古今和歌集 0414 2020-12-17 19:21:55 | 古今和歌集 きえはつる ときしなければ こしぢなる しらやまのなは ゆきにぞありける 消えはつる 時しなければ 越路なる 白山の名は 雪にぞありける 凡河内躬恒 越路の白山では雪がすっかり消えてしまうときはないから、その名は雪から来ているのだな。 詞書には「越の国にまかりける時、白山を見てよめる」とあります。「白山」という名から雪は想像していたが、実際に雪がなくなることのない白山の様子を目の当たりにして改めて合点がいった、というところでしょうか。