円覚寺横田南嶺管長の「力なきままに」という動画が配信されていました。
管長様は10年前に東日本大震災の慰問に行かれて以来
「『座禅さえしておけばいい』というお考えから『祈る』ことの大切さにお気付きになった」とおしゃっています。そして延命十句観音経をあげて祈ることを勧めておられます。そのエッセンスを説かれて「観音さま
どうか人の世の苦しみをお救い下さい
人の苦しみをすくおうとなさる
そのこころこそ仏さまのみこころであり
私たちのよりどころです」とおしゃっています。この世のものとも思えない悲劇を味わっておられる被災者の皆さんの事を想うとこの言葉しかないとおもいました。
「延命十句観音経」
「観世音 南無仏(かんぜおん なむぶつ)
与仏有因 与仏有縁(よぶつういん よぶつうえん)
仏法僧縁 常楽我浄(ぶっぽうそうえん じょうらくがじょう)
朝念観世音 暮念観世音(ちょうねんかんぜおん ぼねんかんぜおん)
念念従心起 念念不離心 (ねんねんじゅうしんき ねんねんふりしん)」
を管長様は分かりやすく以下の様に説いておられました。
「延命十句観音経 和讃
観音さま
どうか人の世の苦しみをお救い下さい
人の苦しみをすくおうとなさる
そのこころこそ仏さまのみこころであり
私たちのよりどころです
この仏さまのこころが
私たちの持って生まれた本心であり
さまざまなご縁にめぐまれて
このこころに気がつくことができます
仏さまと 仏さまの教えと
教えを共に学ぶ仲間とによって
わたしたちはいつの世にあっても
変わることのない思いやりのこころを知り
苦しみ多い中にあって 人の為に尽くす楽しみを知り
この慈悲のこころを持って生きることが本当の自分であり
汚れ多き世の中で 清らかな道であると知りました
朝に観音さまを念じ 夕べに観音さまを念じ
一念一念 何をするにつけても
この思いやりのこころから行い
一念一念 何をするにつけても
」