2022年大学受験も今週末から天王山。東京大学の2次試験が始まります。今回の、一般選抜では、1月に実施された大学入学共通テストで平均点が大きく下がった影響がみられました。大学が個別に実施する2次試験を受験できる「第1段階選抜」の合格者の平均点(900点満点)は、昨年と比べて理科Ⅲ類で98.86点低い659.06点になるなど、六つの科類全てで53.87~98.86点下がる結果となりました。これについて大学側は「かなりガクンと落ちた印象」としています。
(一般選抜第1段階選抜の合格者平均点)
東大は会見で、コロナの影響で大学入学共通テストを受けられなかった4人について、2次試験のみで合否判定する救済措置をとることも発表しました。2次試験の結果から共通テストの成績を推測し、他の受験生とは別枠で合否を決めるそうです。藤垣裕子・副学長(入試担当)は「もっと大勢いて、認められたのが4人だった」とした上で、「4人についてはまず電話で事情を聴き、その上で証拠書類を郵送してもらい、厳正な審査の結果、該当者と判断した。医師の診断書または保健所からの書類など客観的に説明できる証拠の提出を求めた」と説明します。試験の公平性については「2次試験の結果から、1次で何点くらい取ったかを過去のデータをもとに推測し、判定することを考えている」としました。
東大では、25日からの2次試験を受験できなかった人へも受験機会を確保するとしています。具体的な対応内容は2次試験の終了後に発表されます。