福聚講

平成20年6月に発起した福聚講のご案内を掲載します。

菅元総理大臣の原発関連発言です。

2014-07-04 | 法話
中外日報のここから引用しています


「・・実際に総理大臣として事故に遭遇したが、もちろん現場の東電の職員や自衛隊、警察、消防がみんな頑張ってもらったおかげだが、それと同時に最後は神のご加護があったと思った。250キロ圏5千万人が逃げなくてはいけない寸前だった。日本という国が何十年にもわたってがたがたになりかねない。本当に紙一重だった。それは神のご加護と言うしかないと思う。

震災後、総理大臣を辞めてから2度お遍路に出た時は、お大師様と仏様にお礼して回った。

震災直後、福島第1原発4号機の使用済み燃料プールの水が抜けている可能性があった。84度まで温度が上がったと報告を受けたのを、今でも覚えている。原子炉の外にある使用済み燃料がメルトダウンすると、あっという間に放射性物質が外に出て、東京までもが大変なことになる可能性があった。だが結果的に水があった。なぜ水があったか、逆に不思議なんだ。

後で分かったことだが、震災前の定期点検で原子炉の燃料を移した際に作業が遅れ、抜くはずの水が抜かれていなかった。そして、その水は本来、間仕切りで燃料プールにはいかないはずだったが、3号機爆発の振動で間仕切りが倒れたために水が入ったという。

2号機についても中の圧力が上がって、最後は破裂音とともに圧力が下がった。簡単に言うと穴が開いた。だが穴の開き方が、ゴム風船が割れるような破裂だったら放射性物質が一気に放出される。それが紙風船みたいに継ぎ目が壊れて一部からシューと出た。格納容器に圧力がかかったら、どのような壊れ方をするかなんて実験した人はいないから、予想できるわけもない。

14万人が避難しているのだが、少なくとも250キロ範囲から逃げ出さなくてはいけない状態は避けられた。250キロ圏から20年間逃げなくてはいけないとしたら、どんなことになるか。想像を絶する大混乱が、長期にわたり起こる。そのぎりぎりだった。そこまでいかなくて済んだのはやっぱり、最後のところで神のご加護があったのではと思わざるを得ない。・・」
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