道長(柄本佑)、まひろ(吉高由里子)に気持ちを伝えた!
まずは道長は漢詩の会で「禁中九月対菊花酒憶元九」(元ネタ白居易)を披露。
『酒は十分にあるのにあなたはいない。あなたがいないと虚しい』(意訳)
その後、退出の際に立ち止まってまひろに視線を送る。
その後、和歌(元ネタ『伊勢物語』)をまひろに送った。
『ちはやふる 神の斎垣(いがき)も 超えぬべし 恋しき人の みまくほしさに』
恋するあなた。あなたに会うためなら神様のいる垣根さえも越えてみせる(意訳)
平安時代の恋ですなぁ。すべてが雅。
まひろは道長から来た和歌の文を抱きしめる!
おっさんでもキュンキュンしましたぞ!
この漢詩の会で、まひろと道長の恋愛を描き、政治を描き、
清少納言(ファーストサマーウイカ)を同時に描いた。
お見事な作劇でした!
………………………………………………………………………………………
一方、政治──
「花山天皇(本郷奏多)・藤原義懐(高橋光臣)派」と「右大臣・左大臣・関白派」が対立。
義懐は藤原公任(町田啓太)ら若手貴族を取り込むために、女性のいる酒会を開催。
これを知った藤原道長(井浦新)は漢詩の会を開催して、これに対抗。
「女性のいる酒会」と「漢詩の会」。
教養人である公任ら若手貴族は「漢詩の会」をおこなった道長を支持した。
これまた雅ですね。
こういう政争の描き方を初めて見た。
一方、詮子(吉田羊)。
「わたしは父とは違う力が欲しいのです」
「末永く東宮と私の力になることをお誓いなさい」
と、左大臣・源雅信(益岡徹)を取り込む策略。
詮子は完全に自分の父・藤原兼家(段田安則)と闘う決意をした。
そのために道長と雅信の娘・倫子(黒木華)を結婚させようとしている。
他方、兼家も「右大臣・左大臣・関白連合」の結束を強くするために、道長と倫子の結婚を画策。
思惑は違うが、「道長と倫子の結婚」という点で詮子と兼家の考えは一致した。
これまた上手い作劇だ。
これにまひろと道長の恋愛が加わって、倫子との結婚はどのように描かれるのだろう?
まひろも左大臣家に目をつけている。
「右大臣家だけを拠り所にするのは良くない。左大臣家も味方につけておくべき」
と倫子のサロンに参加し続けることを父・為時(岸谷五朗)に進言。
動機は右大臣家の道兼(玉置玲央)への憎しみだが、まひろも政治的な思考をするようになった。
………………………………………………………………………………………
清少納言登場。
漢詩の会で、早速まひろにマウントを取った!笑
まひろは公任の漢詩を「白楽天ようだ」と評したのに対し、
清少納言は「白楽天というよりは白楽天の親友の元微之(げんびし)のようでは?」と反論。
空気を読まず、自分が自分がとグイグイ来る清少納言!
今回はまひろが完全に負けている。
まひろがおとなしく見える。
というより、漢詩の会でのまひろは清少納言より道長のことで頭がいっぱいだったのだが……。
清少納言に対してはF4も反応。
藤原斉信(金田哲)は清少納言が気になった様子。清少納言も。
そして斉信公任は「あの生意気な女の鼻をへし折ってやりたい」笑
………………………………………………………………………………………
散楽で盗賊の直秀(毎熊克哉)はまひろに市井の民の思いを伝える存在になりそう。
「民はかつかつの生活を送っていて笑いたいんだよ」
「おかしきことこそめでたけれ」
こう言われて、まひろは「わかった。今度は笑える話を作ってみるわ」
このふたりの関係もどうなって行くのだろう?
散楽の仲間にからかわれていたが、直秀はまひろにことが気になっている様子。
その他、『蜻蛉日記』のウンチクがあったりして『光る君』は本当に豊かな作品だ。
マニアックに掘れば掘るほど愉しめる。
たとえばこんな考察をしている人がいた。
『道長が漢詩の会で詠んだ歌「宮中の菊花を手に満たして私はひとり君を思う」。
この菊、冒頭でまひろが水に映った月を掬(すく)う「掬月(きくづき)」に繋がっているのでは!
月夜に互いに同じ想いでいたとわかったから目が潤んだまひろちゃん』
はあ、ここまで計算されていたのか……。
脚本・大石静おそるべし!
まずは道長は漢詩の会で「禁中九月対菊花酒憶元九」(元ネタ白居易)を披露。
『酒は十分にあるのにあなたはいない。あなたがいないと虚しい』(意訳)
その後、退出の際に立ち止まってまひろに視線を送る。
その後、和歌(元ネタ『伊勢物語』)をまひろに送った。
『ちはやふる 神の斎垣(いがき)も 超えぬべし 恋しき人の みまくほしさに』
恋するあなた。あなたに会うためなら神様のいる垣根さえも越えてみせる(意訳)
平安時代の恋ですなぁ。すべてが雅。
まひろは道長から来た和歌の文を抱きしめる!
おっさんでもキュンキュンしましたぞ!
この漢詩の会で、まひろと道長の恋愛を描き、政治を描き、
清少納言(ファーストサマーウイカ)を同時に描いた。
お見事な作劇でした!
………………………………………………………………………………………
一方、政治──
「花山天皇(本郷奏多)・藤原義懐(高橋光臣)派」と「右大臣・左大臣・関白派」が対立。
義懐は藤原公任(町田啓太)ら若手貴族を取り込むために、女性のいる酒会を開催。
これを知った藤原道長(井浦新)は漢詩の会を開催して、これに対抗。
「女性のいる酒会」と「漢詩の会」。
教養人である公任ら若手貴族は「漢詩の会」をおこなった道長を支持した。
これまた雅ですね。
こういう政争の描き方を初めて見た。
一方、詮子(吉田羊)。
「わたしは父とは違う力が欲しいのです」
「末永く東宮と私の力になることをお誓いなさい」
と、左大臣・源雅信(益岡徹)を取り込む策略。
詮子は完全に自分の父・藤原兼家(段田安則)と闘う決意をした。
そのために道長と雅信の娘・倫子(黒木華)を結婚させようとしている。
他方、兼家も「右大臣・左大臣・関白連合」の結束を強くするために、道長と倫子の結婚を画策。
思惑は違うが、「道長と倫子の結婚」という点で詮子と兼家の考えは一致した。
これまた上手い作劇だ。
これにまひろと道長の恋愛が加わって、倫子との結婚はどのように描かれるのだろう?
まひろも左大臣家に目をつけている。
「右大臣家だけを拠り所にするのは良くない。左大臣家も味方につけておくべき」
と倫子のサロンに参加し続けることを父・為時(岸谷五朗)に進言。
動機は右大臣家の道兼(玉置玲央)への憎しみだが、まひろも政治的な思考をするようになった。
………………………………………………………………………………………
清少納言登場。
漢詩の会で、早速まひろにマウントを取った!笑
まひろは公任の漢詩を「白楽天ようだ」と評したのに対し、
清少納言は「白楽天というよりは白楽天の親友の元微之(げんびし)のようでは?」と反論。
空気を読まず、自分が自分がとグイグイ来る清少納言!
今回はまひろが完全に負けている。
まひろがおとなしく見える。
というより、漢詩の会でのまひろは清少納言より道長のことで頭がいっぱいだったのだが……。
清少納言に対してはF4も反応。
藤原斉信(金田哲)は清少納言が気になった様子。清少納言も。
そして斉信
………………………………………………………………………………………
散楽で盗賊の直秀(毎熊克哉)はまひろに市井の民の思いを伝える存在になりそう。
「民はかつかつの生活を送っていて笑いたいんだよ」
「おかしきことこそめでたけれ」
こう言われて、まひろは「わかった。今度は笑える話を作ってみるわ」
このふたりの関係もどうなって行くのだろう?
散楽の仲間にからかわれていたが、直秀はまひろにことが気になっている様子。
その他、『蜻蛉日記』のウンチクがあったりして『光る君』は本当に豊かな作品だ。
マニアックに掘れば掘るほど愉しめる。
たとえばこんな考察をしている人がいた。
『道長が漢詩の会で詠んだ歌「宮中の菊花を手に満たして私はひとり君を思う」。
この菊、冒頭でまひろが水に映った月を掬(すく)う「掬月(きくづき)」に繋がっているのでは!
月夜に互いに同じ想いでいたとわかったから目が潤んだまひろちゃん』
はあ、ここまで計算されていたのか……。
脚本・大石静おそるべし!
今回、まひろも道長も少し大人になった感じ。
それは彼らが「政治」を受け入れるようになったからでしょう。
特にまひろについては、彼女が積極的に政治的現実に直面するようになった結果、父・為時との関係が改善されたのが印象的でした。
さらに、まひろの成長ぶりは直秀から「市井の民の思い」を素直に学ぼうとしているところにも見られたように思います。
後の「作家・紫式部」に向けての伏線と言うことでしょう。
>まひろと道長の恋愛が加わって、倫子との結婚はどのように描かれるのだろう?
互いに素性を知らなかった「三郎」「まひろ」の関係から、「藤原道長」「藤原為時の娘まひろ」となってからも恋愛関係はさらに盛り上がるのですね。
まひろが漢詩の会への出席を志願した際には、出席予定者の名簿に仇・道兼は無論のこと、道長の名も無いことを確認した上でした。
つまり、まひろは少なくとも当面道長とは距離を置いて避けるつもりでいた筈です。
しかし、運命のいたずら(「逆すれ違い」とでも言うのでしょうか)によって道長と顔を合わせてしまうわけです。
その結果、互いの恋愛感情に火がついてしまったようです。
こうなってくると、前から気になっていた「三角関係」問題の処理が気になってきますね。
個人的には、まひろと倫子との関係は穏便に進んで欲しいと思っているのですが。
>公任は「あの生意気な女の鼻をへし折ってやりたい」笑
この台詞を言っていたのは、「清少納言が気になった」藤原斉信だったのではないでしょうか。
公任の方は単純に嫌悪・無関心の態度だったと思います。
清少納言については、半世紀以上以前の高校・古文で学んだ以上の知識は無いのですが、その頃から正直好感が持てない人物だと思っていました。
今回の描写、その「好感が持てない」所以を余すところなく映像化してくれました。笑
もっとも、「源氏物語」についても、敬語の段階によって省略された主語を推測する「暗号解読」の要求には辟易した記憶がありますが。笑
いつもありがとうございます。
為時との和解。
まひろも大人になって、家や家族を守るための父親の苦労を理解できるようになったのでしょうね。
直秀とのやりとりでは怒ることなく「今度は笑える話を考えてみるわ」と言った所がよかったですよね。
まひろは身分が下の意見でも素直に受け入れることができる人物のようです。
散楽の次のネタが「五節の舞で倒れた姫」の話というのも脚本の芸が細かいですよね。
まひろは道長と距離を置こうとしていたようですよね。
道長ではない、自分の人生の新たな目標をつくろうと考えて、左大臣家とのパイプ役を申し出ることをしました。
おそらくまひろは家のために生きようと考えたのでしょう。
道長は「帝を支える者が愚かだと社会が乱れる」と語っていましたが、「民のために」という意識が芽生えつつあるようです。
道長が漢詩の会にやって来た理由は説明されませんでしたが、
①出席者にまひろの名があったから。
②道隆夫婦に強引に参加するように言われたから。
のいずれかでしょうね。
>「好感が持てない」所以を余すところなく映像化してくれました。笑
確かに!
ファーストサマーウイカさんのキャスティングはお見事でした。
監督からは「もっとやさしく」という指示が出たそうですが、今回披露された芝居は絶妙でしたね。
倫子の黒木華さんもそうですが、独特の雰囲気を醸し出せる役者さんはいいですよね。
「鼻をへし折る」は斉信でした。
ご指摘ありがとうございます。本文を訂正しておきます。
これを言うと「それを言うなよ、興ざめだよ」という方もいらっしゃるでしょうけど、果たしてお公家さまと庶民の間で言葉は通じたんでしょうか。散楽の芸人たちと、お忍びで出てきたお公家さんたちが、当たり前のように話していましたが。
井上ひさしの「国語元年」もドラマ化されましたが、明治以前(義務教育以前)の日本の言葉の多様性は相当なもので、地域や社会階層で話す言葉は全然違ったと思います。
三郎がうっかりお公家さま口調でしゃべってしまい、まひろに一発で身バレしてしまった、といったことはなかったのか、ということを考えてしまいます。
フィクションですよ!笑
僕はこの時代の権力闘争、風俗、和歌・漢詩の出典、そしてドラマに目が行きます。
倫子の牛車に毎回どんな花が飾ってあるかに興味があります。
「五節の舞」の時の為時の衣が「はなだ」という色で、身分六位以下の貴族が着るものであることも知りました。
その方が豊かではありませんか?
次回は「打鞠」が描かれるようです。
これはペルシャ発祥で西に伝わって英国では「ポロ」になったそうです。
TEPOさんへの横レスにもなりますが・・・。
清少納言については
古文担当の国語教諭が異常なくらい彼女が嫌いで、「生意気な女ですな!」とばかり言っていました。
影響された訳では無いですが、私も苦手な人物です。
紫式部も大概(陰湿さにおいて)ですが
ここは主演というところで、応援する気持ちで見ていきたいと思っています。
古文は、カギ括弧が無いことと相俟って
敬語の読み解きが重要でしたよね。
高校の古文の時間を思い出す楽しいエピでした。
ありがとうございます。
いつもありがとうございます。
>「生意気な女ですな!」とばかり言っていました。
面白い先生ですね。
こういう先生に出会うと古文も面白くなりそうです。
清少納言と紫式部。
ネットではこんな例えをしていて面白かったです。
・清少納言~クラスの上の方にいる陽キャ
・紫式部~クラスの下の方の地味な陰キャ
・清少納言~インスタグラマー
・紫式部~なろう系作家
まあ、ふたりともオタクですよね。
まひろが倫子に「わたし、蜻蛉日記の写本持っていますから読みませんか」と布教活動をおこなうシーンを見て、オタクだと思いました。笑
清少納言は「せい・しょうなごん」なんですね。
言われてみれば「清原の少納言」でこう発音するのが正しいのですが、僕は「せいしょう・なごん」で発音していました。
私もです。
「せいしょう・なごん」でしたよ。
清原元輔の娘と知った後も「せいしょう・なごん」は止められませんでした。
因みに、同世代の夫もそうです。
レス無しで構いませんよ。
レスをどこで終わらせるか難しいですよね。
ちなみに
ヘリコプターは「ヘリコ・プター」
プエルトリコは「プエルト・リコ」 だそうです。