漢検一級 かけだしリピーターの四方山話

漢検のリピート受検はお休みしていますが、日本語を愛し、奥深い言葉の世界をさまよっています。

古今和歌集 0400

2020-12-03 19:17:42 | 古今和歌集

あかずして わかるるそでの しらたまを きみがかたみと つつみてぞゆく

あかずして 別るる袖の 白玉を 君が形見と 包みてぞゆく

 

よみ人知らず

 

 飽き足りることもないままの別れに袖を濡らしている私の涙の白玉を、あなたさまの思い出の品として包んで旅立っていきましょう。

 「白玉」は涙の見立て。「形見」は別れた人の思い出として残るもののことで、思いの対象は故人とは限りません。

 

 この歌がちょうど400番目。いつもお付き合いくださり、ありがとうございます。 ^^