僕の知り合いに「織田信雄(おだ・のぶお)」という人がいて、
顔を見るたびに、親御さんはどうしてこの名前をつけたんだろう? と思ってしまう。
というのは、織田信長の子・信雄(のぶかつ)はあまり優秀でないと言われているから。
織田信雄さん、すみません!
実際、今回のエピソードの信雄(浜野謙太)もそうだった。
池田恒興(徳重聡)調略に失敗したり、
秀吉10万の兵に怯んで、家康(松本潤)に
「総大将がうろたえるな! 織田信長の息子だろう!」
と、どやされたり。
さて、31回「史上最大の決戦」。
いくさの前哨戦なのであまり書くことがない。
家康は家臣たちに圧倒的な力を持つ秀吉(ムロツヨシ)と「戦う覚悟」を尋ねる。
・井伊直政(板垣李光人)には「(旧武田の兵を)自在に動かせるか?」
・榊原康政(杉野遥亮)には「勝算はあると思うか?」
ふたりとも前向きな返事。
・本多忠勝(山田裕貴)は家康に尋ねられる前に
「天下の覇権を争える戦いに参加できて、この上ない喜び!」
ただし、まだ家康を主君と認めていないらしい。笑
忠勝、いはく、
「天下をお取りになったら(主君と認めることを)考えてもようござる」
ツンデレ本多忠勝である。
於愛(広瀬アリス)も頼もしい。
家康が「おなごたちは呆れておるじゃろう、男どもは凝りもせずいくさを繰り返すと」と尋ねると、
於愛は、家のことは自分が守る、ときっぱり。
於愛の中には瀬名(有村架純)の思いと思想がしっかり生きている。
このように家康は人に恵まれているんですよね。
上にあげた人物以外でも、本多正信(松山ケンイチ)は秀吉10万の兵と戦う策を献じたし、
酒井忠次(大森南朋)は命を賭して戦った。
これが家康の強さだ。
一方、秀吉は──
石川数正(松重豊)のような人材を欲しいと言ったり、旧・織田家臣の中で人望がなかったり。
いずれ加藤清正や福島正則が出て来るのだろうが、
現状では羽柴秀長(佐藤隆太)以外、頼りになる者はいないようだ。
そう言えば、軍師・官兵衛登場していないな……。
さて次回は小牧長久手の戦いだ。
顔を見るたびに、親御さんはどうしてこの名前をつけたんだろう? と思ってしまう。
というのは、織田信長の子・信雄(のぶかつ)はあまり優秀でないと言われているから。
織田信雄さん、すみません!
実際、今回のエピソードの信雄(浜野謙太)もそうだった。
池田恒興(徳重聡)調略に失敗したり、
秀吉10万の兵に怯んで、家康(松本潤)に
「総大将がうろたえるな! 織田信長の息子だろう!」
と、どやされたり。
さて、31回「史上最大の決戦」。
いくさの前哨戦なのであまり書くことがない。
家康は家臣たちに圧倒的な力を持つ秀吉(ムロツヨシ)と「戦う覚悟」を尋ねる。
・井伊直政(板垣李光人)には「(旧武田の兵を)自在に動かせるか?」
・榊原康政(杉野遥亮)には「勝算はあると思うか?」
ふたりとも前向きな返事。
・本多忠勝(山田裕貴)は家康に尋ねられる前に
「天下の覇権を争える戦いに参加できて、この上ない喜び!」
ただし、まだ家康を主君と認めていないらしい。笑
忠勝、いはく、
「天下をお取りになったら(主君と認めることを)考えてもようござる」
ツンデレ本多忠勝である。
於愛(広瀬アリス)も頼もしい。
家康が「おなごたちは呆れておるじゃろう、男どもは凝りもせずいくさを繰り返すと」と尋ねると、
於愛は、家のことは自分が守る、ときっぱり。
於愛の中には瀬名(有村架純)の思いと思想がしっかり生きている。
このように家康は人に恵まれているんですよね。
上にあげた人物以外でも、本多正信(松山ケンイチ)は秀吉10万の兵と戦う策を献じたし、
酒井忠次(大森南朋)は命を賭して戦った。
これが家康の強さだ。
一方、秀吉は──
石川数正(松重豊)のような人材を欲しいと言ったり、旧・織田家臣の中で人望がなかったり。
いずれ加藤清正や福島正則が出て来るのだろうが、
現状では羽柴秀長(佐藤隆太)以外、頼りになる者はいないようだ。
そう言えば、軍師・官兵衛登場していないな……。
さて次回は小牧長久手の戦いだ。
たしかに今回は「幕間」でしたね。
小牧長久手の戦いを前にして、家康と家中の主だった人たちそれぞれとの絆をその人毎に描いていました。
武闘派代表本田忠勝の「ツンデレ」場面はたしかに「エピソード」として目立っていました。
しかし、私としては井伊直政と於愛との場面が印象に残りました。
直政が武田の旧臣たちを心服させるための荒稽古で負った傷を巻きかけていた包帯を、家康が自ら仕上げてやっていました。
また、息子たちの教育や奥の女性たちの取りまとめで疲れていた於愛の肩を、家康が自ら揉んでやっていました。
この二人の場面で、家康のいたわりと優しさがさりげなく描かれていました。
榊原康政との関係の鍵は「知恵」でした。
「知恵」と言えば本多正信、石川数正が「被る」イメージがあります。
たしかに今回、正信は反秀吉諸将との連携を目指す大戦略構想を献策していました。
その戦略の肝である池田恒興調略が失敗すると、正信は岡崎への後退を進言します。
しかし、家康は康政の小牧山城進出の案を採用しました。
つまり、少なくとも現時点では家康は「知恵」という点で正信よりも康政に信を置いていることになります。
石川数正については鍋夫人が登場するシーンが二度もありました。
これは秀吉による数正の「引き抜き」に向けての何らかの前振りなのかもしれません。
数正が秀吉側に回った結果、それまでの徳川家の軍制が秀吉に筒抜けになってしまうため、武田家の軍制に切り替えることにした、とも言われています。
ここで直政の役割は大きくなることでしょう。
本多正信は家康の「謀臣」として有名ですが、その擡頭も時期的に数正と入れ替わりだと言われています。
しかし、今回の正信を見る限りその「策」には少々ピントがずれたところもあるようです。
「数正後」、正信は本当に家康の「知恵袋」となるのか、あるいは忍者部門担当の服部半蔵と同様、少々頼りないところもある「謀臣」として描かれることになるのか、注目したいと思います。
無能で足手まといな部下なんて、百害あって一利なしですよ。
相変わらず信雄はやられ役&ダメ男の代名詞ですな。
まあ~信長の息子何て殆どがボンクラばっかりですからね(信忠はまともでしたが、早逝が痛いですね)
それにしても、家康は戦国大名らしく立派になりましたね。
信雄をきっちりと一喝して、次善策で対応するなんて見事です(まあ、正信が使えないのは百も承知だったんでしょう)
ほんの数年前まで、信長にびくびく怯えていた白兎とは思えません。
正信の調略ですが、本願寺や毛利や雑賀や根来や越中の佐々や四国の長曾我部に使者を送って羽柴包囲網を築いたのは事実ですがね。
ただ、秀吉も想定内ですし、池田が徳川に応じないのは当然です(大義よりも利益ですからね)
そこを理解できず秀吉と戦う信雄は小者ですな。
それにしても、忠勝は手厳しいですね。
もう家康は五か国の大大名ですよ。
今川の従属下で苦汁をなめていた時代とは比べ物にならないのに凄まじいツンデレですが、家康には天下の主になってもらいたい意気込みと解釈できますが、こんなツンデレを扱えるのって家康だけですね。
いつもありがとうございます。
そうそう、直政の包帯を巻く家康、於愛の肩を揉む家康、よかったですね。
脚本に書かれていたのか? 松本潤さんのアドリブなのか?
いずれにしてもこういうディティルが重要なんですよね。
石川数正。
>武田家の軍制に切り替えることにした、とも言われています。
>本多正信は家康の「謀臣」として有名ですが、その擡頭も時期的に数正と入れ替わりだと言われています。
そうなんですね。
ロギーさんもそうですが、皆さん、詳しすぎです!
旧・武家臣の田の取り込みと軍制の採用はドラマになりそうですね。
これで家康の軍団は最強になったみたいなストーリーが作れそうです。
数正出奔はどう描かれるんでしょうね?
単なる調略でなく、家康の密命を帯びてとか、裏があるような気がします。
いつもありがとうございます。
>古沢氏は何で、正信と半蔵を無能に描くのでしょうかね?
半蔵は最終回で手柄を立てて(千姫救出?)、武士になるというオチが見えていますよね。
本多忠勝はラストで天下を取った家康に「主君と認めてやる」と言いそうです。
正信もラストで何か仕掛けがあるのでしょう。
>家康は戦国大名らしく立派になりましたね。
今回からヒゲを生やしましたしね。
変わったのは瀬名の死がきっかけでしたが、築山事件をうまく利用しましたよね。
>正信の調略ですが、本願寺や毛利や雑賀や根来や越中の佐々や四国の長曾我部に使者を送って羽柴包囲網を築いたのは事実ですがね。
ほんと、皆さん、詳し過ぎです!
「真田丸」の忠勝は『ただの脳筋』として描かれていましたが、今作は深く描き込まれていますよね。
一方、本多正信はまだ「真田丸」ほど謀将として描かれていません。
脚本の古沢良太氏は「真田丸」を意識しているのかもしれません。
たとえば、「真田丸」とは同じに人物を描かないみたいなこだわりを持って脚本を書いているとか。