平成エンタメ研究所

最近は政治ブログのようになって来ました。世を憂う日々。悪くなっていく社会にひと言。

相棒11 「バーター」~帳場も解散となりましたので、例の件の調整に参りました

2012年11月01日 | 推理・サスペンスドラマ
 今回は交換天下りの話。
 このように上の連中は、法の目をかいくぐり美味しいことをしているんですね。
 それは現実でも同じ。
 われわれの<復興税>は何に使われたか?
 刑務所のブルドーザーとかシーシェパード対策とか復興とはまったく関係ないことに。
 来年からおそらく実施されるであろう<消費税>だって、福祉目的に使われると言っているが、法の目をかいくぐって何に使われることやら。
 自民党は大規模な公共事業=国土強靱化計画などをぶちあげているし。

 トカゲのしっぽ切りも上の連中の常套手段。
 今回は潮弘道(石丸謙二郎)がマスコミの批判に曝されることになったが、仕組みを作った甲斐峯秋(石坂浩二)は無事。
 殺された内藤(菊池均也)や自殺未遂の日邦警備保障の佐久間(中丸新将)などは完全な犠牲者。
 悪いヤツほどよく眠る。後ろで糸を引いている。
 ひどいめに遭うのは末端の人間ばかり。
 上の連中は、潮弘道が言ったように、われわれのことをきっと『愚民』と呼んでますよ。
 だから決して口当たりのいい言葉や勇壮な言葉にダメされてはいけない。

 物語としてはカイトの恋人・悦子(真飛聖)の紹介編という感じか。
 事件は、右京(水谷豊)の推理が冴えわたり、その凄さを堪能できたが、根本的な疑問は残る。
 <なぜ犯人は内藤の手帳やデジカメを処分しなかったのか?>
 <なぜ凶器の灰皿を粉々に砕いて捨てなかったのか?>
 愛する会社の記念品だったから?
 それは何となくわかるけど……。
 今回の事件、もし手帳やデジカメがなかったらおそらく解決しなかったであろう。

 今回の右京と甲斐享(成宮寛貴)のやりとりはこれ。
「おや、わりと根に持つタイプなんですねぇ」
「上司の嫌みをバネにするタイプなんです」(笑)

 米沢さんと角田課長は合コン。
「お陰様で無事帳場も解散となりましたので、例の件の調整に参りました」
 米沢さん、随分もったいぶった言い方をするんですね(笑)
 角田課長は
「今、合コンって言ったか」
「妻帯者が合コンしたって違法じゃないだろう」(笑)
 同じ法に触れない行為でも、かたや天下り、かたや合コン。
 庶民の生活の方が数倍楽しい。
 それとも瞬間の楽しみに耽って将来のことを考えない角田課長は<愚民>なのだろうか?


コメント
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