平成エンタメ研究所

最近は政治ブログのようになって来ました。世を憂う日々。悪くなっていく社会にひと言。

集団的自衛権を容認する評論家・大宅映子氏に対する反論

2014年07月08日 | 事件・出来事
 7/6(日)TBSサンデーモーニングで評論家の大宅映子さんが集団的自衛権を容認する発言をしていた。
 その根拠として述べていたのが、

 大宅「今までの個別的自衛権でも自衛隊員の血が流れることは同じ」

 これは違いますね。

 確かに個別的自衛権でも血が流れる可能性がありますが、
 集団的自衛権が行使されれば、その可能性がもっと大きくなる。
 何しろ今まで以上に危険な場所に行くわけですから。
 これまで行かなかった銃弾が飛び交う場所に行くのですから、死傷者が出るのは当然。
 ちなみに戦後69年、今まで自衛隊員が戦闘で亡くなったのはゼロ。

 こんなことも言っていた。

 大宅「今までも憲法9条は解釈されて運用されてきた。自衛隊、個別的自衛権を解釈で認めてきたから集団的自衛権を認めて当然」

 これも違いますね。

 憲法9条にはこう書いてある。
『日本国民は、正義と秩序を基調とする国際平和を誠実に希求し、国権の発動たる戦争と、武力による威嚇又は武力の行使は、国際紛争を解決する手段としては、永久にこれを放棄する

 つまり集団的自衛権とは<国際紛争を解決する手段として武力を行使する>ということですから、どう読んだって、憲法が集団的自衛権を認めているとは読めない。
 確かに自衛隊が発足した時は、憲法を改正すべきだったとは思うが、今回の集団的自衛権は解釈の限界を超えている。

 だから、集団的自衛権を行使する国にしたいのならば、国民的議論をし、堂々と憲法を改正すべきなのです。
 大宅さん、どうでしょう?


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32 コメント

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Unknown (通りすがり)
2014-07-08 09:07:45
あなたの解釈だと自衛隊も違憲だという話になります。
返信する
ご都合主義ですが (コウジ)
2014-07-08 10:53:18
通りすがりさん

共産党なんかは「違憲」と言っていますよね。
これが正論だと思いますし、一応、僕も<確かに自衛隊が発足した時は、憲法を改正すべきだったとは思う>と本文で書いています。

ただ、ご都合と言われれば、それまでですが、僕は<個別的自衛権>も<自衛隊>も現憲法の定める範囲で許容されるものと考えます。
しかし、集団的自衛権は憲法の9条や前文をどう読んでも許容されるとは思えないのです。

もし、あなたが許容できるというお考えなら、その根拠を教えて下さい。

返信する
日本love (通りすがり2)
2014-07-08 15:17:40
憲法第9条には
『陸海空軍その他の戦力は、これを保持しない。国の交戦権は、これを認めない』とあります。
自衛隊は誰がどう見ても"その他の戦力"に該当します。
しかし、1950年代当時に憲法解釈によって自衛隊を認めています。(朝日新聞も当時は自衛隊に賛成しています)
そもそもが違憲であるのに、今更憲法改正によって集団的自衛権の是非を問うべき。という論理は奇怪でなりません。国連憲章にも集団的自衛権は認めています。
集団的自衛権に反対するのなら、憲法改正によって自衛隊の存在を問うのが先です。

東日本大震災の際に、自衛隊の活動によって国民は大変助かりました。自衛隊が違憲であり、なくすべきというのであれば、これらの活動やいずれ起こるであろう東南海地震も考慮して議論していただきたいです。

しかし小生が最も憂いていることは、この神学論争によって日本の意見が割れ、誰が一番喜んでいるかということです。
間違いなく中国共産党です。
日本の集団的自衛権に反対しているのは、中国と韓国だけだからです。

中国の脅威に立ち向かうべく、集団的自衛権の議論が出てきたかと思いますが、日本の中で意見が割れ、反対に日本が弱体化しているように思います。
これでは本末転倒です。

中華人民共和国では建国以来、数千万という自国民を虐殺しています。ウイグルやチベットでは、地上で核実験が行われ、民族浄化を目的とした強制中絶....。
文章にするだけで悚然とします。

アジアの中で真の民主主義国家である日本が、彼らの蛮行をもっと非難し、国際社会に訴えるべきです。
それには本来、右や左、護憲改憲など意見が分かれることはないはずです。

小生は集団的自衛権を賛成しますが、中国共産党という勢力がなければ反対します。集団的自衛権賛成の多くの方がそうではないでしょうか。

闊達な議論は大賛成ですが、現在の日本の社会は本来の目的を見失って、相手を論理で言い負かすことが目的に変わっているような気がします。

そもそも何故この集団的自衛権の議論が出てきたのか、ということを今一度、認識するべきだと思っています。

考えの違いがあれど、同じ日本語という共通言語があるからこそ議論ができ、同じく大好きな日本を想うが故に起きた議論です。
お互いを尊重し、中国に躍らされるのではなく、オールジャパンで祖国のために頑張っていきましょう。

拙い文章で申し訳ございません。
返信する
ありがとうございます (コウジ)
2014-07-08 18:56:47
通りすがりさん

ご丁寧にありがとうございます。

自衛隊に関してはおっしゃることは正論ですね。
第二項を「自衛のために戦力を有する」と改訂すべきでしょう。

とはいえ、自衛隊が解釈で認められているから、集団的自衛権もOKというのは論理の飛躍のように思います。
9条の1項、2項に基づいて、それぞれが別個に論じられるべきと思います。

中国に関しては、本当にどうしようもない国ですよね。
チベット、ウイグルの件もそうですし、本日、報道にあった広島、長崎の原爆投下の地図もひどい。
僕の立場は、世の中のすべての大きなもの=権力を疑うという立場です。
だから中国も韓国もアメリカもロシアも好戦的な言動をする輩はすべて嫌いです。
そして、現在の安倍政権も。

通りすがりさんは安倍晋三氏を信用しすぎのような印象を受けます。
彼のバックには武器を売って儲けたいアメリカの軍産複合体や戦争で儲けたい三菱などの日本の企業がいますよ。

あと、対中国に関しては<個別的自衛権>で対応できませんか?
そのために日米安全保障条約があるわけですし、基地負担も思いやり予算も不平等な地位協定も甘んじて受けている。
別にアメリカは集団的自衛権を容認しなければ、日米安保条約を破棄するとは言っていませんよね。

それと、おそらく安倍氏が<集団的自衛権>でやろうとしていることは、ここは見解が一致していると思いますが、たちえば中国がベトナム、フィリピンと何らかの紛争になった場合、日本はベトナム、フィリピンと協力し、中国と戦うということですよね。
これはこれで安全保障のあり方としてありだと思いますが、安倍氏は何の説明をしていない。
「日本は戦争に巻き込まれることはない」などとゴマかしている。
そして、僕が危惧するのは、これらの戦いが加速して大きな戦争に発展することです。

とういうわけで、僕が考えるのは、
日本の主権、領土が侵された場合は<個別的自衛権>で対応し、ベトナム、フィリピンなどで紛争があった場合は、憲法9条の名のもと、中立国として調停する。

これが日本がとるべきベストの方法だと考えます。

返信する
道理違反 (半沢)
2014-07-09 03:51:22
コウジさん、今晩は。

私もコウジさんの、ご意見に大賛成です。
集団的自衛権は、アメリカなどの要請で戦闘地域において自衛隊が支援活動を
行う事ですから、大変危険ですよね。自衛隊員は他国民殺し、そして・・・
戦死する可能性があります。愚かです。
まして、日本はテロの標的にされる事間違えありません・・・また、中国については
日本を批判し威嚇していますが、此れはコウジさんの仰る通り個別的自衛権が
適用されます。日米安保条約もありますので、先ず中国は日本を攻撃出来ない
と思います。其れに、アメリカと中国は友好国同士ですので中国については
アメリカは日本に支援活動を要請致しません。
集団的自衛権は中国に活用出来ません。と言う事は、個別的自衛権です。ま、中国と韓国は
第二次大戦での憎しみが日本への敵対心と繋がっている為、先ず譲渡は
しませんね。此れは、日本政府に問題があります。安倍氏の原動も・・・其れに
国民を無視し、暴走しております。呵責であります。
兎に角、立憲主義を必ず堅守する事。
此れに他なりません。
返信する
西暦2014年 平成26年 皇紀2674年 (通りすがり2)
2014-07-09 04:53:43
歴代の内閣法制局が集団的自衛権に関しては、国際法では認めているが日本国憲法では認めていないと発言しています。
すなわち日本国憲法は国際法に違反しています。

日本が東南アジアの国々に対して集団的自衛権を行使すれば、中国海軍の空母『遼寧』は海上自衛隊の潜水艦によってなす術なく沈没させられるでしょう。
日本の潜水艦技術は世界最高で中国はそれをよくわかっているので、ベトナムやフィリピンに攻めてくることはなくなります。
いわゆる抑止力です。中国が現在南シナ海に侵入するのは、ベトナム海軍が非常に弱く日本が集団的自衛権を行使できない隙をついているからだと思います。
だから中国は現在、日本の集団的自衛権に猛反発しています。南シナ海を狙っているからです。
先の大戦では、ABCD包囲網によって日本は石油を止められました。それがあのような悲劇にもつながり、今では原発が全面停止しますます石油依存度が高まっています。
南シナ海を中国に支配されれば、日本のエネルギーは死活問題であり、そのために集団的自衛権を行使するという議論は健全だと思います。

逆に朝日新聞などの原発反対、集団的自衛権反対の立場で、どのようにして日本のエネルギーを確保するのか代替案を聞きたいです。
そして平和憲法のおかげで日本は戦後戦争をしなかったという論調の方がたくさんいますが、日本国内だけでなく中国に行って「戦争放棄する憲法に改憲すれば平和になれる!」
と未だに侵略を続け、核兵器を保持する中国共産党に向かって発言して頂きたいものです。

小生は安倍政権を基本的には支持しますが、賛成できない点も多々あります。
経済政策や自民党の構造、様々な政策の説明責任は不十分です。

ただし他の政党はどうでしょうか。
民主党政権でよかった点は今考えても思い浮かびません。
社民党の元党首は、韓国からありもしない慰安婦を連れてきて弁護し、それによって名を挙げ国会議員になっています。
共産党の政策委員長は「自衛隊は解消するが不正な侵略があれば自衛隊が対応する。」などと妄言しています。

現実的に考えて、日本の国益のためには自民党を支持するのが妥当だと考えています。
マスコミはもっと対話すべきなどと言いますが、第二次安倍政権の訪問国数は37カ国で、これだけの短期間で様々な国を外遊した総理はいません。
たとえば拉致問題は安倍政権だからこそ進展しそうなことは間違いのないことです。

1988年拉致被害者の有本恵子さんのご両親は、恵子さんの配偶者とされる石岡亨さんが秘密裏に北朝鮮から送ってきた手紙を持って、
地元であった当時の社民党党首に陳情しました。しかし党首はその手紙の存在をあろうことか朝鮮総連に知らせ、結局何も行動を起こさず、有耶無耶にしてしまいました。
しかしご両親は諦めず政治家の事務所を訪れ、拉致問題解決を訴え続けました。当時外相だった安倍晋太郎事務所に陳情に行った際応対したのが、秘書だった安倍晋三さんです。
有本夫妻の陳情がきっかけで安倍さんは拉致問題に取り組み始めたと語っています。だから家族会の方々も、安倍さんを信頼しているのです。
2002年に拉致被害者が5人だけ帰国しましたが、当時の小泉首相や外務省もこれで拉致問題を終わらそうとしました。
当時、官房副長官だった安倍さんや中山元参与がそれをはねのけ、また国民が帰ってこれない被害者を想ったからこそ今日の進展があるはずです。

私は安倍さんともちろん会ったこともありませんし、マスコミや専門家の方々からの情報でしか判断できません。
しかしこのような正義、生命を大事にしようとする姿勢の政治家こそ信じたいと思っています。
拉致問題で支持率を上げることだけを目的にしているならば、安倍政権には断固反対します。

マスコミがいうように地球の裏側まで行って戦争ができる国になるのか、コウジさんがおっしゃるように大手の会社が儲かるために戦争ができるようになるのか。
集団的自衛権は権利であり義務ではないのでそうはならないと思いますが、もし半沢さんがおっしゃるようにアメリカの要請で戦闘地域において自衛隊が活動できるようになるのか。
それを今後、秋の国会以降で議論していくので、我々が展開を注視し、反対にはNoを突きつけましょう。
中国共産党のような一党独裁の政治ではない、真の民主主義国家としての模範を全世界に発信していきたいですね。

コウジさんの日本を想う気持ちというのはブログを拝見して伝わりました。自分自身の私利私欲だけではなく、人のため国のため、未来の人たちのためという
気持ちがあれば、考えの違いがあれど目的を達成できると思っています。

ありがとうございました。
返信する
裸の王様 (コウジ)
2014-07-09 07:49:48
半沢さん

いつもありがとうございます。

安倍首相は、
なぜ集団的自衛権が必要なのか?
なぜ個別的自衛権ではダメなのか?
をまったく説明していませんよね。

これに加えて、様々に垣間見えるウルトラ保守的な発言、およそ信じることは出来ません。
もし、彼が純粋に日本の国のためと思って行動しているとすれば、まわりの安保法制懇の岡崎氏や日本会議の葛西氏、戦争でもうけたい連中に踊らされてるんでしょうね。
まわりには彼と異なる意見を持つ者を置かず、完全に<裸の王様>です。

以前の自民党にはハト派の人間がいたんですけどね。
その役割を果たしていた公明党もついに折れた。

だから、安倍真相と現在の自民党にすごく危険を感じるんですよね。

返信する
大切なことは (コウジ)
2014-07-09 09:02:04
通りすがりさん

再びご丁寧にありがとうございます。
おかげで安倍首相の安保や外交を相支持する方の考え方がよくわかりました。

いくつか気になったことを申し上げますと、

>すなわち日本国憲法は国際法に違反しています。

われわれにとっては、まず自国の憲法が第一優先なのでは?という気がします。
法学のことは詳しくわかりませんが、ある国の国民にとってまず遵守すべきは自国の憲法であり、それを補完する世界共通のルールとして国際法がある。
国際法が憲法より優位にあるのなら憲法は必要ありませんし、アメリカの大統領も就任の時、国際法で宣誓するはずです。
国際法は、各国の独自性を否定してはいませんよね。

<抑止力>については、ABCD包囲網のことを例に出していらっしゃいましたが、安倍氏がやろうとしているのは<ダイヤモンド包囲網>でしたっけ、僕はこれは古いと考えています。
明らかに20世紀の考え方です。
グルーバル社会の中、各国は当然、中国との結びつきもあり、仮に何かがあった時、同盟でも結ばない限り<ダイヤモンド包囲網>に参加するとは思えません。
アメリカだって、先日のリムパックで中国と合同演習をしているじゃないですか。
安倍氏の<ダイヤモンド包囲網>は完全な彼の妄想でしかありません。

また、安倍氏の外交を評価されているようですが、たとえばロシアのプーチン。
あれだけ何度も首脳会談をしておきながら、ウクライナ問題では安倍外交は完全に無力。挙げ句の果てに、プーチンから「日本が制裁に参加するとは思わなかった」と言われる始末。
北朝鮮の拉致問題でも、安倍氏の業績のように宣伝されていますが、よく言われているように、中国との蜜月が終わり、北朝鮮が日本を頼るしかなかったからというのが本当の所ではないかなと思います。
要するに安倍氏の外交は金をバラまくだけで、浅いんですよ。
オバマ大統領来日の時にも思いましたが、安倍氏とどれだけ心を通わせている世界の首脳がいるか、はなはだ疑問です。

それと外交は<最高の抑止力>ですが、中国、あるいは韓国とは何もやっていませんよね。
これは中国、韓国にも問題があると思いますが、このことが、僕が<権力者というのはどこの国もどうしようもない>と考える理由です。
お互いが緊張を作り出し、緊張を高めている。
緊張をつくれば、支持率があがると考えている。
本当に愚かな連中です。

野党については同意見です。
もし、自民党が昔のようなハト派、タカ派の勢力が拮抗している政党なら、迷いますが、消去法で僕も自民党を支持しているかもしれません。
でも、今の自民党はあまりにも均一で、気持ち悪すぎます。

最後に
>中国に行って「戦争放棄する憲法に改憲すれば平和になれる!」と未だに侵略を続け、核兵器を保持する中国共産党に向かって発言して頂きたいものです。

<中国に行って>行うのは無理でしょうね。
その代わり、たとえば、われわれは<憲法9条をノーベル賞に>の運動をしています。
もし、今年の10月ノーベル賞を獲れば、「戦争放棄する憲法に改憲すれば平和になれる!」は世界中に伝わるでしょうね。少なくとも世界中の人が考えるきっかけにはなる。

今やるべきは<平和の理念を伝えること>と<外交>と<分かち合うこと>だと思います。
それが21世紀型の世界のあり方。20世紀の悲惨から学ぶべきこと。
決して軍事的繋がりをつくったり、対立を煽ることではない。
日本がそうであるように、中国にも平和勢力と好戦勢力がいます。
アメリカでも日本の集団的自衛権を支持する人もいれば危惧する人もいます。
大切なことは、平和勢力を増やし、好戦勢力の規模を小さくしていくことだと僕は考えます。
なぜなら、戦争は中東やアフリカの現状を見ればわかるとおり、始まれば悲惨な<泥沼>になるしかなく、大きな戦争になれば、人類を滅ぼしかねない<核>の戦いになるからです。
決して潜水艦で敵の空母を撃沈して終わる話ではありません。

長々とすみませんでした。

返信する
おつかれさまです。 (通りすがり)
2014-07-11 09:13:54
コウジさんへ。
最初にお伝えします。長文です。
書かれていたことに対して、小生からの意見です。


 日本国憲法98条に「日本国が締結した条約及び確立された国際法規は、これを誠実に遵守することを必要とする。」
とありますので、日本国憲法>国際法で違憲にはならないでしょう。同意します。

 現在、国連加盟国は193ヶ国ありますが、集団的自衛権を行使できないと宣言している国は日本だけです。192ヶ国が行使できる権利があります。
日本国憲法が公布されて70年近く経ちましたが、憲法9条のような文言が入った憲法のある国は、未だ現れていません。
日本の歴史や文化、技術を取り入れている国はたくさんありますが、9条を取り入れた国は70年経っても一向に現れません。
今日の世界を見渡しても、取り入れてくれそうな国すらありません。

 具体的にどのように平和を進めていくつもりでしょうか。
護憲派の方々は、9条をノーベル平和賞にする運動をされているようですが、そもそもノーベル平和賞には何の権威もありません。
オバマ大統領が、核なき世界と謳ってノーベル平和賞を受賞しましたがその後、核が世界からなくなったでしょうか。
オバマ大統領の真意は、アメリカには一万発にも及ぶ核兵器がありますが、それらの数を維持する予算は莫大なものです。
だから世界中で核の数を少しでも減らし維持費を削減したいという思惑が、全世界に見透かされているので核も無くならないし、
ノーベル平和賞の権威は政治利用されているだけです。

 また2000年に韓国の金大中大統領が南北首脳会談を実現させ、ノーベル平和賞を受賞しましたが、その後南北が統一されたでしょうか。
ちなみに金大中大統領は不正資金疑惑を訴追される中、自ら命を絶っています。
 過去10年間の平和賞を調べてみましたが、私自身、勉強不足も多々ありますが、ほとんど知りませんでした。一般の人たちもそうではないでしょうか。
憲法9条が形骸化された平和賞を受賞したとして、それが世界に広がり、9条を取り入れてくれる国があるでしょうか。また世界中で戦争がなくなるでしょうか。
これらの効果が出ない限り、成果はゼロというべきでしょう。
70年経って成果が出なかった今こそ方向転換し、抑止力を高めるために集団的自衛権を行使するべきだと考えます。

 北朝鮮の拉致問題は安倍総理が最初に日本に訴えた問題です。それ以前は『拉致』という言葉すら知られていなかったのです。
おっしゃる通り、北朝鮮と中国の緊張関係により、北が日本を頼らざるを得なかったというのは、大きな要因のひとつだと思います。
 しかし最大の要因は、安倍政権の支持率が高いがゆえに拉致問題は進展しているのです。
同じく支持率の高かった小泉元総理の時に進展しましたが、民主党政権,第一次安倍内閣などではまったく話が進んでいないはずです。
北も支持率の低い政権と話を進めても、その政権がいつ崩壊し交渉がご破談になるかわからないのに進めるわけがありません。
安定した政権だからこそ話が進展しています。
 だからこの問題は、政策の違いなど関係なく、現政権の高い支持率の恩恵を受けて解決してくれればと切望します。

 ちなみに拉致被害者の家族会は憲法9条の改憲を強く望んでいます。なぜか。
2002年、日朝首脳会議の席で北側は、「拉致問題は『国家』が行い、その上で、関係者は処罰した。」と声明を出しています。
なぜ北は『国家』が行ったと発言したと思いますか。今まで徹底的に責任逃れをしてきた彼らが、北朝鮮の闇組織なりマフィアが行ったと言わず
なぜ自ら行ったと発言したのでしょうか。
 それはとりもなおさず、日本国憲法第9条にある「国の交戦権はこれを認めない。」と記述されているからです。
相手が国ならば、日本は何されても反撃できない、拉致されても取り返しに来ない。と北がわかっていたからこそ、
あれだけたくさんの我々日本国民を拉致したのです。

 護憲派の方々は、戦後70年間戦争がなかったのは憲法9条のおかげと主張しますが、現代における戦争とは、第二次世界大戦のようなものではなく
今のナイジェリアやイラクで行われているテロや拉致が主流です。拉致被害者の方々は、憲法9条のせいで戦争に巻き込まれたのです。
 これは私の意見などではなく事実です。

 拉致被害者の家族会は、もちろん我が子が帰ってきてほしいと願っています。しかし家族会の中で、自分の子どもだけ帰ってくればいい。
なんて思っている人はひとりもいません。日本のことを憂い、我々と同じような被害にあわないよう、自分のためだけでなく
日本のためにこのような活動を20年以上も続けているのです。(小生は拉致被害者の関係者でもなんでもありません。)


 中国と韓国とは首脳会談を行っていませんが、する必要はないと思います。河野談話の見直し中止や靖国神社参拝の反対など、
首脳会談するためには様々な要求を日本側に伝えてきています。首脳会談をせず1年半近く経っていますが、
経済面を含め日本側が困ったことなど何一つないはずです。(あったら教えて下さい。)むしろ困っているのは中韓です。経済分野で日本が上だからです。
 ちなみに今年の夏休み海外旅行行先ランキングトップ10に隣国の中韓は入っていません。あれだけ反日をしていたら当然でしょう。
観光業で困っているのも彼らでしょう。貧窮すれば北同様、日本に 譲渡してくるでしょう。
 緊張感が高まれば、最終的に上層部が暴発するとマスコミは言いますが、実際中国共産党幹部の銀行口座はアメリカがすべて
抑えているのでできないはずです。そして、中国共産党は内部崩壊すると考えています。
 安倍政権も同じ考えだとおもいます。ただ、流石に名指しで中国共産党を崩壊させるとは言えないので、オブラートに包んでますよね。
しかし、安倍さんも説明が曖昧ですよね。もちろん民間レベルでは交流を進め、友好関係を築くことは大事だと思います。
それは民間人である我々の役目ですよね。

 アメリカが中国と合同練習したのは、中国人民解放軍の能力をはかるのが主な目的です。東日本大震災の普及時に自衛隊が活躍しましたが、
同時にたくさんの国が支援に来ていました。しかし彼らの真の目的は、自衛隊の能力をはかることだったはずです。
 残念ながら日本にはまだスパイ防止法がないので、スパイ天国だったからです。

 ロシアとは戦後かつてないほど友好が高まっていると思います。クリミア編入は流石にいろんな国が絡みすぎて、日本一国でどうこうできる
問題ではなかったと思います。今秋に何事もなければ、プーチン大統領が来日します。
 その場で、日露戦争で結んだポーツマス条約以来の条約が締結されるかもしれません。日露戦争からちょうど110年ですしね。
ロシアは中国と国境を接しています。その国境で、中国人がロシアに侵入し度々問題を起こしています。
ていうか中国は国境を接している13ヶ国すべてと問題起こしています。ある意味天才です。。。
プーチン大統領もこれに頭を悩ませているので、日露で関係で協力できることを安倍政権が水面下で行っているはずです。

 私の想像ですが、コウジさんは私のことを良く思っていないはずです。理由は会ったことがないからです。
会わずにこうやって、文章だけのやりとりだからです。でも実際会って話せば、印象が変わることって多々ありませんか。
 中韓の不当な工作活動により欧州で安倍総理は『ファシスト』だ。などのレッテルが貼られています。
だからGW中に欧州を外遊しトップ会談を行いました。ポルトガルには日本の総理として初めて歴訪したそうです。会うことが一番だからです。


 私事で大変恐縮ですが、私には大切な友人がいます。彼が昔、遊び半分で好きでもない女性を妊娠させました。
私は彼にほとんど文句や反対の意見を言ったことはありませんでしたが、その件に関しては、罵詈雑言を浴びせました。
 しかし、彼とは今も友人関係は続いています。その件で仲が悪くなったりしませんでした。心を通わせる友人なら、
違うと思ったら反対意見でも言うべきです。人が集まって国ができているので、人も国も同じことだと思います。
 中韓が明らかに内政干渉をしてくる。それに対して歴代の総理は争い事を避けるために、向こうの要求を呑んできました。
河野談話や靖国参拝はまさに典型です。しかし、それで本当の友人関係を築けますか。その結果が今の状態です。

 私は安倍総理を全面的に支持する訳ではありません。例えば、東日本大震災の福島第一原発の事故はアメリカのGEという会社が東電に売りつけた欠陥炉です。
欠陥炉ゆえに、アメリカでも地震のある西海岸にはこのタイプの原発は設置していません。立場が逆なら、日本はアメリカから裁判を起こされています。
なぜ安倍政権は言わないのですか。必要以上に批判するのはよくないと思いますが、これで対等な立場と言えますか。

 日本は戦時中、良し悪しは別にして国の目標は戦争に勝つことでした。戦後は、焼け野原になった祖国をよみがえらせることが国の目標だったはずです。
では今日の国の目標な何なのでしょうか。生きる目標な何でしょうか。
 その答えを見いだせぬまま、私の友人は数年前自ら命を絶ちました。日本は実質GDPが第2位の経済大国です。なのに自ら命を絶つ人は年間3万人を超え、
若い世代は特に苦しんでいます。僭越ですが、日本こそがアジアにおける民主主義のリーダーを担うべきだと思っています。
その民主主義をアジアに広め、その力でアジアに平和と安定をもたらす。それを国の目標にしてはいかがでしょうか。

 コウジさんの強くおっしゃる<権力者というのはどこの国もどうしようもない>という意見には激しく同意します。
だからこそ我々国民が政権をチェックし、反対には反対し、叱咤激励をする。この民主主義を一緒に広めていきましょう。
 それが21世紀に生きる我々日本国民共通の目標です。


最後まで目を通して頂きありがとうございました。
返信する
国家の目標より個人の目標 (コウジ)
2014-07-11 22:01:19
通りすがりさん

それでは私の思う所を。

自衛のための手段は必要だと私も思います。
ただ、どうして<集団的自衛権>が必要なのかがわからない。
たとえば、尖閣を守るためなら個別的自衛権で十分ではないでしょうか?
前回も述べたとおり、日本が集団的自衛権を容認しなければ、日米安保を破棄すると言っているのですか?

安倍氏が作りたい国というのは、たとえば英国、NATOの国々のように、民主主義の警察官としてアメリカといっしょに戦う国ですよね。
それを国のあり方として否定はしませんが、それならば憲法改正を訴えて堂々と国民の判断を仰ぐべきです。
今回のような解釈に拠るなし崩しはいけませんし、もし憲法改正という話になれば、私と通りすがりさんが現在しているような議論が国民的になされるわけです。
その上で、今を生きる国民が英国のような国になることを望むのなら、それは仕方がありません。
これが民主主義国家です。
ところが安倍氏は……。
たとえば安保法制懇にしてもなぜ反対派の識者を呼んで議論しなかったのか? 反対派を入れていれば結論は違っていたはずです。
あるいは、あの民主党でさえ、原発の将来を決める閣議決定の判断する時、全国で国民の声を聞く公聴会をやりましたよ。なのに安倍氏はそれもやらない。
何度も言いますが、これは民主主義のあり方ではない。ファシストのやり方です。
気分を悪くされるかもしれませんが、バカな安倍と一部の狂信派と戦争で儲けたいやつらのせいで、こちらが巻き添えを食うのはまっぴらです。

世界192ヶ国は集団的自衛権を行使できると認めている事に関しては、行使できると認めていないからこそ日本なのです。
憲法9条があるから行使できないんです。
この日本の特殊性をどうして誇りに思わないのかが不思議でなりません。
これはノーベル賞の件にも関係しますが、要するに平和憲法の理念をさまざまな形で広めていくことが大事なのです。
おっしゃるとおり、理念を広めることにどれだけの効果があるかはわからない。
おそらくテロや戦争のような手段の方が即効性があるでしょう。
でも、それはかりそめのものでしかないし、今の中東を見ればわかるとおり、怒りは怒りを、憎しみは憎しみしか生まない。
言論による平和構築は地道で、気の遠くなるような時間のかかることなんです。
でも、あきらめずにやっていくしかない。

>拉致被害者の方々は、憲法9条のせいで戦争に巻き込まれたのです。
これはよくわからない。教えて下さい。
9条のない韓国でも拉致が行われていたと思いますが。

あとは現代の戦争はテロと拉致とのことですが、たとえば、今の中東はどうでしょうか?
連日、市民が巻き込まれて亡くなっています。先日はイスラエルの核施設にミサイルが発射されました。
あるいは、集団的自衛権でアメリカと日本とASEANとインドが組んだとしますよね、そうすると中国はロシアと組むでしょう。
そうしたら、それこそ一触即発の第三次世界大戦の緊張状態です。
この状態をもしかしたら通りすがりさんは、憎き中国を滅ぼす好機と考えられるかもしれませんが、私は歓迎しません。

中国とアメリカの合同演習については、おっしゃるとおり情報収集の面もあるでしょう。
でも、それだけではない。
実際、現在アメリカは、オバマと副大統領を除く、ケリー以下、すべての閣僚が中国に行って米中が今後どうあるべきかの会議をしていますよね。
とても良いことだと思います。
これは、すこし乱暴な決めつけになってしまいますが、世の中には<話し合いと調整と相互理解によって平和を構築したい人間>と<憎しみと不信と不寛容で敵を攻撃したい人間>がいるんです。
敢えて言うと、前者が私で、後者があなたですかね?←一応、あなたに自分をふり返ってみてもらいたいので、こう言っているのであしからず。
それで、前回も言いましたとおり、私は<話し合いと調整と相互理解によって平和を構築したい人間>を言論の力で増やしていきたいし、世界中のそういう人たちと連帯していきたい。

それと、戦争は武器産業や大企業を儲けさせるためにやるんです。
現に武器輸出三原則が緩和されて、三菱以下、日本の企業は武器あるいは武器の部品を売りさばいているじゃないですか。
来年は防衛費もUPされて、集団的自衛権用に装備も新たにされて、きっとアメリカの軍需産業は大喜びでしょう。

中韓関係に関しては、日本も中国も韓国ともどっちもどっちだと思います。
合意していただいているように<権力者というのはどうしようもない>ですし、中国・韓国はしつこすぎるという思いもある。反日教育もやめて、そろそろ未来志向の教育をしてもらいたい。
ただ、靖国神社については私は首相が参拝することに反対です。
私はA級戦犯を許せません。
彼らがもっと早く終戦を決めていれば、沖縄戦も広島も長崎の悲惨もなかった。
死んでしまえば、魂は同じという考え方が神道にはあるそうですが、私は神道信者ではありませんので全く理解できませんし、中韓の人もそうでしょう。
安倍氏が神道信者なのは構いませんが、参拝するなら国際的には誤解を受けて国益を損なうので、首相をお辞めになってから個人として行くべきだと思います。

>今日の国の目標な何なのでしょうか。生きる目標な何でしょうか。

やはり現状の問題はここなんですね。
私は<国の目標>なんか考えなくていいと思いますよ。
<個人の目標>で生きればいい。
どうして大きなものに身を委ねるんです?
国が偉くなれば少しは優越感を持って暮らせるかもしれませんが、個人の生活は惨めなまま。

私は中道左派くらいの人間だと思っていますが、敢えてサヨク的な解釈で言わせていただければ、若者が将来に希望を持てないのも、自殺者が多いのも、一部の上の方の人間が富を独占して配分しないからです。

私が生きて来た高度成長期の時代は、たとえば100万円があったら10人で10万ずつ分けた社会なんです。
ところが今は100万円の90万をひとりの人間が独占し、残りの10万を9人の人間が約1万円ずつ分け合う社会。
これで希望を持てと言われても無理な話ですよね。
それで、これは中国と同じですが、一部の特権階級の人間は自分たちへの不満をそらすために外に敵を作っている。

だから、中国や韓国を敵視するのも結構ですが、少しは日本の上層部にも疑いの目を向けてみてもいいと思いますよ。
たとえば安倍氏が毎日食事をしているのは経団連の偉い人たちばかりではないですか。その結果、大企業は減税、残業代はゼロ。
非正規社員の制度をつくったのも自民党。
あるいは原発事故では、あんないい加減なことをやっておいて原子力村や東電から逮捕者なし。被災者の保障は打ち切られ、東電幹部は天下りで悠々自適の生活。

最後に
>日本こそがアジアにおける民主主義のリーダーを担うべきだと思っています。
その民主主義をアジアに広め、その力でアジアに平和と安定をもたらす。

何か今の通りすがりさんの考え方のままだと、戦争中の大東和共栄圏に発展するような気がします。
まあ、未来を担うのはあなたたちです。
人は痛い目に遭わなければ学ばないものですし、私は人生の残り時間の方が少ない人間なのでお任せしますよ。
それで痛い目にあってもあなたたちの責任だ。
せいぜい腹の出た、醜いじいさんたちにダマされてみるのもいいかと思います。
一応、私も言うべき事は死ぬまで言っていきますけどね。

というわけで、この言葉を繰り返しておきます。

<国の目標>なんか考えなくていいと思いますよ。
<個人の目標>で生きればいい。
どうして大きなものに身を委ねるんです?

何か偉そうですみません。老婆心ながら。
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