善財童子の訪問者と教え(華厳経入法界品)16
十五番目、南方大興城 甘露頂長者
善財は大興城で七寶の高殿の上で宝石に飾られた黄金の玉座に坐す甘露頂長者を見る。そこは楽人達が音楽を奏で薫風が漂い極楽浄土のようなところであった。甘露頂長者は衆生の望むものを天から降らせて与え満足させて仏道に導いていた。
「菩薩は悉く能く一切の衆生を救護す。善男子よ、我この【如意功徳宝蔵の法門】を成就して、その求むるところに随て悉く彼の願を満足せしむ。謂ゆる衆寶の車乗・象馬・童僕・衣服・飲食・香華・末香・灯明・湯薬・幢幡・繒蓋・随意の眷属・天冠・寶飾・一切の珍玩資生の具を以てことごとく之を給施し乃至、法を以て広く衆生に施せり。・・時に甘露頂仰ぎて虚空を視、諸の来り集まれる一切のもののもとむるところに随い悉く空より下して其の願を満足せしむ。すでに満たしおわりて為に正法を説き‥生死の愛を消して仏法を渇仰せしむ・・」。
ここは華厳五十五所絵巻でも五十二位の下から十四番目、十行の四番目ということで「第四無盡行」と書かれています。
自分の人生を振り返って考えると、数十年前に知己を得た老尼のかたがこういう甘露頂長者の役割を果たしてくださっていたのではないかとおもわれます。この方は四国遍路や求聞持等を勧めてくださり同時に行の手配までしてくださった方でまさにかゆいところに手の届くような指導をしてくださいました。じつに不思議な方です。
十五番目、南方大興城 甘露頂長者
善財は大興城で七寶の高殿の上で宝石に飾られた黄金の玉座に坐す甘露頂長者を見る。そこは楽人達が音楽を奏で薫風が漂い極楽浄土のようなところであった。甘露頂長者は衆生の望むものを天から降らせて与え満足させて仏道に導いていた。
「菩薩は悉く能く一切の衆生を救護す。善男子よ、我この【如意功徳宝蔵の法門】を成就して、その求むるところに随て悉く彼の願を満足せしむ。謂ゆる衆寶の車乗・象馬・童僕・衣服・飲食・香華・末香・灯明・湯薬・幢幡・繒蓋・随意の眷属・天冠・寶飾・一切の珍玩資生の具を以てことごとく之を給施し乃至、法を以て広く衆生に施せり。・・時に甘露頂仰ぎて虚空を視、諸の来り集まれる一切のもののもとむるところに随い悉く空より下して其の願を満足せしむ。すでに満たしおわりて為に正法を説き‥生死の愛を消して仏法を渇仰せしむ・・」。
ここは華厳五十五所絵巻でも五十二位の下から十四番目、十行の四番目ということで「第四無盡行」と書かれています。
自分の人生を振り返って考えると、数十年前に知己を得た老尼のかたがこういう甘露頂長者の役割を果たしてくださっていたのではないかとおもわれます。この方は四国遍路や求聞持等を勧めてくださり同時に行の手配までしてくださった方でまさにかゆいところに手の届くような指導をしてくださいました。じつに不思議な方です。