人間は霊性的自覚で不条理を超えられる
「パスカルは人間を思惟する葦だと言ひますが、この思惟または思想を観照の意義にとってはなりません。観照とか禅観とか静慮とかいふことも大事には相違ありません。・・(しかし)霊性的自覚にはこれ以上のものがあります。静観とか瞑想とかいふとそこには二元性のものがあります。観ずるものと観ざられるものといふやうに能所(自分・相手のこと)があり、主客があります。霊性的に自覚 . . . 本文を読む
史料綜覧巻八 / 明応二年(1493)十月四日条「四日 畠山基家 兵ヲ紀伊ニ出シ 根来高野ノ僧兵ト戦フ」畠山基家は河内守護。長年の政敵である畠山政長(尾州家)が室町幕府の中枢にいたため明応2年(1493年)に10代将軍足利義材と政長を主力とした幕府軍の追討を受けるが、遠征軍の来る直前の明応元年(1492年)に義材・政長と対立していた管領細川政元による明応の政変が勃発、逆に義材を捕らえ政長を自刃させ . . . 本文を読む
珪傳に「天仁元年1108十月四日、同院(勧修寺勝福殿)に於いて厳覚法眼(注1)、寛信(注2)に(伝法)灌頂を授く。色衆廿口、教授無し」
厳覚・・天喜四年1056~保安二年五月八日(六十六歳)。勧修寺大僧都。参議源基平の息。仁和寺覚位・三井寺行尊の弟。勧修寺信覚の門。永保三年伝法灌頂を受け廣澤流を受伝。勧修寺長吏となり安祥寺流を兼ねる。範俊から小野流を受伝し範俊 . . . 本文を読む
史料綜覧巻七 / 応永二十六年(1419)十月四日条
「四日 変異ニ依リテ 諸寺ヲシテ之ヲ祈禳セシメ給フ 後小松上皇 亦祈禳セシメ給フ 義持モ亦祈ラシム」
天皇は称光天皇。室町幕府は足利義持。義持は応永元年(1394年) から 応永30年(1423年)まで28年間将軍職にあり、歴代室町将軍中最長の在任期間。
この年、応永二十六年(1419)6月 . . . 本文を読む