ウクライナとプーチンといずれが勝つかは「淮南子」や「孫子」に明らかに説かれています。
1,淮南子には「国義なければ、大なりといへども必ず亡び、人に善意なきときは惟勇なれども必ず敗る。」とあります。いまのプーチンほどこの格言にぴったりの愚者はいないでしょう。
淮南子にいわく、
「兵強ければ則ち滅し、木強ければ則ち折れ、革固ければ則ち裂け、歯は舌より堅きも之より先に弊(やぶ)る。
是の故に柔弱なる者は生の幹なり、而して堅強なる者は死の徒なり。」
「国の存する所以は仁義これなり。人の生ずる所以は行善これなり。国義なければ、大なりといへども必ず亡び、人に善意なきときは惟勇なれども必ず敗る。」
(義も礼も善もなくした国やその指導者は早晩亡びるしかない運命です)
2,孫子のいう何れの基準にもプーチン軍はウクライナに大きく劣っています。
「孫子・始計編」
「孫子曰わく、兵とは国の大事なり、生死の地、存亡の道、察せざるべからざるなり。
故にこれを経るに五事を以てし、これを校ぶるに計を以てして、其の情を索む。
故に五つの事項七つの基準で敵味方、双方を比べて実態を知るべきである。
一に曰わく道、 二に曰わく天、 三に曰わく地、 四に曰わく将、 五に曰わく法なり。道とは、民をして上と意を同くせしむる者なり。故にこれと死すべくこれと生くべくして、危わざるなり。天とは、陰陽・寒暑・時制なり。地とは遠近・険易・広狭・死生なり。
将とは、智・信・仁・勇・厳なり。法とは、曲制・官道・主用なり。凡そ此の五者は、将は聞かざること莫きも、これを知る者は勝ち、知らざる者は勝たず。曰わく、主 孰れか有道なる、将 孰れか有能なる、天地 孰れか得たる、法令 孰れか行なわる、兵衆 孰れか強き、士卒 孰れか練たる、賞罰 孰れか明らかなると。吾れ此れを以て勝負を知る。」
(軍事は国家にとって重大事である。国民の生死・国家の存亡がかかっている。よくよく計画しなければならない。
五つの基本事項とは、一に道、二に天、三に地、四に将、五に法。
「道」とは君主と国民が同じ目的を抱けるような政治のありかたである。普段から君民一体であればいざ戦争という時、国民は君主と共に死し、共に生きることに疑いを抱かない。「天」とは気候や時節のこと。「地」とは彼我の距離、険難か平地か、広いか狭いか、軍隊の死生を決める地勢はどうなっているか。「将」とは、司令官の知恵・信頼度・部下を思いやる心・勇気・厳しさ。「法」とは曲制(軍隊の編制)官道(服務規律)主用(軍用品)である。
これら5つのことは司令官なら誰でも知っているが、それを深く理解している者は勝ち、理解してない者は勝てない。だから、敵味方を七つの基準で比較して、実情を求めるのである。
すなわち、どちらの君主が道にかなっているか? どちらの司令官が有能か? 気候や地形の条件はどちらに味方しているか? 法令はどちらがシッカリ行われているか。 兵士たちはどちらが強いか、 兵卒はどちらが熟練しているか? 賞罰はどちらが公正に行われているか。
私はこれらの条件で戦う前から勝ち負けを予測するのである。