平成エンタメ研究所

最近は政治ブログのようになって来ました。世を憂う日々。悪くなっていく社会にひと言。

ラスト・フレンズ 第2話

2008年04月18日 | 恋愛ドラマ
 第2話はさらなる人物描写と人間関係の構築。

★人物描写
 人物描写では次の様に描かれた。

 瑠可(上野樹里)
 ・「バイクで宙にジャンプする時、男でも女でもなくなる」と発言。
 ・恋愛映画を見て「人の恋愛見てどこが面白いかっつーの」
 ・インターネットでセカンドオピニオンの病院を調べる。

 タケル(瑛太)
 ・「つき合いはいいけど本性は見せない」と言われる。
 ・恋愛映画のセックスシーンを見ていられない。
 ・「いっしょにいるとオトコくささが中和される」と言われる。

 いずれも瑠可とタケルの陰の姿を現す描写。
 作者は巧みに人物情報を散りばめ、彼らがセックスやジェンダーのことで悩んでいることを表現している。

★人間関係
 新たな人間関係を構築するのも第2話の役割。
 今回は
 ・宗佑(錦戸亮)→タケル
 ・宗佑     →瑠可

 宗佑→瑠可 は今回の最大の見せ場。
 「なぜ約束を守らないんだ?」と暴力を振るおうとする宗佑に身を挺して対抗する瑠可。
 「私の美知留に触れるな!」
 宗佑と瑠可がいずれ対立することは視聴者に見えていたが、ここで見せてくれた。
 視聴者はこの対立がいつ爆発するだろうと見ているから最高のカタルシスだ。
 そして次回への引きになる。

★DVシーン
 DVシーンを何度も見せないのも作者の計算。
 第1回で衝撃的だったDVシーン。
 これを頻繁に見せられたら飽きられてしまう。
 そこで今回とられた手法は別の形。
 ・卒業アルバムで瑠可の所に線が引かれている。
 ・美知留の携帯に山のような着信履歴。
 ・美容院の前で美知留を待っている。タケルとのやりとりを見ている。
 ・タケルへの嫉妬で自分の耳を切らせようとする。
 DVシーンを見せられるよりこの方が怖い。

 DVシーンが登場するのはラスト。
 病院のイスを振り上げる宗佑。
 最後の最後に登場されるからインパクトがある。
 すべて脚本の浅野妙子さんの計算だ。

※追記
 何気ないやりとりで気持ちを表現することができる。
 美容院の先輩に足を踏まれている美知留。
 それをかわす。
 美知留の意思表示だ。
 ほんのワンカットなのだが、芸が細かい。


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ホカベン

2008年04月17日 | 職業ドラマ
 人が生きるとは複雑怪奇で厄介なものなのだ。

 新米弁護士・堂本灯(上戸彩)が担当した最初の事件。
 離婚申請。
 調べていくと妻・享子(富田靖子)は夫・和彦(阪田マサノブ)にドメスティックバイオレンスを受けているらしい。離婚の理由もそれ。

 灯は頭の中でこう解決までの道筋を組み立てる。
 『DVで夫を訴える。慰謝料も取れるし親権も確実に取れる』
 簡単な方程式。

 しかし世の中はそんな簡単な方程式で解決できない。
 夫はDVどころか自分の娘に性的悪戯をしている。
 妻はそんな夫の所に娘をやるわけにはいかないと夫を刺す。
 人が生きるとは複雑怪奇で厄介なことなのだ。
 それを解決するには人間というものを知らなくてはならない。
 もっと複雑な方程式を組み立てなければならない。

 正義感や理想だけで突っ走ってきた灯には人の心の闇が見えない。
 頭の中、観念の世界だけでは現実に対して無力だ。
 意識していないだろうが、彼女は相談者を『弱者』と見下ろしているし。

 さあ、灯はこの複雑怪奇な現実を前にしてどう方程式を組み立てていくか?
 人の心の闇に触れて彼女はどう変わっていくか?
 この辺が興味深い。
 毒のない安直なドラマにして欲しくないが、上戸彩さんだから汚れ役はやらないだろうし。
 同じDVを扱った「ラスト・フレンズ」とは確実に比較されそう。


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絶対彼氏

2008年04月16日 | 恋愛ドラマ
 「梨衣子のこと愛してる」
 「俺は梨衣子の彼氏です」
 「どんな時でも梨衣子の味方。何があっても守ってあげる」
 「梨衣子を傷つけるヤツは許さない」

★いずれもナイト(速水もこみち)が井沢梨衣子(相武紗季)に言った言葉。
 やっぱり人はこういうことを言ってほしいんですね。
 愛してもいない人に言われることは重くてウザイことだけど、言われれば心地いい。
 基本的には人は孤独だから。

 そんな人間の本質的な欲求を気づかせてくれるドラマ。
 ただし梨衣子がナイトを受け入れるにはいくつもの障害がある。
・ナイトは何と言ってもロボット。
・「愛している」という言葉もプログラムされているから言っているだけのこと。
 これを解決しなければならない。

★物語の展開は読めるような気がしますね。
 ロボットにプログラム以外の恋の感情が芽生える。
 しかしロボットゆえ恋は報われない。
 ましてナイトは試作型ロボット。
 データが取れれば廃棄されてしまう。
 梨衣子はそれを妨げようとするが、別れは否めない。
 ナイトは室長・浅元創志(水嶋ヒロ)に梨衣子を託して電源を切られる。
 多くのロボット物の物語パターン。
 この物語パターンを打ち破ってくれるとスゴイのですが、果たしてどうか?

★今回使われた小道具はシュークリーム。
 憧れの先輩・石関隼人(姜暢雄)の本音を知るきっかけにもなり、室長・浅元の梨衣子に対する気持ちを匂わすものになった。
 小道具がうまく機能するとドラマのテンポがよくなる。

※追記
 「鹿男」もそうだったが、今回も佐々木蔵之介さんがオイシイ。
 こういう変人の脇役をやらせると佐々木さんは輝きますね。
 もちろん「医龍」の藤吉先生もいいけど。

※追記
 ナイトの感知した梨衣子の感情が色で示されるのも効果的な設定だ。
 喜びを感知した時はナイトも嬉しいだろうし、悲しみを感知した時はナイトも悲しい。
 これでナイトの感情を表現できる。


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Mr.&Mrs.スミス

2008年04月15日 | 洋画
★アイデアがすごい!
 ジョン(ブラッド・ピット)とジェーン(アンジェリーナ・ジョリー)は夫婦で敵対する暗殺組織の殺し屋。
 ふたりはお互いの目を盗んで殺しの仕事を行うが、ある殺しで鉢合わせして。

 まずふたりは殺し合う。
 所属した組織から命令が出たせいもあるが、ダマして結婚生活をしていた事実が許せないからだ。
 ここに始まる壮絶な夫婦ゲンカ!

 『壮絶な夫婦ゲンカ』
 これを製作者はやりたかったのだろう。
 物が飛び交う夫婦ゲンカならよくあるが、銃弾や爆弾が飛び交う夫婦ゲンカは見たことない。
 痛快!まさにアイデア勝ち。

★後にふたりは共闘する。
 組織がふたりを抹殺するために仕組んだことが明らかになったせいもあるが、それ以上にふたりはお互いを殺せない貴重な存在だとわかったせいだ。
 迫り来る組織の敵を打ち倒しながら、過去のことを語るふたり。
 ジョンが過去に殺したのは4、50人なのにジェーンは300人近く。
 ジェーンの両親は既に亡くなっていて、結婚式に来たのは組織が用意した人間。
 まずい夕食を作っていたのはジェーンではなくて彼女の部下。

 すごいブラックユーモアだ。
 5、6年いっしょに暮らしていたのにお互いのことを全然理解していない。
 「ジョンとジェーン夫婦は極端な例かもしれませんが、みなさん夫婦もそんなものではありませんか」
 と製作者はユーモアを交えて問うている。

★ラストも見事なオチ。

 以下、ネタバレ。

 共に闘ったことを通して理解し合えたふたり。
 精神カウンセリングに行って、セックスの満足度を聞かれる。
 それにジョンが答えたのは満点の「10点」。

 おしゃれですね。
 彼らがやってることは『殺し』なんですけどね。
 ブラピとアンジェリーナの美男・美女がやるからさらにおしゃれになる。

 アクション映画×夫婦ゲンカ。
 組み合わせることで物語はいくらでも作ることが出来る。


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篤姫 第15回「姫、出陣!」

2008年04月14日 | 大河ドラマ・時代劇
 第15回「姫、出陣!」

 篤姫(宮崎あおい)と様々な人物との対決を描いてきたこの作品。
 今回は
★篤姫VS斉興(長門裕之)・お由羅(涼風真世)
 戦いは斉興の挑発から。
 しかし篤姫、西郷(小澤征悦)はそれに乗らない。
 ジャブの応酬の後、篤姫はいきなりストレートパンチ!
 内容は『呪詛調伏』の真偽。
 斉興は「無礼な」と怒るが、篤姫は「偽りであることがわかって安心した」と返す。
 決定打は幾島(松坂慶子)。
 『御台所輿入れ』の件。
 斉興は恐縮。水戸黄門の印籠みたい。

 今回の対決はイマイチでしたね。
 篤姫が強すぎた。
 実際に行われているかどうかわからない『呪詛調伏』のことで対決しているのだから問題点も不鮮明。
 祖父とも言える人物にこんなストレートパンチを放っていいものかという歴史考証の点でも気にかかる。
 不完全燃焼の戦い。

 ただし『自分の目で確かめなければ動かない』篤姫のスタンスは貫かれていた。
 西郷でさえ風評に踊らされたのに篤姫だけは自分のスタンスを崩さない。
 『自分の目で確かめなければ動かない』
 ここに作者の描きたいひとつのテーマがある様に思われる。

★今回印象的だったのは大久保(原田泰造)の「未来が見えてきました」という言葉。
 この時代の若者はみんな自分の未来を信じている。
 家族や藩、そして国のために自分の生を役立たせたいと思っている。
 篤姫も尚五郎(瑛太)も西郷もそう。
 この点、僕を含めて今の時代、いかに未来を信じていないことか?
 『国のために自分の生を役立たせたい』という考えはつきつめると、戦争や幕末の誅殺などに結びつく危険があるが、今の時代はあまりにも『個人』に傾きすぎている。
 それは「Around40」や「ラスト・フレンズ」の主人公たちを見ても明らかだろう。
 みんな個人的問題に悩んでいる。
 この点で大河ドラマの若者像は新鮮なのだ。
 篤姫、尚五郎、西郷、大久保らのきらきら輝いた目。
 彼らの生き様に注目だ。


コメント (2)
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Around 40

2008年04月12日 | その他ドラマ
「夕日に染まった温泉に入る。
 体重計に乗り「セーフ」と言う。
 旅番組の様にコメントしながら旅館の夕食を食べる。
 寝転がってドリフを見る」

 このシーンが2回繰り返される。
 1回目は何と優雅な生活、うらやましい。
 2回目はちょっと引く。痛々しい。
 「現実を見ようとしない」緒方聡子(天海祐希)が見てしまったむき出しの現実という感じもする。

 これは『同じ現実でも見方を変えれば違って見えてくる』という今回のモチーフを象徴的に語ったシーンだ。
 「まだ40」という立場で見れば、優雅な生活。
 「もう40」   〃     、痛々しい現実。

 人物の日常を淡々と描くのが橋部敦子脚本の特徴だ。
 「ラスト・フレンズ」の様な衝撃的なシーンもなくディティルで見せる。
 旅館のシーンを二度見せるやり方もそのひとつだ。
 その辺は実に巧み。

 ただし見せられるのが39歳女性の不安や愚痴だから、見ている方は……。
 「老後の不安」や「孤独=将来誰とも心を通わせることができないんじゃないかという想い」を語られてもねえ……。
 30代、40代の女性がこの作品をどう見たか興味深い。
 おまけに聡子は精神科医で高収入らしい。
 どれだけの人が彼女に共感できたか?

 この作品で気になるのはラストに聡子がどんな結論を出すのか?
 「結婚」なのか、「仕事」なのか?
 あるいはそういった二元論でない新たな結論なのか?
 一応、今回の結論は「幸せかどうかは私が決める」ということの様だが、新たな結論が導き出されるのか?

※追記
 岡村恵太朗(藤木直人)が面白い。
 エコ野郎。
 聡子とのかけ合いも楽しい。
 やはりドラマはかけ合いですね。
 藤木さんということもあり「ホタルノヒカリ」の様な軽妙なかけ合いを期待してしまう。 


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ラスト・フレンズ 第1話

2008年04月11日 | 恋愛ドラマ
★第1話は登場人物と人間関係の紹介。
 巧みな語り口だ。
 5人の人物をどう出会わせ関係を作らせるかは作者の腕の見せ所だが、実にうまい。
 それはこんな感じ。

『恋人・及川宗佑(錦戸亮)の部屋に居場所を見出す藍田美知留(長澤まさみ)。
 しかし宗佑は嫉妬深いDV。
 岸本瑠可(上野樹里)は美知留の騎士。
 助けを求める美知留のもとに駆けつける。
 瑠可のシェアハウスに行った美知留は滝川エリ(水川あさみ)、水島タケル(瑛太)らと出会い、シェアハウスに居場所を見出す』

 美知留の居場所というモチーフで全編が統一され、人物が描かれている。

★人物の描き分けも見事
 みんな光と陰を抱えている。
 美知留は居場所のなさ。
 宗佑はDV。(携帯のチェックからの変貌が怖い)
 瑠可は美知留への抑えられぬ想い。
 タケルは手許のテレビ雑誌に拠ると『セックス恐怖症』。
 エリは不倫らしい。

 この作品は人間の陰を描く作品。
 「薔薇のない花屋」にそれを期待したが中途半端なヒューマンドラマになってしまったため、この作品は楽しみ。
 長澤まさみさんを始めとする体当たりの演技が今後も期待を裏切らないことを感じさせてくれる。
 長澤さんが殴られるなんて誰が予想したでしょう。
 上野さんも脱のだめ。(「翼の折れた天使」に出た時の感じ。「翼」を見た時にこんな演技もできるんだと思った)

 次回も楽しみだ。

※追記
 宗佑の描かれ方は伏線なし。何の伏線もなくいきなり狂気が描かれる。これはヒチコックの言う『ショック』。
 瑠可の描かれ方は張りめぐらされた伏線。尻を触られて先輩を蹴飛ばすシーンなど、ラストのキスに至る伏線がいくつも張られている。 


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福田・小沢 党首討論に思う

2008年04月10日 | 事件・出来事
首相、青筋立て小沢氏なじる「人事権の乱用だ」(朝日新聞) - goo ニュース

 福田さんと言えば『したたかなタヌキ親父』といった印象があり、そのしたたかさでリーダーシップを発揮してくれると思ったのだが、実際はそうではないらしい。

 今回の日銀総裁人事を始め、なにひとつ前に進められない。
 あるのは停滞と閉塞感。
 これでは支持率が落ちるのは当然だ。

 福田さんの言葉には力がない。
 そこが小泉さんとの大きな違いだ。
 小泉さんの言葉は乱暴で荒っぽいが、その分シンプルでわかりやすい。
 小泉さんの構造改革は弱者切り捨ての政策だと思うが、それでもこの人が唱える未来に掛けてみようかと思わせるものがある。
 何より信念と情況を楽しむ明るさがある。
 妥協はあったが官僚政治と立ち向かう意思がある。
 この点が小泉待望論が出る理由だろう。
 福田さんでは現状のまま閉塞していく感じ、未来が見えない。
 おそらく福田さんの総理大臣としての情熱は去年の「大連立失敗」でなくなってしまったのだろう。
 これで総理大臣としての心が折れてしまった。
 後は流されるまま。

 昨日の党首討論は賛否両論あるが、よかったと思います。
 何より福田さんの言葉に力があった。
 「話し合いの場に出て来てほしい」「誰と話したらいいのかわからない」
 これは本音だ。
 政治家ならこんな発言をせずに平然と国会を仕切ってほしいとも思うが、少なくとも情況は伝わった。国民が漠然と感じていたことを表現してくれて、ああやっぱりそうだったのかとわかった。
 これで国民は自民か民主か判断できる。

 民主党の小沢さんは原理原則主義者なんですね。
 妥協、灰色に解決していこうという発想はない。
 柔軟でない、頭が固い。
 これは一長一短。
 自衛隊派遣などに原理原則を設けることは賛成だが、経済のことは柔軟に適材適所では?

 また小沢さんに政府を困らせて解散総選挙に持っていこうという意思があるのかどうかはわからないが、ここは論点と未来のビジョンを明らかにして選挙をやるべきでしょう。
 すべてが息詰まっているのだから。
 小泉さんが未だに支持されているのは「国民に問いたい」と言って郵政選挙を行ったからだ。
 これが民主主義の正しいあり方。
 自民党は一度下野して民主党にやらせてみたらどうですか?
 そうすれば民主党にも官僚との戦いの大変さがわかる。
 それとも下野するといろいろな膿が出て来て困るのでしょうか?






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無理な恋愛

2008年04月09日 | 恋愛ドラマ
 60歳の主人公か。
 堺正章さんだからできる役。
 同じ軽さでも井上順さんや高田純次さんじゃ違う気がする。
 コケ方も健在。きれいなコケだ。
 「赤いワインでおいしいのちょうだい」というせりふが、かっこよくお洒落に聞こえるのも堺さんだから。

★物語は「ちゃっぴい」で展開する。
 寂しさから犬を飼った長野かえで(夏川結衣)。
 犬の名は「ちゃっぴい」。
 母親と相談して決めた名だが、そのちゃっぴいがいたから立木正午(堺正章)はかえでと出会えた。
 おまけに「ちゃっぴい」で話が拡がる。
 ふたりの仲が縮まる。
 「ちゃっぴい」の名の由来は、かえでの母親がファンだったグループサウンズのメンバーの名前。
 自分がその「ちゃっぴい」だったと話す立木。
 見事な小道具。展開のさせ方だ。

★もうひとつの小道具・橙のバラ。
 かえでがこれが好きだと言う。
 立木はさっそくかえでの部屋に橙のバラを持っていくが、不在でドアの所に置いていく。
 その帰り、東海林龍彦(徳井義実)とかえでが飲んでいるシーンを見かける。
 そこでの会話は立木との恋愛は「無理な恋愛」であるという内容。
 落胆した立木はバラを回収する。
 バラをクラブのお姉ちゃんに配る。
 また一片のバラの花びらは東海林に踏まれてしまう。
 立木の気持ちを的確に表す小道具だ。

 こうして描かれた立木とかえでの恋愛。
 ふたりが背負っているものは年齢だ。
 仕事で成功したが、どこか空虚で残りの人生を考える立木。
 仕事がうまく行かず、このまま歳をとってしまうのかと思うかえで。
 これは立木やかえでに共感できる世代に向けて作られたドラマ。

 その他では東海林役の徳井さんがいい味出してる。
 あとファンとしてはスザンヌの活躍が楽しみ。
 あの一本調子のせりふの言い方が逆に新鮮!

 「無理な恋愛」に関するスザンヌ本人のブログはこちら






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笑っていいとも 春の祭典

2008年04月08日 | バラエティ・報道
 春のドラマの役者陣が一同に集まる「笑っていいとも 春の祭典」。
 ドラマファンはいろいろなことを考えてしまう。

★まずは役者さんどうしの顔合わせ
 「チェンジ」の阿部寛さんと「無理な恋愛」の夏川結衣さん、これは名作「結婚できない男」のカップリングではないか。

 「絶対彼氏」の相武紗季さんと速水もこみちさんは、はっきり言って駄作だった「レガッタ」以来の顔合わせ。今度はどうか?

 相武さんと言えば、今回真矢みきさんといっしょ。
 これって「アテプリ」の再来。
 別ドラマだけど、錦戸亮さんも出ていて3人で話していた。
 やはり「アテプリ」ファミリーは健在。

 「ラストフレンズ」は「のだめ」。
 上野樹里さん、瑛太さん(→これに出られるってことは「篤姫」での出演は少なくなるのかな?)、水川あさみさん。
 でも「ラストフレンズ」は「のだめ」と違ってシリアスな内容になりそう。
 番宣のポスターとフィルムを見た限りだが、長澤まさみさんと上野さんはレズビアンな関係?という印象。上野さんはボーイッシュに髪を切ってるし。

 他に久しぶりの顔合わせと言えば、木村拓哉さんと深津さん、長澤さんと寺尾聡さん。 

★それにしてもフジテレビは番宣がうまいな。
 「笑っていいとも」とドラマを組み合わせるという発想。
 異質なものを組み合わせることによって生まれる面白さ。

 組み合わせるという点ではキャスティングもそう。
 これらの役者さんを組み合わせることによって生まれるプラスアルファ。
 ただマイナスもある。
 「絶対彼氏」は「レガッタ」、「ラストフレンズ」は「のだめ」の陰がちらついてしまう。

 さあ、春ドラマはどんなドラマを見せてくれるのであろうか?


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