一期大要秘密集・・4
四に、本尊を奉請する用心
幡、若しくは五色の糸、兼日に之を弁ぜよ。糸の長さ一条丈尺に経て合わせて九尺を得。作法別にあり。已灌頂の人の所作なり。探玄記に云く、西国の法に依らば命を捨てんと欲ふものあらば、面をして西に向かって臥さしめて、前に於いて一の立仏の像を安じ、亦面をして西に向はしむ。一の幡の頭を以て像の手の指に掛け病人をして手に幡の脚を把らしむと云々。(華厳経探玄記賢首菩薩品第八「又見佛光中依西國法。有欲捨命者令面向西臥。於前安一立佛像。像亦面向西。以一旛頭挂像手指。令病人手捉旛脚。口稱佛名。作隨佛
往生淨土之意。兼與燒香。鳴磬助稱佛名。若能作此安處非直亡者得生佛前。此人亦當得見佛光也。」)
今は東に向かって手に五色を掛けよ、西に向ふは引接、東へ向ふは来迎なり。向東向西又人意に任せよ。年来の本尊何れの諸菩薩なりとも若しくは幡、若しくは糸、像の手の指に掛け焼香断ぜずして(香煙の上には諸仏影向す)、其の命期を待つべし。
四に、本尊を奉請する用心
幡、若しくは五色の糸、兼日に之を弁ぜよ。糸の長さ一条丈尺に経て合わせて九尺を得。作法別にあり。已灌頂の人の所作なり。探玄記に云く、西国の法に依らば命を捨てんと欲ふものあらば、面をして西に向かって臥さしめて、前に於いて一の立仏の像を安じ、亦面をして西に向はしむ。一の幡の頭を以て像の手の指に掛け病人をして手に幡の脚を把らしむと云々。(華厳経探玄記賢首菩薩品第八「又見佛光中依西國法。有欲捨命者令面向西臥。於前安一立佛像。像亦面向西。以一旛頭挂像手指。令病人手捉旛脚。口稱佛名。作隨佛
往生淨土之意。兼與燒香。鳴磬助稱佛名。若能作此安處非直亡者得生佛前。此人亦當得見佛光也。」)
今は東に向かって手に五色を掛けよ、西に向ふは引接、東へ向ふは来迎なり。向東向西又人意に任せよ。年来の本尊何れの諸菩薩なりとも若しくは幡、若しくは糸、像の手の指に掛け焼香断ぜずして(香煙の上には諸仏影向す)、其の命期を待つべし。