平成エンタメ研究所

最近は政治ブログのようになって来ました。世を憂う日々。悪くなっていく社会にひと言。

相棒19 「天上の棲家」~『家』に縛られた人生って幸せなんだろうか?

2020年11月12日 | 推理・サスペンスドラマ
 口利きで2000万の収賄疑惑の衆議院議員・白河達也(湯江タケユキ)。
 そこへ脅迫文。
『記者会見を開いて罪を告白しなければ、家族を殺す』
 そこで白河は急遽、記者会見を開くが、そこで語ったことは──
「私は賄賂など受け取っていない。潔白だ!」
「犯人の脅しには屈しない!」
「デタラメな記事を書いた夕刊紙に抗議する!」
 この記者会見で変わる白河へ世論の風向き。
 しかし、白河が賄賂を受け取ったと思われる言動の動画がネットにアップされて──
 ……………

 現実にありそうな話ですね。
 河井克行、案里夫妻とか……。
 河井夫妻の場合は買収疑惑だが。

 さて、事件は意外な形で展開。
 動画がアップされて追い詰められた白河が服毒自殺するのだ。
 しかし、右京さん(水谷豊)は自殺を疑っている。
 では、自殺に見せかけて殺したのは誰なのか?
 夕刊紙に不正を告発し、動画をアップしたのは誰なのか?

 まあ、犯人は容易に予想がつく。
 動機も『三代にわたって続く名門政治家の家』というキイワードで何となくわかる。

 テーマは『名門政治家の特権意識と歪み』。
 それと簡単なことで変ってしまう『世論』かな?
 大衆はいつも悪者探しをしている。

 それと、
 犯人は『家』を守ろうとしたわけだけど、『家』って何なんだろう?
 犯人は『家』の延長である『国家』も守ろうとしたわけだけど、『国家』って何だろう?
 結局、犯人は『家』や『国家』に縛られた人生を送っていたんだよな。
 それが果たして幸せなのか?
 ラストは警察に連行される犯人を見送る家族のシーンで終わる。
 おそらく白河の息子・大樹はおそらく政治家を継ぐんだろうな。
 そして『家』や『国家』や『カネ』に縛られた人生を送りそう。
 息子の大樹くん、今どきめずらしい半ズボンで七三分けの髪型の子供。
 演出の意図だろうが、大樹くん、いびつな少年として描かれている。


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