平成エンタメ研究所

最近は政治ブログのようになって来ました。世を憂う日々。悪くなっていく社会にひと言。

汚染水海洋放出~ゆるキャラ「トリチウム」に制作費3億! 受注は電通!

2021年04月15日 | 原子力発電・反対
 福島第一原発の汚染水(またの名を処理水)を海洋放出。
 汚染水には放射性物質「トリチウム」が含まれているのだが、
 その安全性をアピールするために復興庁が打ち出したのがこれだ!

 

 ゆるキャラ「トリチウム」!

 これで「トリチウムは安全ですよ~」とアピールするつもりらしい。
 復興庁はこんなことを期待しているのかね?
「うわ~、トリチウム可愛い!」
「海洋放出される汚染水にはトリチウムが含まれているんだけど飲んでも大丈夫なんだって!」
「じゃあ飲んでみよう。ゴクゴク」

 んなわけあるかーーー!

 政府の説明は──
・原発のトリチウムを含んだ水は外国でも海に放出しているから大丈夫
・日本は国際基準をさらに厳しくした処理水を流すから大丈夫
・IAEA(国際原子力機関)もアメリカも支持しているから大丈夫
 ってものなんだけど、本当にそうなのかね?

 自民党の「処理水等政策勉強会」の衆議院議員・山本拓ですらこんなことを言ってるぞ。
「断っておきますが、自分は原発推進派です。菅首相も支持しています。
 ただ、原発処理水に関する報道は、事実と異なることが多いので、国民に事実を伝えるべきだと思っています。
 東京電力が2020年12月24日に公表した資料によると、処理水を2次処理してもトリチウム以外に12の核種を除去できないことがわかっています。
 2次処理後も残る核種には、半減期が長いものも多く、ヨウ素129は約1570万年、セシウム135は約230万年、炭素14は約5700年です」

「ALPS処理水と、通常の原発排水は、まったく違うものです。
 ALPSでも処理できない核種のうち、11核種は通常の原発排水には含まれない核種です。
 通常の原発は、燃料棒は被膜に覆われ、冷却水が直接、燃料棒に触れることはありません。
 でも、福島第1原発は、むき出しの燃料棒に直接触れた水が発生している。
 処理水に含まれるのは、“事故由来の核種”です」

 山本拓の言っていることが確かだとしたら、政府や東電はこの件の説明すべきだろう。
 何しろ菅義偉は、コロナ対策でもそうだが、科学やファクトに基づかないで政治的に物事を決めるヤツだからな。
 今回の件も、おそらく東電や原子力ムラあたりから泣きつかれたのだろう。
 ……………

「海洋放出は福島の漁民の方に説明して理解を得てからおこなう」
 という漁民の方への約束も反故。
 これ、「説明なく強権的に物事をすすめる」菅の悪い所がよくあらわれている。
 日本学術会議の時もそう。
 ほんと言葉を持たない、説明しない総理大臣だ。
 この人、おかしな所で強情・頑固だよね。
 で一度決めたら強権的に推し進める。

 ちなみに、
 このゆるキャラ「トリチウム」の制作費は3億700万円らしい。
 これにはアピール映像制作費やチラシ代も含まれているのだが、高すぎないか?
 で、これを受注したのは、オリンピック開会式でもおなじみの──電通!!

 何でもかんでも、電通、電通、電通、電通、電通、電通、電通、電通、電通!

 しかも放射能のアピールに「ゆるキャラ」を持って来るというセンス!
 政府は海洋放出した際は風評被害が起きないようにアピールすると言っているが、
 こんなセンスじゃ風評被害は収まらないよ。
「布マスクを配れば国民の不安は一気に解消されますよ」と言ってアベノマスクを配った経産省総理秘書官のセンスによく似ている。

 もうイヤだ。
 制作費3億700万の明細を知りたいが、
 おそらく電通は相当な中抜きをしているんだろうな。

 そうして、この国はどんどん衰退していく。
 僕はこの国が急成長している時代を知っているから、それを実感しているんです。

コメント (6)
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