平成エンタメ研究所

最近は政治ブログのようになって来ました。世を憂う日々。悪くなっていく社会にひと言。

下町ロケット~「スマートにやろうと思うなよ。大切なのは手と心だ」 ラストは怒りの「どっちなんだよ!」

2015年12月01日 | 職業ドラマ
「思いのない所に技術の進歩はないと、私はそう信じております。
 そもそも、このPMEAは医療開発を目指す企業の志を諦めさせるための組織ですか?
 それとも日本の医療と安全と発展のために、手助けする組織なんですか?
 どっちなんだよ!?」

 佃航平(阿部寛)のせりふである。
 そうなんですよね、官(=今回は官僚の天下り先である独立行政法人)は民間を規制するんですよね。
 だから規制緩和が必要。
 もちろん、規制は安全や不正をチェックするためにおこなわれるのですが、この物語のPMEAのように、大企業との癒着や中小企業を見下す差別意識からおこなわれることがある。
 それは純粋な思いから物づくりをおこなっている者にとっては理不尽なもの。
 佃が言うように、官は、企業の新規事業を手助けする存在であるべきなのに、それを忘れている。
 これでは日本から画期的なイノベーションが生まれないわけだ。

 そう言えば、このドラマのスポンサーである東芝は、〝リーディング・イノベーション〟ってCMで言ってたな~。
 東芝さん、損失隠しの不正会計でなく、物づくりで輝く企業になって下さい。

 結果と過程の問題もテーマになっていた。
・過程を大切にして、じっくりやれと励ます佃製作所
・結果のみを求め、早くやれとプレッシャーをかけるサヤマ製作所
 どちらが研究者や物づくりの人間にとって、いい環境であるかは明白であろう。

 佃のせりふもカッコいい。
「スマートにやろうと思うなよ」
「大切なのは手と心だ」
「結果なんか、そう簡単に出るものじゃない。何度も挫折して生まれるものだ」
 こういう経営者・上司って、いいですよね。
 エジソンも1万回以上の失敗と試行錯誤を繰り返して、白熱電球をつくりだした。

 しかし、こんな佃も娘・利菜(土屋太鳳)の関しては、からきしダメで、〝まさひこ君〟のことは、まったく知らない(笑)
 〝まさひこ君〟は性格が良くてイケメンらしいが、最後の最後まで出てきて欲しくないな~。

 ところで、ガウディ計画の開発責任者の立花洋介って、竹内涼真さんじゃないですか!
 『仮面ライダードライブ』の泊進ノ介!
 内田理央さんは『掟上今日子の備忘録』に出てるし、福士蒼汰さんも、ふみカスこと清水富美加さんも仮面ライダー出身。
 仮面ライダー俳優は活躍してますね。

 今や新人俳優の登竜門は、仮面ライダーと朝ドラ。
 『下町ロケット』では立川談春さんが注目されているが、他のドラマ製作者は、これらを見習って、どんどん新しいタレントさんを起用すべきです。


コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 花燃ゆ 第48回「富岡製糸場... | トップ | 水木しげる先生の「幸福にな... »

コメントを投稿

職業ドラマ」カテゴリの最新記事