平成エンタメ研究所

最近は政治ブログのようになって来ました。世を憂う日々。悪くなっていく社会にひと言。

悪夢ちゃん 第10話~夢から覚めたか、シンデレラ? 君はそこで現実に気づけばいい

2012年12月16日 | 学園・青春ドラマ
「馬車がカボチャになって夢から覚めたか、シンデレラ? 君はそこで現実に気づけばいい」

 彩未(北川景子)が気づいた現実とは、悪を演じながら彩未を守り続けてきた志岐(Gackt)の姿だった。
 科学者としても「夢研究の宝のふたり(結衣子と彩未)を守ることが自分の使命なんだ」ときっぱり。←立派な科学者!
 そして何よりも彩未の一番の理解者だった。
 それが助手に語ったこのせりふ。
「武戸井彩未とはそういう人間だ。本来は生徒のためなら命も投げ出すようなそんな無鉄砲なところがある先生なんだ。その本性に一番に気づいたのが、おそらくこの僕だ。それだけが僕の自慢かな」

 志岐、かっこよすぎるぜ!
 やっぱり<夢王子>だったぜ!

 それにしても、彩未は志岐について<悪い夢>を見ていたんですね。
 勝手に自分の敵と思い込み、彼の深い愛情を理解出来なかった。
 ここでの<夢>は<幻想>と言い換えてもいい。
 人は他人に対して<幻想>を抱く。
 「この人はいい人だ」「素敵な人だ」「むかつくやつだ」etc
 でも時がたつにつれ、<幻想>は崩れ、<現実>が見えて来る。
 「いい人」や「素敵な人」が「最低のやつ」に変わったり、「むかつくやつ」が「案外いいやつ」に変わったりする。
 シンデレラの場合、夢から覚めてみた現実は、<豪華な馬車>が<かぼちゃ>に変わるつまらないものだったが、彩未の場合は<敵>である志岐が<自分を愛してくれる良き理解者>に変わった。
 シンデレラとは正反対の何という夢からの目覚め!
 このへんのひねり方が上手い。
 また一方で、シンデレラの前に王子様が現れたように、彩未の前にも<夢王子・志岐>が復活した。
 ここは、王子が現れるという点で『シンデレラ』の内容と合致している。
 上手いシナリオですね。
 『シンデレラ』の物語を見事に活用している。

 最後に結衣子(木村真那月)。
 予告で見る限りだが、つらい現実を目の当たりにして、現実に生きることを拒否してしまったようだ。
 眠り続ける結衣子。
「転校して、私は初めて人と一緒にいたいと思った。誰かに会いたいと思った。教室に行くのも保健室に行くのも私は大好き。クラスのみんなも琴葉先生も彩未先生のことも失いたくない」と言った現実に戻ることが出来るのか?


※ネットで見つけた北川景子さん
 実写版『セーラームーン』のセーラーマーズをやってたんですね。
 目もとに面影がある。




コメント (2)
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