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後発薬不足、対策に厚労省本腰 「少量多種」、品質不正が影響 インフル流行で深刻化 ”監麻課の意味のない製品回収と品質に貢献しない審査管理課のレギュレーションの強化も品不足の大きな原因!”

2023-10-22 09:35:09 | 社会

 インフルエンザや新型コロナウイルスの流行で、医薬品不足が深刻化しつつある。  背景にあるのは、全体の約8割を占めるジェネリック医薬品(後発医薬品)の供給構造だ。多くのメーカーが重複して少量ずつ生産しているが、品質不正問題で複数社が製造停止に追い込まれ、供給が不安定化した。厚生労働省はこうした「少量多品目」構造の解消と安定供給に向けて本腰を入れており、専門家会議で生産の集約化などを検討している。  
 厚労省によると、事の発端は2021年以降、「小林化工」(福井県あわら市)や「日医工」(富山市)など後発薬メーカー十数社が品質不正により相次いで業務停止の処分を受けたことだ。22年8月末には後発薬の約4割が出荷停止となった。  
 新型コロナやインフルの流行拡大が追い打ちをかけ、せき止めや解熱鎮痛剤など医薬品全体の供給不安が出ている。日本製薬団体連合会によると、「供給停止」や「限定出荷」は今年9月時点で、全1万7682品目の22.9%に達した。厚労省によると、特にせき止め薬は、コロナ前と比べて15%も供給量が低下したままだ。  
 武見敬三厚労相は今月18日、主要メーカー8社に増産を要請した。日本医師会も6日、医療機関の7割以上が医薬品不足に直面したとする緊急調査結果を公表。せき止め薬などの不足が目立ち、国やメーカーに対策を求めた。  
 後発薬は、薬価算定後は少なくとも5年間の安定供給の義務がある。一方、同種薬の多さなどから薬価の下落が続き、企業の生産効率や収益性は低下。採算を確保するために新たな品目を投入することで、「少量多品目」の悪循環が生じているとされる。  厚労省の専門家会議は7月、後発薬の安定供給に向けた議論を開始。今月、安定供給に貢献しない企業の新規参入を抑制するほか、医療上の必要性や市場シェアの低い品目の整理などを盛り込んだ中間報告を公表した。企業の再編促進策なども議論し、年内にも対策案をとりまとめる方針だ。 

感想

 今回の品不足はコロナやインフルエンザの流行、GMPの不正もありますが、抜けているのが、
①意味のない製品回収の多発
②品質に貢献しないレギュレーション追加
も大きな原因ではないでしょうか?
ぜひ、新聞各社もこの2つの視点を確認していただきたいです。

 かつジェネリックを増やす政策は国の医薬品費用を抑える視点だけで、安定供給という視点が抜けていたのではないでしょうか?
同じものを多くの製造所で造れば、少量多品種製造で製造コストが増えます。
それは品質にも悪影響を与えます。
「安物買いの銭失い」になっているように思います。

 薬機法には「安定供給」の言葉がありません。
これは当たり前のことだからです。
「人を殺してはいけない」は日本国憲法、刑事法、民事法にもありません。
人を殺した場合の刑事罰、民事罰について規定しています。
なぜなら「人を殺してはいけない」は当たり前だからです。

 厚労省はこの「当たり前」のことを政策や実施で二の次にして来ているように思います。

「死んだ方がマシだ」「生まれて来なければよかった」双極症によるうつ症状に約10年苦しんだ看護師…当時の自分に必要だった「相談室」立ち上げ ”未来のために今の人生からの問いかけに応える”

2023-10-22 02:23:23 | 社会
https://news.yahoo.co.jp/articles/2e8ef9461ac372b368ba02283ad43eb980c2528c 10/21(土) 7:06配信 山陰放送
 双極症によるうつ症状におよそ10年間苦しんだ看護師の男性がいます。 生涯を通じて5人に1人がかかるともいわれている「こころの病気」。自身の経験を生かして、同じようにうつ症状に苦しむ人たちを助けたいと、相談室を立ち上げました。 当事者だからこそ分かる、患者が本当に必要としている支援提供を目指します。 

 島根県浜田市出身の安井裕貴さん(42)は、人の役に立ちたいとの思いから、30歳の時に看護師に転職。その3年後、さらにステップアップしようと、高度な技術が求められる救命救急センターで働くことになりました。しかし、希望に満ちていた安井さんに待っていたのは、双極症によるうつ症状でした。 
 看護師・うつ専門カウンセラー 安井裕貴さん 「夜勤があることによる不規則な生活やストレスなどもあって、はじめは、疲れが取れない、眠れない、頭も体も思うように動かないといった症状がありました」 新しい職場で働き始めた直後に感じた体の違和感。 ただ、そのときは「気合いが足りない」「やる気が足りない」と周りも安井さん自身も思っていました。 しかし、体調は悪化の一途。仕事熱心な性格から、頑張りすぎてエネルギー切れとなり、倒れてしまうことなどを繰り返す中で、医師からは双極症によるうつ症状だと診断されました。 双極症とは、気分がハイになり過ぎたり(躁状態)、落ち込み過ぎたり(うつ状態)を繰り返すという特徴があり、躁状態のときには仕事を頑張りすぎてしまい、うつ状態に落ちる。 安井さんの場合は、躁状態よりもうつ状態の期間の方が長く、うつ症状を改善するための薬を服用しながら、看護師を続けました。 
 安井裕貴さん 「救急車でどんどん患者さんが運ばれてくる、それに臨機応変に対応しなければいけない。常にアンテナを張っていて、刺激が強い。もともと、そういう現場で働きたいという思いはあったけど、自分には合っていなかったんだと思います。自分がやりたいことと自分ができることは違うんだとその時感じました」

 頭痛、ボーっとする、不眠、吐き気、慢性疲労、記憶力低下、光がまぶしい、手先がしびれるなどの身体症状に加え、自信喪失、不安感などの精神症状に苦しみました。 しかし、仕事場では自分が双極症だということを悟られてはいけないという気持ちから、同僚にも打ち明けることはできませんでした。 
 安井裕貴さん 「注射器を使った薬の配合など、これまで何度もしてきた作業であっても、自信が無かったり、集中力が続かなかったりして、できなくなっていくんです。人との関わりも段々自信が無くなってくるんですよね。当時は、自分自身が双極症だということを周りにも悟られたくないと感じていたのもあって…」 「家族を守らなければいけない、けど自分も双極症でしんどい、相談もできない。家族や友人はいても、心理的に孤独に追い込まれていく。
 「死にたくなる」っていうのはやっぱりあって、それを妻や両親に言ってしまったこともあります。今となっては申し訳ないと思いますが、それぐらい追い込まれました」 生きる道が閉ざされたような感覚に陥ったといいます。 「こんな情けない人生を送るのなら死んだ方がマシだ」「生まれて来なければよかった」と思ったこともあったそうです。 決して仕事が嫌いというわけではない、むしろ看護師という仕事が好きで、働いていて誇らしいとも感じていましたが、だからこそ、思うように自分が働けないことへの歯がゆさや情けなさを感じ、その気持ちが大きく膨らんでいきました。 

 安井裕貴さん 「看護師を目指した理由でもある、人の役に立ちたい、世の中の役に立ちたいという気持ちが過度だったと思います。まずは自分を大切にしないといけない、それができて人を助けるということを実感しました」 治療を続けながら職場を転々とし、およそ10年間かけて双極症を克服。現在は高齢者施設で看護師として勤務しています。 そして、同じように苦しんでいる人たちを助けたいと、プロフェッショナル心理カウンセラーの資格を取得し、今年5月「こころの回復相談室」を立ち上げました。

 また、今年10月には自信の体験を記した本も出版。闘病中に自身が知りたかったことをはじめ、どのように双極性によるうつ症状を克服したかなどの情報をまとめていて、双極症に苦しむ人やその家族、周りの人の参考になればと話します。 
 安井裕貴さん 「当時の僕に必要だったサービスを作りたいと思ったんです。同じ苦しさ、同じ孤独感を味わった人にしかやはり分からないものがあると思います。同じ気持ちを味わった人の前だからこそ、自分の心からの叫びが出せると思います」 「こころの回復相談室」では、カウンセリングに加えて、自信の経験から得たアドバイス・助言をするほか、メールなどでいつでも相談できるような包括的なサポートを行っています。 
 安井さんの活動の拠点は広島市ですが、希望があれば相談は全国どこからでも構わないといいます。 安井裕貴さん 「うつを克服するということは、必ずしも通院が終了することや、薬がなくなることだけではありません。「常に穏やかな気持ちで、自分らしく幸せな社会生活が送れるようになること」それが私の考えるうつの克服です。 また、薬ですべて解決できる訳ではありません。生活を整えること、環境を調整すること、自分に合った生き方を見つけることなど、それぞれに合ったうつの克服方法を一緒に見つけたいと思っています」

感想
 薬だけでは、乗り越えることはなかなか大変なのでしょう。
薬は手助けと認識して、食事、睡眠、排便、運動などをうまく管理することが重要なのでしょう。
 一人ひとり違うので、自分に合った解決方法を見つけることなのでしょう。
そして大変なときは、医者や誰かに話すことで、一人で抱え込まないことが大きいように思います。
 自分を知ることが大切なように思います。

下記のサイトにメンタルに関係する本の紹介と読んで気になった箇所を紹介しています。