諸経では仏法興隆が疾疫防止に大切と説いています。
金光明経では「(金光明経をおろそかにすれば)疫病流行し・・・人民諸の苦悩を受けて、土地として所楽の処有ること無けん」といい(注1)、大集経にも「仏法が衰えれば国に疫病が流行る」と言っています(注2)。
(注1)金光明経「其の国土に於て此の経有りと雖も未だ嘗て流布せしめず。捨離の心を生じて聴聞せんことを楽はず、亦供 . . . 本文を読む
「仏神を朝夕あがめ申し、こゝろにかけたてまつるべし。神は人の敬ふによりて威をまし、人は神のめぐみによりて運命をたもつ。しかれば仏神の御まへにまひりては、今生の能には、正直の心をたまはらんと申すべし。そのゆへは、今生にては人に用ゐられ、後生にては必ず西方極楽へまいり給ふべきなり・・」(「極楽寺殿御消息・北条重時」。北条重時は泰時の弟、連署となり執権・時頼を補佐する。極楽寺を創建し忍性を迎え開基とする . . . 本文を読む