かきくらし ことはふらなむ はるさめに ぬれぎぬきせて きみをとどめむ
かきくらし ことは降らなむ 春雨に ぬれぎぬ着せて 君をとどめむ
よみ人知らず
同じ降るなら、空を真っ暗にして降ってほしい。人を濡らす春雨に、逆に濡れ衣を着せてあなたを引き留めるために。
帰って行く愛しい人を春雨のせいにして引き留めようとする思いを、「春雨に濡れ衣を着せる」と表現する機智ですが、やや理屈っぽさが強く出ている気もします。
巻第八「離別歌」も残り三首となりました。
かきくらし ことはふらなむ はるさめに ぬれぎぬきせて きみをとどめむ
かきくらし ことは降らなむ 春雨に ぬれぎぬ着せて 君をとどめむ
よみ人知らず
同じ降るなら、空を真っ暗にして降ってほしい。人を濡らす春雨に、逆に濡れ衣を着せてあなたを引き留めるために。
帰って行く愛しい人を春雨のせいにして引き留めようとする思いを、「春雨に濡れ衣を着せる」と表現する機智ですが、やや理屈っぽさが強く出ている気もします。
巻第八「離別歌」も残り三首となりました。