平成エンタメ研究所

最近は政治ブログのようになって来ました。世を憂う日々。悪くなっていく社会にひと言。

USAID問題で陰謀論が炸裂!~反共組織が「左翼の資金源」になってしまった……

2025年02月12日 | 事件・出来事
 トランプ大統領とイーロン・マスク氏の「USAID」閉鎖が話題になっている。
 USAIDとは、その名のとおり、世界各地で人道支援などを行うアメリカ連邦政府の独立機関だ。
 設立は1961年。
 飢餓に苦しむ国々への食料提供から人権保護、教育支援など100カ国以上で活動している。

 これに対し、トランプ大統領は海外援助や開発支援は無駄だと主張。
「政府効率化省(DOGE)」のトップ、イーロン・マスク氏はUSAIDを「腐敗したウジ虫の塊」と
 呼び、同庁を閉鎖しようとしている。
 ………………………………………………

 以上がUSAID封鎖のあらましだが、ここからさまざまな憶測・陰謀論が始まる。

①1961年 ジョン・F・ケネディ大統領が「対外援助法」に署名し、USAIDが正式に設立←正しい。

②支援することにより、各国が自立して成長できるようになり、世界の安定に繋がる←正しい。
 それがアメリカの国益にも繋がる←正しい。

③1950年~60年に高まった共産主義への抑制としても機能←おそらく正しい。
 援助の目的は──
 アメリカを中心とする自由と民主主義の陣営をつくることができる。
 逆に支援しなければ、世界は赤化される。
 統一教会なんかもこの一貫だったんだろうな。

④世界の共産主義化を防ぐという目的からUSAIDをCIAが牛耳ることに←どうなのかな?

⑤CIAが世界でおこなったクーデター作戦でUSIADの予算が使われた←いよいよ陰謀論に?

⑥USAIDは飢餓支援などの本来の目的とは違う予算を使うようになった←イーロン・マスク氏の主張。

⑦その資金の提供先は──
 ウクライナアゾフ大隊、英BBC放送局、WEF世界経済フォーラム(ダボス会議)、
 NTT DATA、ビル・ゲイツ、GAVI(世界ワクチン予防接種同盟)、ロックフェラー財団
 武漢研究所、ファイザー製薬
        ↑
 もし事実だとしたらメチャクチャだな。笑

⑧USAIDの資金は日本のマスコミにも流れている←本当かな?
 
⑨USAIDに日本のマスコミは操られている←本当かな?

⑩岸田元首相もUSAIDに資金提供したから、USAIDの手先←どうして手先という結論になるのかな?

⑪USAIDの飢餓など命に関わる活動→約5%
 左翼、ジェンダー、共産主義者への支援→約95%
         ↑
 どうして左翼の支援になるんだよー!wwwww
 USAIDって、アメリカのため、反共のために作られた組織じゃないのかよーーー!?wwwww

 というわけで、
 トランプの「アメリカ第一主義(=他国のためにお金を使わない)」が「左翼の資金源」になってしまった……。
 認知の歪みがはなはだしい。

 これからは、こうした陰謀論がどんどん出て来るだろう。
 知性の劣化。
 これで盛り上がっているのは一部の人だと思うが、わが国の未来は大丈夫か?
 

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2 コメント

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保守と革新が逆転している若者たち (2020-08-15 21:07:49)
2025-02-12 22:26:56
この手の話題になって気になるのは、近年の若者の間で「保守」と「革新」が正反対に認識されている傾向です。
コウジさんもお気づきでしょうが、近年の若者の一部には、新自由主義的な構造改革に果敢にトライするJ民党やI新の会は正義の「革新」であり、K産党やサヨク的政治勢力は構造改革に反対する悪の「保守」だ、という認識があるんですね。
これもおっしゃるような「認知の歪み」のひとつでしょうね。

そもそも産業革命以来、金持ちと労働者階級との経済格差が大きくなって、そういった格差を是正するために世の中を「革新」するのがサヨク共産主義者で、金持ちにとって有利な今までの世の中を「保守」するのが保守的政治勢力だったはずですが、近年の「誤解する若者たち」は、そういう歴史の流れを理解していないわけで、保守と革新を逆に解釈していても違和感を感じていないんでしょう。

日本の入試では近現代史があまり出題されないので、近現代史を「必要のないもの」として勉強しないことが、背景にあるような気がします。
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保守・リベラルを経済にあてはめると、ややこしくなる (コウジ)
2025-02-13 09:04:30
2020-08-15 21:07:49さん

いつもありがとうございます。


すべてのことを「保守」と「革新(リベラル)」の二項目で考えるから訳がわからなくなってしまうんですよね。

教科書的に言えば──
「保守」~ゆっくりとした穏やかな変化を望む姿勢
「リベラル」~急激な変化を臨む姿勢

個別の案件で言えば、たとえば──
「保守」~選択的夫婦別姓・LGBT反対
「リベラル」~   〃     賛成

「保守」~家族主義・国家主義
「リベラル」~個人主義・インターナショナル

「保守」~神は存在する。※「信仰局」を設立したトランプがそうですね。
「リベラル」~神は存在しない。唯物論。
…………………………………………

これを経済に当てはめると、おっしゃるとおり、ややこしくなってしまいます。

「新自由主義」~弱肉強食の社会
「社会民主主義」「修正資本主義」~弱者救済。行き過ぎた資本主義は改めるべきだ。

これを「保守」と「リベラル」に無理矢理あてはめると、
「新自由主義」~リベラル
「社会民主主義」「修正資本主義」~保守
になってしまいます。

なので「保守」と「リベラル」を経済に当てはめるのは避けた方がいいと思います。
…………………………………………

安倍晋三氏がそうでしたが、現在は『保守×新自由主義の人』が多いですよね。

そして、この矛盾に気がついていないようです。

もし保守なら「お年寄り・年長者を大切にしよう」と主張すべきなのですが、「年寄り優遇はけしからん」になっています。
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