平成エンタメ研究所

最近は政治ブログのようになって来ました。世を憂う日々。悪くなっていく社会にひと言。

「リコリス・リコイル」のすごい動画を見つけた!~もしも「リコリコ」の昭和の東宝アクション映画ふうの予告編があったら

2023年10月28日 | コミック・アニメ・特撮
 世の中には面白いことを考える人がいるもので、たとえばこれ。

 

 アニメ『リコリス・リコイル』を昭和の東宝アクション映画の予告編ふうにしてみたら。

 タイトルが手書き!笑
 映倫マーク!笑
 音声がアナログ!笑
 テーマ曲が伊福部昭ふう?笑
 その他にも『空前のスケール!』『アクションとスピード』といったテロップ!笑
 キャストのテロップが縦書き!笑

 まさに『昭和』と『令和』の融合である。
 一周まわって、こういう昭和感、アナログ感が新鮮なんだよなあ。

 ネットではこうしたアイデアいっぱいの作品がいっぱい。
 これじゃあ、テレビ離れも加速するよなあ……。

『リコリコ』は近くアニメ第2シリーズが公開されるらしい。
 楽しみだ♪


※動画はこちら
 もしも『リコリス・リコイル』を昭和40年代のアクション映画風速報があったなら(YouTube)

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「推しの子」最終話~見事なストーリーテリング! 圧巻のライブの後は有馬かなと黒川あかねのバチバチ!

2023年06月29日 | コミック・アニメ・特撮
「推しの子」最終話。見事なストーリーテリングだった。

 冒頭はJIF(ジャパン・アイドル・フェスティバル)でのB小町のライブ。
 メインステージの人気ライバルが「かわいい子がいた」と言ってB小町に触れ、
 3人のドルオタがB小町を語る。
 視聴者ははやくB小町のライブを見合いのに見事な焦らし方だ。

 そしてライブ。
 視点は有馬かな(CV潘めぐみ)。
 かなは、会場がMEMちょ(CV大久保瑠美)のサイリュームカラーの黄色一色で、
 観客が人気インフルエンサーのMEMちょ目当てで来ていることを分析する。
 パフォーマンスが進むにつれ、観客がルビー(CV伊駒ゆりえ)に気づくのを見て、
 かなはルビーが「天性のアイドル」であることを認識する。
 では自分は?
 自分を見てくれる人はいない。応援してくれる人はいない。
 このステージにいることの違和感でかなは引き裂かれる。
 しかし──
 会場にかなのサイリュームカラーの「ホワイト」が!!
 そのサイリュームを振っているのはアクア(CV大塚剛央)だった!!

 僕は何らかの形で、アクアがかなのために出て来るだろうなと予想していたが、
 まさかこんな形で登場するとは!
 これを見て、かなはアクアを夢中にさせてやる! と決意。
 パフォーマンスの質も変わって、観客はかなにも注目し始める。

 いやあ、実に見事な作劇だ。
 ルビーに続いて、ついにかなもドルオタに見つかってしまった。
 B小町がエース級のメンバーを揃えていることをファンに認知されてしまった。
 …………………………………………

 ライブ終わりは、面倒くさい女・かなとツンデレ・アクアのラブコメ。
 かなは、アクアと黒川あかね(CV石見舞菜香)の交際が仕事上のものだと知って大喜び!
 翌日、自分と話をするためにアクアがぴえよんになったことを弄って、またまた大喜び!
 落ち込んだり、怒ったり、喜んだり、デレたり──感情の起伏が大きいところが、かなの魅力だ!

 ふたりを見つめるMEMちょは黒川あかねの友だちでもあり、
 この恋愛で、あかねとかなのどちらを応援していいか、困惑している。笑
 ルビーは、かなの恋愛には気づいていないが、
 心のねじくれたアクアと面倒くさくい有馬かなが合っていることは直感でわかっている。
 ああ見えて、ルビーは結構、人の本質を理解しているのだ。
 …………………………………………

 そして物語は、『東京ブレード』という2.5次元の舞台の話へ。
 これにはアクア、かな、あかねが出演する。
 かなとあかねは子役時代からのライバル同士だったこともあってバチバチ!
 これにアクアへの思いも加わって、バチバチはエスカレート!
 特にあかね。
 かなの口が悪いのはみんなが知っている所だが、あかねが豹変。
 上から目線のかなに対して、
「もう役者、やめたのかと思ってたけど」
「そう言えばアイドルやってるんだっけ」←ここまで言うか?
 有馬かなと仲よくやろうと諭すアクアには、
「仲よくなれるわけないでしょう?」
「有馬かながピーマン体操やってる時、わたしは必死に努力して来たの」
「積年の恨み晴らしてやる……!」←恐っ!
 黒川あかねの魅力って、この二面性なんですよね。
 普段はおっとりしているのに狂気を秘めている。

 というわけで第1シリーズはここで終了。
 番組最後で、第2シリーズの製作も発表された。
 次のシリーズがこんなに楽しみな作品はない。


※関連動画
 YOASOBI「アイドル」埼玉スーパーアリーナ(YouTube)
 ※会場、メチャクチャ盛り上がってる!

コメント (6)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

推しの子~ルビー、ドルオタの喜びを熱弁する! 胸の中が好きって気持ちで満たされて、推しのいる生活っていいよ!

2023年06月24日 | コミック・アニメ・特撮
 有馬かな(CV潘めぐみ)、アクア(CV大塚剛央)をディスりまくり!笑

「好きになる要素1個もないわよ。
 デリカシーと常識ないし、クールぶってるけどムッツリ。
 兄妹そろって年上に対する態度がヤバいし、一度も敬語使われたことないわ」


「あ~あ、子供の頃はまだ可愛げがあったのにねえ。
(小さい頃、撮影現場で出会って)昔からずっと脳裏にいたのよ。
 あの頃は天使みたいだと思っていたのに、あんなに憎たらしく育っちゃって。
 わたしの思い出汚さないでほしいんだけど!」


 でも、かなはアクアのことが好きなんだよな~。笑
 言葉の端々から「好き」が溢れ出ている。
 嫌いは好きの裏返し。
 言葉は時として反対のことを言う。

 しっかり者だけど、流されやすくて。
 口が悪いけど、それは自分を守る手段で、実は寂しがり屋で。
 強がっているけれど、劣等感のかたまりで。
 有馬かなは最高のヒロインだ!
 ………………………………………………………

 今回(10話)で、ルビー(CV伊駒ゆりえ)はこんなことを言った。
 病気で生きることに絶望していた彼女はアイドルを推す効用を語る。

「でもドルオタになってから毎日が楽しくて、胸の中が好きって気持ちで満たされて、
 推しのいる生活っていいよ!
 アイドルを好きになったことがないなんて、先輩、人生を損している」


 ルビー、よくぞ言ってくれた!
 これぞすべてのドルオタが共感する言葉だ!
 僕もアイドルがいなかったら、毎日が退屈で色褪せたものになっていただろう。
 推しのいる生活って素晴らしい!

 さて次回は最終回。
 B小町がJIF(ジャパン・アイドル・フェスティバル)のステージに立つ!

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

推しの子~なんと不知火フリルはオタクだった! イケメン、美少女で視力が0.5良くなったと発言!

2023年06月18日 | コミック・アニメ・特撮
 速報!!
 若手トップ女優の不知火フリルさん(CV瀬戸麻沙美)、実はオタクだった!

 芸能科の教室でルビー(CV伊駒ゆりえ)とグラドル寿みなみ(CV羊宮妃那)が恋愛リアリティショー「今ガチ」について話していた時のことだ。
 いきなり会話に入って来て、
「今ガチの話? 知り合いが出ているわけだし面白かったわよ。
 イケメン、美少女だけで目の保養だった」
「顔がいい人を嫌いな人なんていないでしょう?
 本当に目に良かった。多分、視力0.5くらい良くなったと思う」

 不知火さん、ルビーとみなみに「言うことオモロ!」とツッコまれていたけど、
 実は面白い人だった。
「イケメン、美少女だけで目の保養だった」
 不知火さん、男だけでなく女性もイケるんだ……!
 実際、こんな発言も。
「個人的にはmemちょの乙女ヅラがよかった。
 私が男子サイドで出ていたら絶対押し倒してた。
 もっと気合い入れて落とせって思ったよね」

 不知火さん、ストーカー役で出ていたアクア(CV大塚剛央)のことも知ってたし、
 メチャクチャ、テレビ見てるんだろうな。
 冷静に分析しつつ、ツッコミも入れながらテレビを見ている姿が目に浮かぶ。
 全国のオタクたちは不知火さんに共感したことだろう。
 ……………………………………………………………………

『推しの子』が面白いのは、こういうキャラのバックボーンがしっかり設定されていること。
 不知火さんで言えば、イケメン・美少女を追いかけて目を輝かせてテレビを見ている姿が想像できる。

 有馬かな(CV潘めぐみ)もしっかり設定が出来ていて、たとえば、これ。

 

 有馬かなは人気子役時代『ピーマン体操』でCDを出し、オリコン1位を取っていた!
 カラオケで「有馬かな」を検索すると、かなの曲がズラズラ出て来るなんて描写も心憎い。
 神はディティールに宿る。
 こういうふうにディティールがしっかりしていると物語にリアリティが出て来るんですね。

 有馬かな『ピーマン体操』の動画はこちら。

 【推しの子】ピーマン体操/有馬かな(YouTube)

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

アニメ「推しの子」第8話~アクアが求めているのは星野アイ。有馬かな、黒川あかね、フラれる!

2023年06月09日 | コミック・アニメ・特撮
 アクア(CV大塚剛央)をめぐるふたりのヒロインたち。

 まずは天才女優の黒川あかね(CV石見舞菜香)。
 与えられた役を徹底的に分析、洞察して舞台に立つあかねは星野アイ(CV高橋李依)を演じ切る。
 これに動揺するアクア。
 しかし、アクアは自分はあかねに魅かれているのではなく、
 あかねの演じる「星野アイ」の幻影を見ていることに気づく。
 これに対するあかね。
 恋愛バラエティ『今からガチ恋始めます』の打ち上げで、
「わたしたちの交際って仕事? それとも本当のやつ?」
 とアクアに尋ねる。

 あかねとしては、返事次第では、アクアとガチ恋してもいいと思ってたのだろう。
 この揺れ動く心が魅力的!
 しかし、アクアは「俺は女優として(あかねに)興味を持っている」
 アクアにとって、あかねは星野アイを識るための手段なのだ。
 見事に星野アイを演じ切ったあかねの役者としてのスキル、役へのアプローチの仕方に興味を持っている。

 もうひとりのヒロイン・有馬かな(CV潘めぐみ)。
 かなはアクアとあかりが急接近しているので落ち着かない。
 何だかんだ言ってかなはアクアのことが好きなのだ。
 学校をサボって遊びに行こうと誘われて、
「行く!」
 この一言だけで恋愛感情を表現してしまうCV潘めぐみさん上手すぎる!
「アクアとするのが初めて。一番最初」
 などとドキッとする発言をするが、実はキャッチボールのこと。笑
 有馬かなの心も揺れ動いている。
 だが、アクアはこんなかなのことを
「ウソや打算でなくムダな会話のできる相手」と評した。
 ビミョーですね……。
 つまり友だちってこと?

 というわけで、アクアは黒川あかねも有馬かなもフッてしまったわけだ。
 なぜかというと、アクアの中には星野アイがいるから。
 アクアは星野アイの幻影を捨てられないかぎり前に進めない。
 だから星野アイの本当の姿を追い求めている。

 一方、星野アイの幻影を捨てた時、アクアの心はあかねやかなに傾く可能性がある。
『今ガチ』で告白してキスしたこともあり、現在アクアとあかねはビジネス上の恋人同士だ。
 MEMちょ(CV大久保瑠美)が言うように「ウソが本当になる」こともある。
 有馬かなは「ウソや打算もなくムダな会話のできる友だち」だが、友だちから恋人になることも!

 なんだ、この三角関係!?
 いや、星野アイも入れれば四角関係!
『推しの子』は表面上はミステリー仕立ての芸能ドラマですが、実は恋愛ドラマなんですね。

 次回からMEMちょも加入して、アイドルグループ新生『B小町』も始動しそうだ!


※関連動画
 【推しの子】ノンクレジットオープニング|YOASOBI「アイドル」(YouTube)

コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

アニメ「推しの子」~有馬かな、黒川あかね、覇権ヒロインが続々登場で盛り上がっている!

2023年05月20日 | コミック・アニメ・特撮
 アニメ『推しの子』、ドラマや恋愛リアリティショーの舞台裏が垣間見えて面白い。

 たとえばドラマ。
・カメラワークや照明の位置はあらかじめ決めてあって役者はそれに沿って演技をする。
 演技をする立ち位置も決まっている。
・上手い役者が下手な役者と芝居をすると、下手な役者の下手さ加減を目立ってしまうので、
 上手い役者は自分の演技の質を落とすことがある。
 別の見方をすれば、上手い役者さん同士が芝居をすれば、とんでもない相乗効果が生まれる。

 役者さんたちはこうした制約・ルールの中で、自分を表現すべく奮闘しているわけだ。

 恋愛リアリティショーの舞台裏はこうだ。
・台本はない。
・出演者がどう動くかは、基本、出演者任せ(演出家に意見を求めることはあるが)。
・求められるのはカメラがどこにあるかを把握して動くこと。
・カメラが近づいて来たら、それまでの会話を簡潔にリピートして何を話していたかを視聴者に明らかにする。
 …………………………………………………

 なかなかのリアリティだ。
 こういうことをしっかり描いているから、
 その中でもがき、悩み、奮闘するキャラクターたちにリアリティが出て来る。

 たとえば、10秒で泣ける天才子役だった有馬かな(CV潘めぐみ)。

 

 かなは、イケメンモデルばかりの顔見せプロモーションドラマで、自分の演技の質を抑え、これでいいのか、と悩んでいる。
 アクア(CV大塚剛央)はそんなかなの苦しみを知って、ドラマ制作のルールをぶち壊し、かなに本気の演技をさせる状況をつくる。

 恋愛リアリティショー「今からガチ恋始めます」では、黒川あかね(CV石見舞菜香)が悩んでいる。

 

 あかねは真面目で、なかなか爪痕を残せないのだ。
 それで所属事務所からプレッシャーをかけられている。
 ユーチューバーのMEMちょ(CV大久保瑠美)のように、自分のキャラをある程度アピールできてチャンネル登録者数が増えればいい、と割り切ることもできない。
 焦ったあかねは自分に合わない行動を取り、結果トラブルが起きてネットで炎上してしまう。

 いやあ、見事なキャラクター造形だ。
 かなの悩みは芝居の悩みで、あかねの悩みは爪痕を残せない悩みだが、
 これらは多かれ少なかれ、一般人にも通じることでもある。
 一般人も思うように自分を表現できない悩みを抱えているし、
 集団の中で存在感のない自分に悩んでいる。
 かなやあかねの悩みは自分たちの悩みでもあるわけだ。

 さて今後、有馬かなや黒川あかねはどんな物語を紡いでいくのだろう。
 ルビー(CV伊駒ゆりえ)のアイドル活動も気になる。
 有馬かなはルビーとアイドル活動することになったし、あかねもぜひグループに入ってほしい。


※関連動画
 【推しの子】ノンクレジットオープニング|YOASOBI「アイドル」(YouTube)
 ※このオープニングを見るかぎり、MEMちょはグループに入るよね。

コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ぼっち・ざ・ろっく!~下北沢のライブハウスで活動する女子高生バンド! すべてが肯定されるやさしい世界

2023年03月15日 | コミック・アニメ・特撮
 アニメ『ぼっち・ざ・ろっく!』を一気に見た♪
 下北沢のライブハウスでバンド活動をおこなう女子高生の物語だ。
 下北沢はよく行くから、僕にとって馴染みの風景。
 下北沢のライブハウスにも行ったことがある。

 主人公は後藤ひとり(青山吉能)。
 通称ぼっちちゃん。
 陰キャでコミュ障で、人といっしょにいると緊張する。
 結果、いつもぼっち。
 人気者になるために3年間ギターを練習しまくった結果、プロ級のギター奏者になり、
「ギターヒーロー」の名で演奏動画をUPした結果、フォロワー3万人を獲得!
 ひとりはネットの世界では超人気者なのだ!
 でも現実世界ではぼっち……。
 そんなひとりが伊地知虹夏(鈴代紗弓)、山田リョウ(水野朔)と共にバンドを始めるが、
 他人との演奏経験がなく、緊張もあって本来の実力を発揮できない。
 最初のライブでは『完熟マンゴー』のダンボールを被って演奏し「ロックだ!」と言われる。笑

 実に魅力的な主人公設定だ。
 前半、視聴者は、ひとりがいつ「ギターヒーロー」の超絶テクニックを披露してくれるのか、ヤキモキする。
 ひとりが「ギターヒーロー」であることをバンド仲間は知らないので、いつバレるのかハラハラする。
 後半は、新宿のライブハウスで活躍するバンド「シク ハック」の酔っ払いベースの廣井きくり(千本木彩花)や路上ライブで知り合ったひとりのファンたちが加わってさらに盛り上がる。
 ちなみに僕は酔っ払いのきくりさん推しです!
 …………………………………………………………

 さて、主人公・後藤ひとりのぼっち具合はこんな感じだ。

・過去の恥ずかしい体験がフラッシュバックして精神崩壊する。
・深夜テンションのまま学校に行って後悔する。
・黒歴史は毎日更新される。
・学校では誰かが話しかけてくれるのを待っている。
・学校では誰も名前を覚えていなくて、「あの~」「おい」と呼ばれる。
・頼まれると断れない。
・学校でもジャージを着ている。
・常に猫背。寝ぐせ。死んだ魚の目をしている。
・上手くジャンプできない。
・ネットだけが自分の居場所。現実からの避難所。
・家族と広告以外のメールは来ない。
・写真も家族写真とクラスの集合写真のみ。
・インスタを始めたら自分は承認欲求モンスターになってしまうと思っている。
・ライブチケットのノルマ5枚を売る時、頭に浮かぶのは父と母と妹と飼い犬。
・ぼっちと一人好きは違う、とわかっている。
・さわやかで向上心のある人がまぶしい。
・明るい人は全員パリピだと思っている。
・海やキャンプなど、青春コンプレックスを刺激する歌は苦手。
・夏休みはいつも家にいる。
・江ノ島でトンビに襲われる。
・家に友達が来る時は「歓迎」の段幕をつくり飾り付けをする。
・家に友達が来る時はシミュレーションをして、ツイスターの練習などをする。
・遊びに来たひとりの友達を家族は「レンタル友達」だと思っている。
・体育祭は忌まわしいイベント。
・「クラスで一致団結」という言葉を聞くと意識が飛ぶ。
・学園祭でメイド喫茶をやることになったが『冥土喫茶』ならやれると思っている。

 以上が主人公・後藤ひとりの生態だが、どんな人でもいくつかは自分に当てはまるはず。
 人間は誰でも多かれ少なかれ「ぼっち」なのだ。
 こんなひとりがバンド仲間と心を通わせていくからドラマが生まれる。
 時折、覚醒して、カッコイイ超絶演奏をするからワクワクする。

 太宰治の『お伽草子』に「浦島さん」という短編小説がある。
 太宰治ヴァージョンの「浦島太郎」だ。
 そこで描かれる竜宮城は「すべてが肯定される世界」だ。
 浦島太郎は「批判のない世界」に幸せを感じて竜宮城に留まる。
『ぼっち・ざ・ろっく!』の世界もこれと同じだ。
 ひとりの言動はすべて肯定される。
 周囲は、ひとりの不器用さや生きにくさを理解していて、
 時に面白がったり、フォローしたり、
 逆に勇気づけられたりして、いっしょに歩んでいく。
 そこはとんでもなくやさしい世界なのだ!

 ギャグとやさしさがいっぱい詰まった『ぼっち・ざ・ろっく!』。
 現実に疲れた時は見てみるのもいいかもしれません。


※関連動画
 「ギターと孤独と蒼い惑星」LIVE at STARRY (YouTube)
 ひとりがついに覚醒する感動のシーン!
 ひとりが覚醒してドラムの虹夏が驚き、ベースのリョウとアイコンタクトを送り会う!
 動画のコメント欄にあったが、
 0:50でリョウがヴォーカルの喜多ちゃんの歌い出しの合図を出している!
 細かい所まで気を配っている、すごい作画だ。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

進撃の巨人 ファイナルシーズン前編~名せりふ、名シーンが続出! ミカサのせりふには号泣してしまう!

2023年03月05日 | コミック・アニメ・特撮
『進撃の巨人 ファイナルシーズン前編』
 名セリフ、名シーンがいっぱいだった。

「ごめん、ごめん、ごめんなさい!」
「遠くに行ったエレンを連れ戻す!」
「エレンとの対話をあきらめない!」
「エレンに何も示せなかった私の無力のせいだ」
「ようやく来たって感じだ、私の番が! 今、最高にカッコつけたい気分なんだ! 私を行かせてくれ」
「心臓を捧げよ」
「ジークは俺が仕留める。力を貸してくれ」
「エレンは俺たちに停めてほしいと思ってるんじゃないのか?」
「憎悪があの巨人を生んだ。われわれが与えた憎悪をあの巨人は返しに来た」
「エレン、あなたの罪を私も背負うから!」

 最後はミカサ(石川由依)のせりふだが、こんな言葉を聞いたら号泣してしまうだろう……!
 ……………………………………………………

 大殺戮「地鳴らし」。
 その罪を背負っていくエレン(梶裕貴)。
 壁の外の世界はアルミン(井上麻里奈)と夢見たような楽園ではなく地獄だった。
 それゆえの憎悪。
 停められない運命。
 自由への渇望(現在のエレンが自由かどうかは疑問だが)。
 憎悪で共感した始祖ユミル(藤田咲)の思い。
 それらがエレンを進撃に駆り立てている。
 罪の意識と孤独でエレンの心と体は壊れそうになっている。
 大地を踏みしめて進撃するたびにエレンの心と体は壊れていく。

 罪を背負っているのはエレンだけではない。
 アルミン、ライナー(細谷数正)、コニー(下野紘)、ハンジ(朴璐美)など、
 全員が何らかの罪を背負っている。
 それゆえ彼らはエレンを理解しているのだが、どんなに呼びかけてもエレンは彼らを拒絶する。

 ここで彼らを受け入れて許されてしまったら、自分の罪は清算されないからだ。
 エレンは殺されたがっている。
 殺されることでのみ自分の罪は清算されると考えている。

 何という孤独だろう。

 僕はすでに原作を読んでいて、ラストがどうなるか知っているが、
 あのシーンを見たら、たぶん号泣する。
 あんなに愛にあふれた瞬間はないからだ。
 あの瞬間、エレンは愛に包まれた。

 だが、これを見られるのは今年の秋らしい。
 当初、このファイナルシーズンが前・後編で1時間ずつと聞いた時、
 なんだ、30分の13本シリーズじゃないんだ、とがっかりしたが、前・後編で正解だった。
 13本のシリーズでは、こんなに凝縮したドラマにならなかった。

 さあて、今年の秋、号泣するぞ!

コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

チェンソーマン~悪魔が怖れるのは頭のネジがぶっ飛んでるやつだ

2023年02月10日 | コミック・アニメ・特撮
「悪魔が怖れるのは頭のネジがぶっ飛んでるやつだ」

 というわけで頭のネジがぶっ飛んでいるのは、
 チェンソーマン・デンジ(CV戸谷菊之介)と魔人パワーちゃん(CVファイルーズあい)である。

 デンジがデビルハンターとして悪魔と戦う理由は──普通の生活をしたいから。
 家があって、風呂に入れて、ジャムをぬった食パンを食べるため。
 公安対魔特異4課のデビルハンターになって衣食住が足りて来ると──おっぱいを揉むため。笑
 パワーちゃんのおっぱいを揉んで「思ってたのと違う」と思うと、
 今度は上司のマキマさん(CV楠木ともり)のおっぱいを揉むために悪魔と死闘を繰り広げる。笑

 パワーちゃんは魔人なので、面倒くさいことは考えない。
 以前の戦う理由は愛猫のニャーコをコウモリの悪魔から取り戻すためだったが、
 それがかなうと、あとは自由奔放。
 わがままで、虚言癖があって、無責任で、
 都合の悪い事態は責任転嫁して、自分より強い相手には逆らわない。笑(Wikiペディアより)
 そして、こんなことを言う。
「わしはヒマだからノーベル賞を考えておった。
 ノーベル賞を発明すれば人間はわしにひれ伏すじゃろう。
 そのあとはノーベル賞を踏み台にして総理大臣になる。
 手始めに消費税は100%じゃ!」笑

 こんなデンジとパワーに悪魔は戸惑う。

 一方、デビルハンターでありながら比較的マトモなのは、
 早川 アキ(坂田将吾)と姫野(伊瀬茉莉也)である。
 アキは復讐のために戦っている。
 姫野はハードな公安の仕事から降りたい様子。ただアキを守りたいと思っている。
 こんなふたりは頭のネジが完全にゆるんでいない。
 その証拠にふたりは戦いの際に、精神を落ち着かせるためにタバコを吸う。
 悪魔が支配するホテルに閉じ込められた時は事態打開の方法を探る。
 この時、デンジは「こんなふかふかのベッドで寝られるなんて幸せだぜ」と言って熟睡し、
 パワーちゃんは「これはわしのじゃ」と言って限られた食料を後先考えずに食べている。笑

「頭のネジがゆるんでいる者」と「あまりゆるんでいない者」
 当初、観ている僕たちはアキや姫野に共感する。
 アキや姫野をカッコイイと思う。
 だが、物語が進んでくると、視聴者はデンジやパワーちゃんが魅力的に思えて来る。
 実際、僕は、わがままで、無責任で、強い者から逃げるパワーちゃんのファンだ。
「わし」という一人称も、「~じゃ」という語尾も可愛くて、
 やることなすこと目が離せなくなる。

 これは何だろう?
 何ものにも縛られず、思いのままに生きる楽しさ。
 デンジやパワーちゃんに限りない自由や解放を感じるからだろうか?

『チェンソーマン』にはもうひとり特異なキャラがいる。
 公安対魔特異4課のリーダー・マキマさんだ。
 彼女はミステリアスではあるが、普段は組織に生きる常識人だ。
 だが、彼女が悪魔の力を使う時は…………。
 そしてマキマさんのことを知るにつれ、視聴者は彼女に魅せられていく。

・デンジ、パワーちゃん
・アキ、姫野
・マキマ
 この3つの人物造形が『チェンソーマン』を面白くしている。
 計算尽くされた物語構造だと思う。

 後半ではサムライソード、蛇の悪魔と戦うために──
・サメの魔人
・暴力の魔人
・蜘蛛の悪魔
・天使の悪魔
 公安対魔特異課の他の人外も登場!
 天使の悪魔って……!
 これまた自由だなぁ。

 脱常識の楽しさ!
 これが『チェンソーマン』だ。

※関連動画
 KICKBACK『チェンソーマン』オープニングテーマ(YouTube)
 ※やっぱ米津玄師はすごいな……。編曲はKing Gnuの常田大希。
 
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

リコリス・リコイル~素晴らしいガン・ファイトシーン! 弾丸が当たれば重く、走れば軽やかに! 

2023年02月08日 | コミック・アニメ・特撮
 アニメ『リコリス・リコイル』。

 ふたりの戦闘少女のバディの話だ。
 ふたりはテロ・犯罪を未然に防ぐ治安維持組織DA(Direct Attack)から弾かれている。

 錦木千束(にしきぎ・ ちさと/CV安済知佳)は人を殺さない。
 装填する弾丸は「非殺傷弾」で、敵に苦痛を与えるが殺害しない。
 そんな千束は暗殺で問題を解決するDAには合わない。
 だから弾かれた。

 井ノ上たきな(CV若山詩音)は自分の判断や銃の腕に絶対的な自信を持っている。
 だから現場で自分が正しいと思えば、独断専行、命令違反をする。
 結果、DAから弾かれた。

 ふたりはそんなはぐれ者がいるDAの下部組織・喫茶リコリコにいる。
 依頼されるさまざまな事件を通して信頼し合い、心を通わせていく。
 千束がなぜ人を殺さないか明らかになり、ふたりは真のバディになっていく。
 ………………………………

 この作品が素晴らしいのはガン・ファイトだ。
 銃を撃った時の反動をしっかり描く。
 弾丸が当たった時の重さをどっしり描く。
 それでいて、走ったり、跳躍したり、かわしたりする時はアニメの誇張をまじえて鮮やかに描く。
 そして、あんなに動きまわっているのに、なぜかパンツが見えない……。笑
 
 裏設定を知ると、ガン・ファイトはさらに面白くなる。
 たとえば千束の非殺傷弾。
・赤く着色したプラスチックの粉末と金属粉末を混合した特殊なフランジブル弾。
 命中時に血煙のような赤い煙が巻き上がる。
 結果、撃たれた者の仲間には、普通の弾丸で仲間が撃たれたように見える。
・銃口を密着させて撃っても相手が死亡することはない。
 だが撃たれた相手は千束曰く「死んだほうがマシ」と感じるほどの痛みに襲われる。
・上記の特徴と引き換えに、非殺傷弾は弾道のブレが非常に大きく有効射程が極端に短くなっている。
 だから千束は自身の身体能力を活かして相手に接近し、確実に命中させている。
 以上、wikiペディアより。
 なるほど~、千束のガン・ファイトにはこんな設定があったのか?

 その他に、この作品には設定がいっぱいだ。
・リコリス(彼岸花)     ~DAの女系暗殺部隊
・リリベル(君影草・すずらん)~DAの男系暗殺部隊
・ホリホリック(花葵)    ~影武者部隊
・八咫烏           ~上記を統括する組織
・高性能AIウォールナット   ~クルミ(CV久野美咲)のコードネームではないらしい。
・高性能AIラジアータ     ~DAの作戦を補佐するAI
・アラン機関
・アランチルドレン

 ファーストシリーズでは、千束とたきなの関係がメインだったので、あまり触れられなかったが、
 もし続編が作られたらこれらが作品をもっと深くしてくれるだろう。

 戦闘シーンの動画はこちら。
 千束の戦闘能力がわかるシーン(YouTube)
 ※途中、千束が階段から落ちる敵を支えるシーンがあるが、打ち所が悪ければ死んでしまうから。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする