フォンテーヌの家  わたしのつぶやき

横浜市南区で趣味の会[フォンテーヌの家」 

村田喜代子著「鍋の中」を読みました。

2006-09-09 21:17:53 | 読書会
毎週第1水曜日に変更になりましたので9月6日でした。

今月の「鍋の中」は短編集なのですが、メンバー全員「妙な本」というのです。
物語と言うより、書くことその物にこだわっているのでは、と言う言葉も出ました。

文章はおっとり、ほんわかしているのですが、なぜかこの本は
異質性を感じさせられたようです。


淡々と書いているのが怖い。
著者の感情移入が、全くと言って良いほど無い。
日常、起こりうる事件を結末は読者自身に任せる描き方をしている。


テレビを見ているのではなく、ラジオドラマを聞いているような心持ちで
登場人物や情景が想像される本だった、と言う意見にメンバー全員納得しました。

たとえば、二人の高校生が、誰もいない崖っぷちをオートバイで
ツーリングしているときのことの描写。
先に行ったはずの友人がゴール地点に居ない。
どうしたのか心配し、戻って探す。
だれも居なかったその地で、友人が崖から転落したことを考え、
心臓が止まりそうな気持ちで最悪の事態を想像し、
探し回る高校生の心理を文章にするのが普通だと思う。

著者は、全く「転落」したことを言わない。
警察のオートバイの灯りも、行方の解らない彼の物と錯覚する描き方をしている。
とことん読者に結末を想像させる手法だ。

題名になっている「鍋の中」にも、考えさせられ、判断出来ず、
何度も読み直すことが多かった。

それは、わたしだけでは無かったようで、全員が何度も読んだと言う。

これが「妙な本」と開口一番に出た理由なのでしょうね。
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「ハートフルの会」での演奏よかったですよ。

2006-09-09 20:37:33 | ウクレレ愛好会
3日に南公会堂での演奏、無事終わりました。
4曲演奏したのですが、それぞれに歌い手を決めたのが良かったようです。
歌詞がとてもはっきり聞こえましたし、ウクレレも良かったです。

昨年までは全員で唄って、全員で演奏しました。
その結果、どうしてもマイクに音がきちんと入らず
歌声が聞こえ難かったのです。

マイクが少なかったことも大きな原因なのですが、
舞台に立ったことの緊張があったのです。

間違えないようにと頑張って演奏するために、
どうしても楽譜に目が行き、更にウクレレを演奏する
自分の手を見てしまっていたのです。

目線が下を向いては、声は前に行かなくなってしまいます。
それで歌が聞こえにくかったのです。

今年は本当に良かったです。
ウクレレ演奏で会場の人達を楽しませることが
出来たのでは無いでしょうか。…手前味噌かしら?…

驚いたことに、演奏が終わるとすぐに練習場に戻ったのです。
9月16日と22日のボランティア演奏の準備と打ち合わせをするためなのです。

凄~い、彼らのエネルギーに驚かされました。
わたしも「疲れた~」、なんて言っていないで、頑張らナックチャネ。
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