平成エンタメ研究所

最近は政治ブログのようになって来ました。世を憂う日々。悪くなっていく社会にひと言。

ラスト・フレンズ 第3話

2008年04月25日 | 恋愛ドラマ
★人と人の心地よい距離っていうのがありますよね。
 美知留(長澤まさみ)と宗佑(錦戸亮)もいっしょに住む前は、そんな距離を保っていたのでしょう。
 でもいっしょに住んで相手の本当の姿が見えてきて……。

 それは瑠可(上野樹里)と美知留の関係にも言えるかもしれない。
 今の距離では瑠可はかけがいのない親友。宝物。
 でも距離が縮まって瑠可の本当の姿(「男の目で見ていること」)を知ってしまった時、美知留は何を思うのか?

 シェアハウスでの生活は楽しそうだ。
 美知留と宗佑の部屋が陰惨なだけに尚更よく見える。
 だが、それも彼らが一定の距離を保っているから。
 自分をぶつけあって理解し合えた70年代「俺たちの旅」の様なわかりやすい時代ではない。

 物語はお互いの<陰の部分>を見てしまった彼らが理解し合えるのかが焦点になるのだろう。
 それは宗佑の場合も同じ。
 彼は精神的におかしい部分があるが、おそらくその異常な行為は強い愛情の裏返し。
 だから美知留も逃げずに宗佑にこだわるのだろう。
 宗佑をモンスターとして排除してしまうのは簡単だが、美知留が彼をどれだけ理解し受け入れられるかはドラマのポイント。

 この作品は『人間の陰の部分を含めてどれだけ愛せるか?』というドラマだ。
 確かに夜の横浜を美知留、瑠可、タケル(瑛太)で見るのは心地いいのだけれど、まだ瑠可もタケルも本当の姿を見せていない。
 彼らの距離は「人の幸せはそれぞれ」「それがつらいことであってもやめろ」と言わない距離。
 この距離を保っている分には心地いい。
 その距離を縮めたら……。
 瑠可は一歩踏み込む決心をした様だ。

 
コメント
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