平成エンタメ研究所

最近は政治ブログのようになって来ました。世を憂う日々。悪くなっていく社会にひと言。

悪夢ちゃん 第10話~夢から覚めたか、シンデレラ? 君はそこで現実に気づけばいい

2012年12月16日 | 学園・青春ドラマ
「馬車がカボチャになって夢から覚めたか、シンデレラ? 君はそこで現実に気づけばいい」

 彩未(北川景子)が気づいた現実とは、悪を演じながら彩未を守り続けてきた志岐(Gackt)の姿だった。
 科学者としても「夢研究の宝のふたり(結衣子と彩未)を守ることが自分の使命なんだ」ときっぱり。←立派な科学者!
 そして何よりも彩未の一番の理解者だった。
 それが助手に語ったこのせりふ。
「武戸井彩未とはそういう人間だ。本来は生徒のためなら命も投げ出すようなそんな無鉄砲なところがある先生なんだ。その本性に一番に気づいたのが、おそらくこの僕だ。それだけが僕の自慢かな」

 志岐、かっこよすぎるぜ!
 やっぱり<夢王子>だったぜ!

 それにしても、彩未は志岐について<悪い夢>を見ていたんですね。
 勝手に自分の敵と思い込み、彼の深い愛情を理解出来なかった。
 ここでの<夢>は<幻想>と言い換えてもいい。
 人は他人に対して<幻想>を抱く。
 「この人はいい人だ」「素敵な人だ」「むかつくやつだ」etc
 でも時がたつにつれ、<幻想>は崩れ、<現実>が見えて来る。
 「いい人」や「素敵な人」が「最低のやつ」に変わったり、「むかつくやつ」が「案外いいやつ」に変わったりする。
 シンデレラの場合、夢から覚めてみた現実は、<豪華な馬車>が<かぼちゃ>に変わるつまらないものだったが、彩未の場合は<敵>である志岐が<自分を愛してくれる良き理解者>に変わった。
 シンデレラとは正反対の何という夢からの目覚め!
 このへんのひねり方が上手い。
 また一方で、シンデレラの前に王子様が現れたように、彩未の前にも<夢王子・志岐>が復活した。
 ここは、王子が現れるという点で『シンデレラ』の内容と合致している。
 上手いシナリオですね。
 『シンデレラ』の物語を見事に活用している。

 最後に結衣子(木村真那月)。
 予告で見る限りだが、つらい現実を目の当たりにして、現実に生きることを拒否してしまったようだ。
 眠り続ける結衣子。
「転校して、私は初めて人と一緒にいたいと思った。誰かに会いたいと思った。教室に行くのも保健室に行くのも私は大好き。クラスのみんなも琴葉先生も彩未先生のことも失いたくない」と言った現実に戻ることが出来るのか?


※ネットで見つけた北川景子さん
 実写版『セーラームーン』のセーラーマーズをやってたんですね。
 目もとに面影がある。




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石原慎太郎氏「「有色人種で近代国家は日本だけ」発言~もはや頭の硬くなった老人ですね。

2012年12月14日 | 事件・出来事
「有色人種で近代国家は日本だけ」 暴走止まらぬ石原氏(朝日新聞) - goo ニュース

石原慎太郎氏、「日本人だけが近世になって有色人種でたった一つだけ、近代国家を作った」発言。
完全な視野の狭い頭の硬くなった老人になっていますね。
完全に戦前の人間だ。
まあ、戦後民主主義を完全に否定している方ですからね。
ここまで極端だと、ある意味笑える。

普通の人間は、自分の考えについて、疑いを持つ。
「自分は正しいと思うけど、立場を変えて見ればああいう見方もあるよね」と相対的に考えて、自分が絶対に正しいなんて思わない。

自分の発言や行動がどのような結果を与えるかも考えていない。
<尖閣を東京都が購入する>発言。
これがきっかけで日中関係が冷え込んで、経済に悪影響を及ぼした。
自動車は売れず、観光客は来ない。
世界中が尖閣に注目し、「領土問題は存在しない」という従来の立場が「存在すること」になってしまった。

今回の発言だって、もし石原氏が総理大臣みたいな立場での発言だったら大問題。
今まで友好的だったアジアの国々も日本にそっぽを向く。
日本はどんどん孤立していく。
そうなれば戦前と同じ道を歩んでいくことになる。

橋下徹氏は間違った人と手を組みましたね。
改革路線の政策はいいのに、石原氏が発言するたびに票が減っていく。


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衆議院選挙~自民党で本当にいいのか?

2012年12月13日 | 事件・出来事
 衆議院選挙、自民党が優勢で過半数を越える勢い……
 確かに民主党が頼りなくて、以前に政権を担っていた自民党に任せたいというのはわかるけど、果たしてそれでいいのだろうか?

★総額200兆円の国土強靱化計画
 これって儲かるのは建設業界だけ。
 たとえば、高速道路や新幹線が通って地方は潤ったのか?
 中央高速のトンネル事故のように建築物にはメンテナンスが必要。新しく造ればまたメンテナンス費用が増える。
 田中角栄の時代じゃないんだから。また国の借金が増えるということにならなきゃいいけど。

★金融緩和~インフレ
 インフレになって物価が上がって苦しむのは庶民。
 その分、給料が上がればいいんですけどね、実感として企業が賃金をアップしてくれる雰囲気はない。
 あるいは金融緩和で儲かるのは、輸出企業と株などの資産を持っている人たち。
 輸出企業も、下請け中小工場に儲かった分をまわしてくれればいいのだけれど、果たしてそんなことをしてくれるのか?
 納める機械部品などの値段はそのままではないのか?

★原子力発電
 自民党は電力会社や原発で儲けている原子力ムラを守っている。
 なぜなら原発ゼロになれば、電力会社や原子力ムラが困るから。
 電力の自由化も彼らを困らせる。
 現在、電力会社は独占企業でやりたい放題。殿様商売の放漫経営。
 携帯電話がそうであったように、自由化すれば競争が起こり、もっと電気料金は安くなるのに。
 それに彼らは、福島の事故を見ればわかるとおり、いい加減でしょう?
 活断層が近くにある福井県・敦賀原発なんかも作っちゃってるし。

★憲法改正・国防軍
 日本を戦争のできる国にしたくてしょうがないらしい。
 戦争をやれば儲かるやつがいますからね。
 石原慎太郎氏はわかりやすくて反論もしやすいけど、安倍氏はおそらくしたたかにやってくる。

 まとめます。
 政治家は『国民』という言葉を使う。
 しかし、『国民』という言葉はすべての国民のことを言っているのではない。
 自民党の場合は、上に書いたように、大企業、建設会社、電力会社、経団連、資産家、中産階級でも上の方の人たち。
 それは自民党が、非正規雇用などで作り上げてきた<格差社会>を見ればよくわかる。
 すべての人間が納得する政策なんてないわけだし、庶民は庶民の意見を代表する政党に投票すべき。

 自分や子供や孫が、より厳しい格差社会に生きたり、放射能に汚染された空気を吸ったり、戦争に行くことを避けたいのなら、投票先は慎重に選んだ方がいい。


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遅咲きのヒマワリ 第8話~「隣の田んぼは青いって言うやろ」

2012年12月12日 | 学園・青春ドラマ
「隣の田んぼは青いって言うやろ」(笑)
 確かに人は他人のことは良く見えるんですね。
 順一(桐谷健太)は丈太郎(生田斗真)のことを「お気楽」に見える。
 春菜(木村文乃)は丈太郎のことを「自由」に見える。
 でも丈太郎は「どこにも帰るところがない」孤独な境遇であることに苦しんでいる。
 物事とはこういうもの。
 立場によって良くも見えれば、悪くも見える。
 他人がよく見えて、自分だけが何でこんなにつらいんだろうと思ってしまう。

 だが、こんな人間同士が心を通じ合わせる瞬間がある。
 今回の丈太郎、順一、春菜がそうだった。
 それは、自分と同じように他人も何かに悩んでいてつらいんだとわかった時。
 人それぞれ質は違うが、痛みを共有した時、人は繋がりを感じることが出来る。

 人が心を通わせるのは、ひとつの目的を達成した時にも。
 春菜の痛みを共有した丈太郎は、春菜の不倫相手の大学講師に怒りをぶつける。
 順一は殴る。
 この時、三人はひとつになった。
 弘樹(柄本佑)の父親の気道確保の時も、かほり(真木よう子)、彩花(香椎由宇)、青山(田口淳之介)はひとつになった。
 命を救いたいという思い。
 この思いで三人は今までのわだかまりを捨てて共に闘う。
 その結果、三人にはちょっと友情が芽生える。
 青山は処置を成功させたかほりに言う。
「ちょっとは使える先生になった途端おらんようになられちゃ、貸しを返してもらったことにはなりませんから」
 青山、こんな言い方しか出来ないんですね、もっと素直になってもいいのに。

 そして心を通わせる三番目は、喜びの共有。
「今度は救えた患者さんの命。あの時のこと思い出して怖かったけど救えた。何か1歩前に進めたような気がする」
 酔ったかほりは丈太郎にこう語る。
 かほりにとって、喜びをまっ先に伝えたい相手は丈太郎であったようだ。
 丈太郎もそんなかほりをやさしく見つめる。

 というわけで、過去に決着をつけ、それぞれに一歩を踏み出した丈太郎たち。
 次の一歩はどのようなものになるのか?

 まず一歩を踏み出そう。
 踏み出した一歩はつらいものかもしれないけど、
 踏み出したことで新しい風景が見えてくる。新しいつながりが出来る。
 踏み出すことを怖れてはいけないんですね。


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めちゃイケ! ポンコツ新センターを教育せよ!~ぱるるの成長物語

2012年12月11日 | アイドル
 少し前の『めちゃイケ!』で、『矢部がAKB48オフィス入社! ポンコツ新センターを教育せよ!!』というのをやっていた。
 <ポンコツ新センター>というのは、じゃんけん大会で優勝したぱるること島崎遙香さん。
 本人いはく
「歌もダンスもトークも得意でない」
 MCをすればグダグダ。
 握手会は無愛想でリアクションが良くなくて<塩対応>。
 いつのまにかついたあだ名は<ポンコツ>。
 とてもアイドルとして優等生とは言えない。

 でも、おそらく秋元康さんは、ぱるるみたいな子が好きなんですね。
 マイナス要素ばかりの子が、プラスに転じる。
 プラスに転じてステージで光輝く。
 成長する女の子。
 こんなドラマを描きたいと思っている。

 もちろん現実というのはシビアで、マイナス要素ばかりではこんなドラマが生まれるのは無理。
 しかし、ぱるるにはどこか魅力がある。
 たとえば、今回のアダモちゃん(島崎俊郎)との絡み。
 ギャグを伝授されて、ぱるるはカメラに向かって叫ぶ。
『ハ
 ル
 カ
 !
 バルルですうぅ!!!!
 ベイ!!』
 決める所はしっかり決める。
 決めた時に、魅力が全開になる。
 ぱるるにはこの力がある。

 ぼくも『マジすか学園2』でぱるるに注目した。
 ネズミ(渡辺麻友)とセンター(松井珠理奈)が他校のヤンキーたちとケンカをするシーン。
 チーム・フォンデューに所属するぱるるが、ネズミたちを助けるために「チーム・フォンデュー集合だ」と言って携帯を取り出す。
 このシーンで「おっ!」と思った。
 このシーンではネズミとセンターが主役で、ぱるるは物語を展開されるための脇役でしかなかったのだが、印象づけられた。

 『メチャイケ!』に話を戻すと、番組後半でぱるるは1000人との<神対応>の握手を行い、『ぱるるんるん♪』という矢部氏直伝のギャグを披露する個人ライブを行った。
 マイナス要素の子がプラスに転じた瞬間である。
 もちろん、これには台本の部分もあっただろうが、ぱるるは、秋元康さんが求める成長のドラマを見事に演じきった。
 9期生で同期のゆいはん(横山由依)と抱き合うシーンもよかった。

 さて、ぱるるは今後どのような顔をアイドルとして見せてくれるのか?


 
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平清盛 第48回「幻の都」~運が尽きた。天が平家を見放したのじゃ

2012年12月10日 | 大河ドラマ・時代劇
 還都、幻の都・福原……。
 清盛(松山ケンイチ)にとっては、これまでの人生の全否定であったことだろう。
 だからこうつぶやく。
「何をしてきたのかと思うてな、この何十年……」
 諸行無常……。
 しかし、この作品は『平家物語』の世界に留まらない。
 清盛の生涯を、武士の世が誕生するまでの前段階として描いている。
 清盛のやって来たことは、頼朝(岡田将生)に引き継がれる。
 武士の世は頼朝によって完成される。
 だから頼朝は語る。
「父(義朝)の道とあの方(清盛)の道を私がひとつにまとめる」
 清盛の生涯は決して無益なものではなかったのだ。
 今後、これが作品の中でどう描かれるか?

 東大寺を焼いた重衡(辻本祐樹)の発言に対する清盛の言葉は興味深い。
「ようやった。ようやった……」
 これは単に諦念や絶望から発せられた言葉ではない。
 半分、「ようやった」と本気で思っている。
 なぜなら若き日の清盛なら重衡と同じことをし、言ったと思うから。
 清盛の場合は、神輿に弓を射ったこと。
 重衡の行為、清盛の行為、いずれも<権威の否定>という点で同じだ。
 神や仏の権威を笠に着て暴れまわる輩(やから)を退治しただけ。
 清盛と重衡の行為には相通じるものがある。
 だから清盛は「ようやった」とほめた。
 ただ、この「ようやった」は以前のような高らかなものではない。
 清盛が若く気力にあふれていたら、重衡の行為を力で正当化し、批判をねじ伏せただろう。
 時間をかけて失地回復したであろう。
 しかし、清盛にはそれをする気力も時間も残されていない。
 だから、今回の「ようやった」はあんなに朦朧とした、力のないものになってしまった。
 あるいは、この「ようやった」の言葉の背景には、忠盛(中井貴一)のこともあったかもしれない。
 父・忠盛も清盛が神輿に弓を射った時、責めることをしなかった。むしろ守った。
 神輿や鳥羽院(三上博史)といった権威に弓を射ることこそ、武士の世を作るために必要なことだと忠盛は信じていたから。

 この作品には<父親>というサブテーマがある。
 清盛のふたりの父、白河院(伊東四朗)と忠盛。
 頼朝にもふたりの父親がいる。
 実父・義朝(玉木宏)と武士の世を作るお手本を見せてくれた清盛。
 近くにいた清盛の息子たちが清盛から何も学ばず、遠く離れていた頼朝が多くの影響を受けていたというのが何とも皮肉である。

 最後に盛国(上川隆也)が忠清(藤本隆宏)に語ったせりふ。
「平家の武の軸は忠清殿、そなたじゃ」
「生きて平家を、殿をお守りいたそうぞ」
 平家を守り支えてきた老臣はもはやこのふたりしかいない。


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悪夢ちゃん 第9話~先生は自分で未来を変えたの。悪夢ちゃんにだってその力はあるはずよ

2012年12月09日 | 学園・青春ドラマ
 彩未(北川景子)は自分を取り戻した。
 教師として生徒のために戦い、予知夢を見た同じ存在として結衣子(木村真那月)を守る。
 かっこいいぜ、彩未先生!
 こんな彩未に協力者も。
 保健教諭の琴葉(優香)、貝原先生(濱田マリ)が共に闘う。
 麦山(岡田圭右)、中込(阿南健治)も上手く言いくるめられて協力する。
 今の時代、やっぱり女性は強いですね。

 志岐(GACKT)は今回、黒か白かはっきりしなかったけど、おそらく白だろう。
 古藤教授(小日向文世)とは考え方の違いで対立したが、誘拐という手段で目的を達成しようとする組織に荷担するなど、彼の美学に合わないはずだ。
 アメリカ行きのことだって、志岐は何より結衣子の意思を尊重したし。
 それに<夢王子>だし、<ロリコン>だし……(笑)

 彩未は結衣子に<未来は変えられる>ということを伝えたいようだ。
 実際、彩未は結衣子の予知夢を解読して、未来を変えてきた。
 彩未自身も自分の力で未来を切り拓いてきた。
 今は子供で難しいかもしれないが、いずれ結衣子だって出来るはずだと信じている。
 そのメッセージは、われわれにも。
 不況で先行き不透明な未来。
 仕事もお金も不安定で、少しも明るくない未来。
 これら、われわれが抱いている<未来像>は、結衣子が見ている<悪夢>と同じなのかもしれない。
 結衣子が悪夢に脅えるように、われわれも未来に不安を抱き、脅えている。
 だからこそ彩未は訴える。
 <未来は変えられる>と。

 今回、月本奈央(土岐瑞葵)のひきこもりの兄が、妹を救うために活躍した。
 パソコンでタクシーの位置を特定し、ネットの世界の仲間達に協力を求め、見事妹を奪還した。
 ひきこもりでネットの世界にいる人間だって、こんなに戦えるのだ。
 旧世代の人間は、今自分が置かれている現実こそが現実だと考える。
 しかし、現実にはインターネットの世界というもうひとつの現実がある。
 ひきこもりの兄もネットの世界で立派に人間関係を結び、しっかり生きている。
 現代人がパソコンや携帯などで費やす時間を考えれば、インターネットの世界は確実に存在する現実だ。

 <夢><こころ><インターネット><超能力>……この作品は新しい。
 人間は、彩未や結衣子のような形で進化していくんじゃないかな?


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相棒11 「棋風」~懐かしい気持ちになりました。彼女の将棋好きなんですよ

2012年12月06日 | 推理・サスペンスドラマ
 人は愚かで哀しいものなんですね。

 12年間の時田名人(竹財輝之助)に対する怒りと復讐の思い。
 実は犯人の勘違いと思い込みだった。
 12年前の時田の意図は、「あの子が弱くなると、面白くないから」だった。
 心理的に揺さぶって自滅させることではなかった。
 なのに犯人は、思い込みが募り、殺人まで犯してしまう。
 時田と腹を割って話してみれば解消できたことかもしれなかったのに。

 <思い込み>と<勘違い>、根拠のないことで12年という時間を無駄にし、人生を棒に振ってしまった犯人。
 何と愚かで、そして哀しいのだろう。
 しかし、それが人間なのだ。
 コンピュータとは違う所。
 右京(水谷豊)はそんな人間の有り様を<棋風>に例えてこう表現する。
「棋風は指す人のクセやこだわり、信念が表れる。自らの棋風からは逃れられない」
 誰もが<自分>にこだわり、<自分>に振りまわされて生きている。
 <自分>にこだわり過ぎた結果、犯人のように罪を犯すこともある。

 人間関係は、自我と自我のぶつかり合いである。
 だから、ディスコミュニケーションとなる。
 若き日の犯人と時田のディスコミュニケーションがいい例だ。
 しかし、人は時として理解し合える。
 電脳戦で、犯人が打った49手目。
 時田は、その49手目が犯人の手であることを認識していた。
 認識して、「なつかしい気持ち」になったという。
 犯人と時田は日常生活ではディスコミュニケーションだったが、将棋を指している時は豊かなコミュニケーションが出来た。
 ふたりの関係は<将棋>を通してのものだったが、こういうコミュニケーションの仕方もある。
 人は理解し合える。
 これが今回の作家さんが描きたかったメッセージなのだろう。

 最後に、右京さんの犯人の特定。
 ミステリードラマではこれが難しいのだが、今回は的確だった。
 犯人は<将棋の盤面を再現できる人物><将棋の盤面を一目見て記憶できる人物>。
 これが出来るのは、将棋に精通したあの人しかしない。

 伊丹(川原和久)たちより「一手先を読んで」捜査する右京さんって、事件でチェスや将棋を指しているのかもしれませんね。


 
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遅咲きのヒマワリ 第7話~いい所探しと悪い所探し

2012年12月05日 | 学園・青春ドラマ
 丈太郎(生田斗真)と順一(桐谷健太)を比べてみる。
 商店街の再建。
 丈太郎は商店街のいい所を探す。
 ケーキ屋さんには「ここのお薦めは何ですか?」と訊き、床屋さんには実際にひげを剃ってもらう。
 さまざまな発見があって、「宝探しをしているようだ」と語る丈太郎。
 一方、順一。
 順一は悪い所探しをする。
 ケーキ屋さんに「こんなありきたりなものばかりじゃダメだ」と言い、床屋さんには「マッサージとか、もっと他にサービスは出来ないのか」とダメ出しをする。
 丈太郎の<いい所探し>と順一の<悪い所探し>。
 おそらく人生を楽しく、しなやかに生きていくには<いい所探し>をした方がいいと思う。
 <悪い所探し><ダメ出し>は、順一がそうであったように、自分の主張の押しつけであり、人は<ダメ出し>されるよりは<肯定>されることを望む生き物だから。

 過度に思い込むのも良くない。
 順一は「商店街を何とかしなければ」と過度に思い込み、空まわりしてしまった。
 また、過度の思い込みは、それが実現されなかった時、簡単に折れる。
 折れたら、もう立ち上がれなくて、自殺みたいなことになってしまう。
 タモリさんや高田純次さんは「いい加減」「適当」みたいなことを主張するが、基本的に賛成だ。
 「商店街を何とかしなければ」と思いつつも、日々の生活を楽しむ。
 丈太郎はそれをやった。
 そうしたら「宝探しをしている」ような生活になった。
 この軽さ、しなやかさ。

 もっとも丈太郎と順一では切実さが違いますけどね。
 順一は何だかんだ言ってもダメだったら他に行けるよそ者ですが、順一は違う。
 四万十が失われたら、これまでのすべてが否定されてしまう。
 でも、「シャープペンの芯が足に刺さって何とかしてくれ~~」って大騒ぎするような感覚は大事だと思う。
 彩花(香椎由宇)に対しても、フラれたから全否定してしまうのでなく、彼女には人に言えない何かがあると考え、「もし俺に出来ることがあったら何でも言って下さい」と言える。
 前々から思っていましたが、丈太郎って案外<人間力>があるんですよね。

 あとは彩花、さより(国仲涼子)、春菜(木村文乃)。
 悩める女性たちはやはり色っぽい。
 はっとする美しさがある。
 特に春菜。以前の丈太郎の家に押しかけていた時と全然違う。
 逆に、色気がなくなったのはかほり(真木よう子)。
 彼女は東京に戻りたいという悩みを捨てて、身が軽くなったためか、すっかりサバサバした気持ちのいい女性になってしまった。
 悩める女性たち。
 前回のさよりの前で泣いた順一は男性ですが、悩み弱っている人間ってセクシーなんですよね。


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SMAP×SMAP~ビストロにSKE48が出演! ナナロボが暴れまわる!!

2012年12月04日 | アイドル
 SMAP×SMAPのビストロSMAPにSKE48が出演!
 最初の絡みは、あかりんこと須田亜香里さん。
 握手をすれば誰もがメロメロになってしまう握手会での神対応を披露!
「好きになったんです。亜香里イチ押しになって下さいね」
「ちゃんと見つめてくれてますか?」
「次に来た時に思い出せるように黄色い服着てきて下さいね」
「もう会えないんですか?」
 上目遣いにまっすぐ見つめてSMAPのメンバーと握手する。
 これに的確なリアクションをしてくれたのは中居くん。
 しっかりメロメロになってくれた。さすが、『火曜曲!』などでアイドルの扱い方に慣れている。
 草剛さんの照れた感じもよかった。
 一方、冷えていたのは木村拓哉さん。
 確かに<キムタク>のイメージがあるからメロメロにはなれないだろうけど、もう少ししっかりリアクションしてあげようよ。さすがのあかりんも困ってた。

 次に絡んだのはあいりんこと古川愛李さん!
 お得意の絵でSMAP×SMAPの4コマ漫画を披露!
 主人公でオチは稲垣吾郎さん。
 稲垣さんって存在自体がデフォルメされているから漫画にしやすいんですよね。
 イジっても怒られそうもないし。

 そして秦佐和子さん。
 しゃわこ来たーーーーーーーーーーーーーーーっ!!
 何を隠そうSKEでは、僕は<しゃわこ推し>です!
 ありがとう、SMAP×SMAPのスタッフさん!
 でも、しゃわこの扱い方はイマイチ理解していない。
 もっとシャイでネガティブなキャラを前フリしておかなくては、後の<宝塚芸>が活きて来ない。
 そして、宝塚芸『ベルサイユのばら』。
「アンドレ、お前、目が見えないのか!? なぜついて来た!!」
 しゃわこがオスカルで、アンドレ役の稲垣さんが撃たれるシーン。
 稲垣さん、すごい熱演で、しっかり撃たれて倒れてくれた。
 本当に稲垣さんっていい人だ。
 一方、ベルナール役の木村拓哉さん。イマイチ乗り切れていない。
 繰り返すけど、そりゃあ、<キムタク>だからこういうのに乗れないのはわかるよ。
 でも、ここでいっしょに熱演してくれないと、熱演しているしゃわこが浮いてしまう。場が冷えて恥ずかしくなってしまう。
 収録後、しゃわこが楽屋で落ち込んでいる姿が目に浮かぶ。
 しゃわこ、大丈夫だ。元気を出して。
 勢いとパワーで押し切っていたので、全然スベってなかったから。

 そして今回、抜群の存在感を出したのが、なんなんこと菅なな子さん。
 なんなんは自作の二足歩行ロボット<ナナロボ>を披露!
 ナナロボの胸には『775』(=ななこ)の文字。
 カッコイイ! 
 ナナロボの顔はなんなんの写真。
 かわいい!
 でも…………、内容はグダグダ。
 腕立て伏せを始めたナナロボ、いきなりバッテリー切れ!!!!!!
 急きょ、アシスタントの香取慎吾さんと共に充電開始!!!!!
 充電が終わると、ノートパソコンにナナロボを繋いで再びパフォーマンスを開始!
 パソコンには、ナナロボが『世界にひとつだけの花』の振り付けをするプログラムがインストールされているらしい。
 すげえ! 何だかカッコイイぞ!
 でも、少しずつ曲とナナロボの振り付けがズレていく。
 これを是正するには、ナナロボに腕立て伏せをさせてバッテリーを減らし、動きを遅くしなければならないらしい……。
 う~ん、これは何だかアナログっぽいぞ……。
 そして、バッテリーを減らすために腕立て伏せをするナナロボ(笑)

 というわけで、無事SMAP×SMAPの出演を果たしたSKE48。
 グダグダもあったが、SKEの潜在能力を感じさせる内容だった。
 まだまだいろいろな才能やキャラが隠れていそうだし、伸びしろを感じる。

 料理の判定は8対8のドローだったけど、これはファン対策、ご褒美のキスを避けるためかも?


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