を支配できると確認する。自分の体だけは自分の自由なんだと確かめる。『私は切れる、いつでも死ねるんだ』と思うのかもしれない」(水谷修)

・不安と恐れの泥沼にはまりこんだ子どもたちは「自分が悪い」「自分が嫌い」「自分は嫌われている」「だれも助けてくれない」という自分病に陥っている、と水谷さんは言う。考えはぐるぐる巡るばかりで、マイナス思考から抜け出せなくなる。

・家庭事情には、親の「無頓着」、あるいは「過干渉」のどちらかがある。

・リストカットする人たちの多くは、無気力にみえるが実は、「何かを成し遂げなくてはいけない」という焦燥感にかられている。殻に閉じこもっていてはダメだ、親を満足させられる人間にならなくてはいけないと信じている。

・葵さんに、取材の別れぎわ、ふと声をかけた。「べつに、将来何になるとか、何かしなくちゃとか思い込まなくていいよ。毎日生きているだけでいいじゃない」。すると、彼女の表情がパッと明るくなった。「私の母はそう考えないんです。そう言ってもらえてすごく嬉しい」と私の手を握った。

感想
周りから愛されて育つと、「自分はありのままでよい」との気持ちが生まれるのでしょう。
それが、周りの目を過度に気にすることなく、自分が考え行動できるのでしょう。
それがないと周りの目を気にし、常にビクビクしながら、自分の人生ではなく、周りのための人生を送ってしまうのかもしれません。

薬は人を助けるためのものです。
それが人を苦しめたり、いのちを奪う手段に使われてしまうのは悲しいことです。
製薬企業も医者も適正な使用に努めることを常に行うことが求められています。

血を見ることで落ち着く。
薬を飲むことで、今の苦しみを考えなくてもよいようになる。
そんなことをしなくても、安全な気持ちになるには人と人との心の絆のようにように思います。
稲村博著「心の絆療法」には、精神的に追いつめられた人を助けるには人と人との心の絆だと書かれています。
人は人によって傷つけられますが、傷つけられた人を助けるのはリストカットでもODでもなく、結局人なのでしょう。
一人でもわかってくれる人がいる、支えてくれる人がいる、それがとても生きるうえで大きな力になるのだと思います。
若者はネットで人とのつながりを求めているのでしょう。
そのネットを悪用する。座間殺人事件のような人もいます。
また、苦しんでいる仲間だけだと、リストカットやODから脱出するのも難しいのかもしれません。
若者が苦しんでいる国には明るい未来がないと思います。