慈雲尊者「問決」より・・問、孔子は怪力乱神を語らずといっています、本当に神はいるのですか?答、孔子は門弟を混乱させないために言ったにすぎない、墨子は神はあるといっている・・。
(問、怪力乱神を語らざるは孔子の道なり。殷代に民を導くに神を説いて恐れしむるのみ。此の神祇と云ふ物、実にあることにや。
答、神祇あること古書に詳也。孔子の怪力乱神を語せずと有は、門人の詭譎(ききつ・いぶかしい)にわたることを恐るなるべし。子路が鬼神に事ることを問ふ、子曰く「未だ人に事らず、焉んぞ鬼に事らん」と。此の文を味て孔子の意を得べし。墨子の書に鬼神の故を挙げり。有志のひと見るべし。若し墨子は異端の道なれば見るに足らずと云はば佛家の日蓮宗の如し。鄙むべし。(墨子は、明鬼論を展開、善悪に応じて人々に賞罰を与える鬼神の存在を主張し、鬼神について語ろうとしなかった儒家とは対立。))
(問、怪力乱神を語らざるは孔子の道なり。殷代に民を導くに神を説いて恐れしむるのみ。此の神祇と云ふ物、実にあることにや。
答、神祇あること古書に詳也。孔子の怪力乱神を語せずと有は、門人の詭譎(ききつ・いぶかしい)にわたることを恐るなるべし。子路が鬼神に事ることを問ふ、子曰く「未だ人に事らず、焉んぞ鬼に事らん」と。此の文を味て孔子の意を得べし。墨子の書に鬼神の故を挙げり。有志のひと見るべし。若し墨子は異端の道なれば見るに足らずと云はば佛家の日蓮宗の如し。鄙むべし。(墨子は、明鬼論を展開、善悪に応じて人々に賞罰を与える鬼神の存在を主張し、鬼神について語ろうとしなかった儒家とは対立。))