讃観世音菩薩頌和釈・・2/20
狂象被害
「四面狂象利牙齒 若人居中將被害 其人專心念菩薩 捨離苦惱而無畏」
四面には狂象あり、牙歯を利にす。人中に居て害されんとするがごときは其の人専心に菩薩を念じて苦悩を捨離して畏れる事なし。四面に狂たる大象の牙歯を利にして向ふに人あり其の中に居て既に害せられんとする時に、其の人専ら観音を念じ奉れば其の苦悩を捨離れて而も畏ること無しと也。
洛西の嵯峨に木 . . . 本文を読む
今日は天皇誕生日です。田中智学は「菊のご紋は皇室が転輪聖王であることを示す」と言っています。皇室ご紋章についての一考察(田中智学)「牡丹は花の富貴なるものなり、菊は花の清逸なるものなり、蓮華は花の君子なるものなり」とある・・十六弁の菊といふと十六は輪宝である。十字が円転相をなしたるものが卍である。一を貫いた十字が働きかけて右に右にと廻っていったのが卍の形だ。仏様は胸にあの卍を表するといふのは一切の . . . 本文を読む
観音様の御真言は「功徳空しからず」
(「おんあろりきゃそわか」と観音様の御真言を唱えると)假饒(たとひ)妄念の中に唱ふるとも、既に我真言を誦すと思ふて誦するが故に早佛の境界に一歩踏み入るる理あり。此の義有るが故に一分の功徳を得るなり。復次に其の心は如何様なるにもあれ、口に唱ふる真言に無量の功徳を具するが故に、一念なりとも信を起こして唱ふるには其の功徳空しからず。現生には利益なくとも當世には必ず薫 . . . 本文を読む