たまには時代劇を語ろう。まずは『必殺仕事人』
中村主水(藤田まこと)。
奥山新影流、御嶽新陰流などの達人で、昔は佐渡金山奉行所の同心をしていた。
そこで念仏の鉄(山崎努)、棺桶の錠(沖雅也)らと知り合い、仕事人に。
中村主水にもしっかり設定ができているんですね。
「念仏の鉄」「棺桶の錠」──今で言う「ふたつ名」がある所が画期的。
『鬼平犯科帳』などでも盗賊の「ふたつ名」が描かれるが、これは作家・池波正太郎の独創なのか?
中村主水を演じたのは藤田まことさん。
その馬面(←失礼!)を見ればわかるとおり、もともとは喜劇役者だ。
中村主水でも普段はとぼけた味を出している。
ところが殺しのシーンになると顔が引き締まり「凄み」のある顔になる。
このギャップが魅力なんですよね。
殺しのシーンの主水はほんとカッコイイ。
ちなみに中村主水にはモデルがいるとか。
それは朝日放送の社員さん。
昼間は目立たないが、夜、麻雀を打たせると無敵になるという方らしい。笑
こういう遊び心がいいですね!
さて、今回紹介する動画は、主水が苦戦する動画。
ボスは真田広之さんが演じる長刀の使い手。
ともかく強い!
その手下も強い!
追い込まれる主水!
途中、仲間の仕事人・秀(三田村邦彦)たちが助けに来るが、敵の数は多い。
真田広之さんのボスの長刀で、主水は刀を折られ、絶体絶命のピンチに!
さて、この危機をどう乗り切ってボスを倒すか?
それは──
これが仕事人の戦い方なんですね。
仕事人ファンはこれを知っているから文句を言わない。
それどころか拍手喝采する!
動画はこちら。
昔の必殺仕事人より 殺陣シーン(YouTube)
主水がこれだけ動きまわるのもめずらしい。
光と影の照明の演出も素晴しい。
中村主水(藤田まこと)。
奥山新影流、御嶽新陰流などの達人で、昔は佐渡金山奉行所の同心をしていた。
そこで念仏の鉄(山崎努)、棺桶の錠(沖雅也)らと知り合い、仕事人に。
中村主水にもしっかり設定ができているんですね。
「念仏の鉄」「棺桶の錠」──今で言う「ふたつ名」がある所が画期的。
『鬼平犯科帳』などでも盗賊の「ふたつ名」が描かれるが、これは作家・池波正太郎の独創なのか?
中村主水を演じたのは藤田まことさん。
その馬面(←失礼!)を見ればわかるとおり、もともとは喜劇役者だ。
中村主水でも普段はとぼけた味を出している。
ところが殺しのシーンになると顔が引き締まり「凄み」のある顔になる。
このギャップが魅力なんですよね。
殺しのシーンの主水はほんとカッコイイ。
ちなみに中村主水にはモデルがいるとか。
それは朝日放送の社員さん。
昼間は目立たないが、夜、麻雀を打たせると無敵になるという方らしい。笑
こういう遊び心がいいですね!
さて、今回紹介する動画は、主水が苦戦する動画。
ボスは真田広之さんが演じる長刀の使い手。
ともかく強い!
その手下も強い!
追い込まれる主水!
途中、仲間の仕事人・秀(三田村邦彦)たちが助けに来るが、敵の数は多い。
真田広之さんのボスの長刀で、主水は刀を折られ、絶体絶命のピンチに!
さて、この危機をどう乗り切ってボスを倒すか?
それは──
これが仕事人の戦い方なんですね。
仕事人ファンはこれを知っているから文句を言わない。
それどころか拍手喝采する!
動画はこちら。
昔の必殺仕事人より 殺陣シーン(YouTube)
主水がこれだけ動きまわるのもめずらしい。
光と影の照明の演出も素晴しい。
緒形拳さんは大河3作目「太閤記」の主演・秀吉役。
林与一さんは大河2作目「赤穂浪士」で赤穂浪士を観察する―たしか上杉家の密偵だったか―役回りの浪人・堀田隼人役。
山村聡さんは大河9作目「春の坂道」で重厚感溢れた徳川家康役。
藤田まことさんはたしかに「もともとは喜劇役者」で、「てなもんや三度笠」なる時代劇コメディーに出ておられたようです(私自身は視聴しませんでしたが)。
中村主水はシリーズ第2作『必殺仕置人』の初登場で、以来藤田さんのはまり役となりました。
「普段はとぼけた味」(←喜劇役者由来)に加えての「凄み」という二面性が出せるようになるまで、しばらく苦労されたようです。
この「凄み」のイメージが定着したためか、「Jin」では新門辰五郎の役が予定されていたようですが、残念ながら果たせませんでした。
>主水がこれだけ動きまわるのもめずらしい。
そうですね。
普通主水は一太刀か二太刀でターゲットを切り伏せていますので。
敵が真田広之さんだからこそ、目一杯アクションを繰り広げたのでしょうね。
途中乱入してきた裃姿の武士たちも真田さんが殲滅していましたが、彼らの立場は何(どちら側)だったのでしょうね。
ただ、殺陣だと客に見せるために、肝心のところ(善玉が悪玉をバッサリやる場面)はゆっくり決めるもので、そのゆっくりの中に一種の様式美を求めたりするものですが、この素早い動き、かなり剣道に寄せてますね。
こんな殺陣は初めて見ました。というか、こういう動きでも十分に見せられるんですね…
それに、おっしゃるとおり、照明が美しい。フィルム的な陰影をきちんと理解した当て方です。
もっとも、単発にしか見えない銃でバンバン撃ちまくっていたのはご愛敬ですが。
いつもありがとうございます。
僕にとっては中村主水と共に印象的な仕事人は、緒形拳さんの藤枝梅安です。
緒形さんは『必殺必中仕事屋稼業』では「知らぬ顔の半兵衛」をやっていて、こちらもよかった。
軽妙さと一瞬見せる凄み。
これが緒形拳さんなんですよね。
>「Jin」では新門辰五郎の役が予定されていたようですが、残念ながら果たせませんでした。
そうだったんですね。
晩年は借金などで苦労されたようですが、藤田さんが年を重ねて味が滲み出て来る役者さんのひとりですよね。
平成に入ってからの主水が一太刀、二太刀なのは藤田さんが年をとって動けなくなったからなんでしょうね。
あるいは大立ち回りをしなくても、一太刀、二太刀で魅せられるようになったことから。
袴姿の武士達は仕えていた主君と真田さんのボスが通じていて、もともとは味方。
しかし主君が殺されたので敵にまわった。
はっきり覚えていないのですが、こんな感じだったと思います。
いつもありがとうございます。
後半、袴姿の武士が空中で小さく一回転して真田さんに斬られる殺陣があるのですが、どうしてあそこで一回転するのか?笑
でもこれが殺陣の面白さなんですよね。
そして素早く動いたかと思えば、ゆっくり溜めて見せるのも殺陣の醍醐味。
制作費が削減されて、時代劇はNHK以外では製作が難しくなって来ましたが、こうした殺陣の文化は引き継がれてほしいです。
照明は本当に計算され尽くされていますよね。
これもお金と時間がなくてはできないこと。
「必殺」はnetflixなどで世界配信されても通用するコンテンツだと思いますが、海外資本を投入して、殺陣と照明の美しさを存分に駆使した作品を作ってほしいです。
袴姿→裃姿