1月3日は元三大師ご遷化の日です。
元三大師慈恵大師良源上人は、第18世天台座主・天台宗中興の祖。永観3年1月3日(985年1月26日))73歳で遷化。以下密教辞典等に依ります。「・・12歳で比叡山理仙に師事、928年延長6年17歳で出家。尊意・覚慧・喜慶・相応・雲晴等に顕密二教を学ぶ。
応和3年(963)に宮中清涼殿において法相宗の法蔵を論破したことは「応和の宗論」として有名。法蔵が「仏になれないものもいる」と説くのに対して、慈恵大師は「一切衆生悉皆成仏」と天台の立場を主張。以後、内供奉十禅師、天台座主、大僧正となった。
弟子に「往生要集」の恵心僧都源信や檀那院覚超などがおり、その後の日本浄土教の展開に影響を与えた。
永観3年(985)の正月三日に遷化されたので元三大師と呼ばれ、「慈恵」の諡号(しごう)を賜わったことにより慈恵大師と称される。また、数々の霊験や説話が残されており、降魔大師・魔除大師・角大師・豆大師など霊験ある聖者・元三大師として信仰を集めている。角大師は厄災を降伏させる恐ろしい様相の護符である。また、豆大師は小さな大師の姿が豆粒のように9段33個並べられているお札である。慈恵大師は如意輪観音の化身とも仰がれ、観音様として三十三の童子に姿をかえて農民の田畑を守ったという故事によるもので、我々を救って下さる威力を示したもの。
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