平成エンタメ研究所

最近は政治ブログのようになって来ました。世を憂う日々。悪くなっていく社会にひと言。

いだてん 第28回 「走れ大地を」~犬養毅暗殺「話せばわかる」 時代は言論より武力がものを言う時代へ。

2019年07月29日 | 大河ドラマ・時代劇
 5・15事件。犬養毅(塩見三省)暗殺。
「話せばわかる」
「話を聞こう」
「今の若い者を呼んでこい。話して聞かせることがある」

 象徴的な言葉ですね。
 ここから『話して理解し合う時代』から『武力がものを言う時代』になる。
 朝日新聞の緒方竹虎(リリー・フランキー)が屈したように自由にものを言えない時代が来る。

 満州について平和的解決を最後まで模索したのも犬養だった。
 これが政治家なんですね。
 言論による平和的な解決こそが政治家のおこなうべきこと。
 果たして今の政治家はどうなんだろう?
「戦争で北方領土を取り返す」発言の丸山穂高は今回の犬養毅を見て何を思う?

 安倍晋三もなあ。
 このままだとアメリカの有志連合に参加して自衛隊がホルムズ海峡に行くぞ。
 ここでイランと銃火を交えれば戦争に発展する。
 中東の石油に依存する現在の日本にとってホルムズ海峡は昭和16年の『満州』のようなもの。
 満州の権益を守れ=ホルムズ海峡を守れ。
 何か似ているなあ。

 そもそも今回のイラン問題は、アメリカが一方的に核合意から離脱したことから始まったことだし、タンカー砲撃だって誰がやったかわからない。
 アメリカが一方的に「イランがやった」と言っているだけ。
 これも『満州事変』に似ているなあ。

 さあ、言論より武力が物を言う時代がやって来ました。
 田畑政治(阿部サダヲ)が『オリンピック応援歌』の発表式典で盛り上がる中、同時進行でおこなわれる犬養毅の暗殺。
 これもまた象徴的なシーンですね。
 ………………

 河野一郎(桐谷健太)は新聞に見切りをつけて政治の世界へ。

 この河野一郎の子供が河野洋平で、孫が現在の外務大臣の河野太郎。
 今の河野太郎の振る舞いを見て、一郎は何を思うのか?
 外務大臣って、他国との揉め事を平和的に解決するのが役割じゃないの?
 なのに河野太郎は韓国との関係を煽ってますます険悪にしている。
 これは韓国の文在寅にも言えることだが、落とし所を考えているのだろうか?

 というわけで、『いだてん』の世界は現在の2019年としっかり繋がっています。
 戦前の東京オリンピックの招致が、関東大震災からの復興目的だったというのも現在に通じる。

 どうか歴史が繰り返しませんように。

コメント (9)
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