平成エンタメ研究所

最近は政治ブログのようになって来ました。世を憂う日々。悪くなっていく社会にひと言。

青天を衝け 第10回「栄一、志士になる」~坂下門外の変。テロでは世の中は変わらない

2021年04月20日 | 大河ドラマ・時代劇
 桜田門外の変から坂下門外の変へ。

 栄一(吉沢亮)は考える。
 幕府の重鎮を殺して世の中は変わるのか?
 テロで世界は変わるのか?
 暗殺で武士が偉そうにふんぞり返って、農民が搾取される社会が変わるのか?
 答えはNOだ。

 仮に重鎮殺害に成功しても幕府がなくならないかぎり、次の人物が現れるだけ。
 しかし、幕府を倒す方法がわからない。
 そもそも藁人形すら満足に斬れない栄一の剣術では人を斬ることができない。
 栄一は心優しい人物なのだ。
 栄一の煩悶は続く。
 おそらく、この煩悶は徳川慶喜(草彅剛)に出会うまで続くのだろう。
 何しろ慶喜は「攘夷で世の中は変わるのか?」と考えている人で、
 最終的には「大政奉還」で幕府を終わらせる人だからね。
 何となく徳川幕府の終焉までの流れが見えて来た。

 栄一に関して言えば、もう少し千代(橋本愛)を大事にしてあげなよ。
 千代は子供が出来ないことで悩んでいた。
 一方、栄一の関心事は「攘夷」や「江戸」や「社会を変えること」で少しも足もとを見ていない。
 だから千代は「世の中を変えようとする栄一も立派だが、村や家族を守ろうとする父上も立派だ」と言った。
 千代は栄一が極端な道に行こうとするのを修正する存在。
 強ばった栄一の顔を笑顔にする存在。
 同時に栄一のことを理解し、応援している。
 こんないい伴侶はいないぞ。
 だから栄一、もっと千代を大事にしてあげなよ。
 もっと幸せにしてあげなよ。

コメント
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