きたへゆく かりぞなくなる つれてこし かずはたらでぞ かへるべらなるふ
北へ行く 雁ぞ鳴くなる 連れて来し 数は足らでぞ 帰るべらなる
よみ人知らず
北へ行く雁が鳴いている。渡って来たときよりも数が減って帰っていくようだ。
左注には、男女連れだって他国に赴き、その地で男性が亡くなって女性が独り京へ帰る際に詠んだ歌との記載があります。自身を襲った辛い運命を、来た時より数を減らして帰って行く渡り鳥になぞらえたものですね。悲しい歌です。
きたへゆく かりぞなくなる つれてこし かずはたらでぞ かへるべらなるふ
北へ行く 雁ぞ鳴くなる 連れて来し 数は足らでぞ 帰るべらなる
よみ人知らず
北へ行く雁が鳴いている。渡って来たときよりも数が減って帰っていくようだ。
左注には、男女連れだって他国に赴き、その地で男性が亡くなって女性が独り京へ帰る際に詠んだ歌との記載があります。自身を襲った辛い運命を、来た時より数を減らして帰って行く渡り鳥になぞらえたものですね。悲しい歌です。