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本「唯脳論」&「火星の人類学者」 脳のふしぎ 

2014-01-18 00:18:36 | ブログ

「唯脳論」養老孟司著 「火星の人類学者」オリヴァー サックス著

この二冊をほぼ同時に読みました。「唯脳論」は言語、意識、いろいろな営み、社会を私たちの脳が創りだしているとのことです。目に入って来た情報はバラバラにして脳でもう一度組み立てているそうです。切断した足がかゆいと感じているのは、脳に既に切断した足に相当している脳の部分があり、そこが反応するために切断した足を感じるそうです。

「火星の人類学者」では、脳の障害を受けた人、自閉症などの人がどのような感情や行動を行うかなどから脳の複雑さを紹介しています。小さい時に失明し、40年振りに目が見えるようになっても、脳が見えることの準備ができていないとのことでした。触れることで立体感などを掴んでいた人は、脳がそれで出来上がっているので、見て球体とか直方体が理解できなかったそうです。

狼に育てられた少年は、その後幾ら教育しても人らしくならなかったそうです。小さい時に脳が人としての脳の機能にならなかったのでしょう。脳の機能は生まれてから数年で完成するそうです。

発達障害(高度自閉症、軽度自閉症、アスペルガーなど)は脳に機能障害があるとのことです。個性とか、感情とかはちょっとした脳の機能の違いがあるのではないかと思いました。自閉症の人にはまた違った高度な才能がある場合もあります。

仏教で「唯識」と言う言葉があります。自分の見ている社会は自分が考えている社会であるとのことです。不幸に感じるのは不幸と考えているからです。幸せに感じているなら幸せと考えるからです。

Caが不足すると怒りやすくなると言われています。脳の機能だけでなく、その栄養素が性格にも影響しているそうです。

自分の感情は自分の脳が出しているもので、それをどのように自分がコントロールするかが問われているように思いました。自分を常に第三者的に見つめる目も持ちたいと思います。


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